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清貧の書 林芙美子 著

自分を卑下しないこと、自虐の言葉で自分自身を傷つけるのをやめましょう。なんて自己啓発本にあるような教えって、ぶっちゃけプレッシャーなのよね。もしかしてそれ自業自得って言ってる? この境遇のわたしにそれ言う? だから近づきたくないのよスピリチュアルには。卑下とか自虐って便宜上やってるってこともあるわけじゃん。ていうかほとんど便宜上だわそんなもん。あいさつみたいなもんなんじゃボケが。日本社会が自然に移りゆくなかで開発されたこんなに精巧なセキュリティ対策プログラムを使わない手があるかいな。



 なんてことを思ったことのある人、集まれぇぇぇ~。



大丈夫。ここではそんなふうに、そんなこと言わないから。自分で選択したとか引き寄せたとかいって追い詰めたりしないから安心していらっしゃい。この作家はぜんぶわかって書いてくれてっから安心して読みなはれ。ええから読みなはれぇぇぇ~。読んでみなはれぇぇぇ~。 林芙美子が当時大衆に大いに支持されたのは「この人、ぜんぶわかって書いてくれてる!」って感じだったのだろうな。わたしはこの物語を読むことで、完全にハートをぞうきん絞りにされました。うわーん、ってなった。
自虐をせざるを得なくなる経緯からなにからなにまで、多くの人が当然墓場まで持っていくつもりでいたマインドのなにからなにまで、この作家は全部お見通しで揉みほぐしてくれる。この「清貧の書」のセラピー効果は絶大。こんな物語も書くなんてずるい。
林芙美子は顔も中身も西原理恵子を想起せずにいられない作家だけど、それでいうとこの小説は「ひとりパーマネント野ばら」のようでもある。短編でこの感情までたどり着かせるなんて、すごい才能。タイトルと中身のマッチのしかたが最後にじんわり沁みる。これはええもん読ませてもらった。とんでもない名作。

 




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