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シッダールタ ヘルマン・ヘッセ著 / 岡田朝雄 訳

わー。ドイツの少年がインド人ぽいこと言ってる~なんて思いながら、その翻訳の違いが気になって結局三冊読んでしまった「デミアン」。同じ作者の「シッダールタ」を読みました。

 

想像をはるかに超えるおもしろさでした。バラモン教的価値観の中にいた人が大乗的仏教的なところまでいく経緯を、よくもこんなにおもしろく書くもんだ…という驚きで最後までいっきに連れて行かれる。なんと、おもしろくて読む手が止まらないのです。

さて昔の私ならこう言っただろう。『この石はただの石だ。これは価値のないもので、迷妄(マーヤー)の世界に属するものだ。けれどこれは転変の循環のあいだに人間にも精神にもなるかもしれないから、そのために私はこの石にも価値があることを認める』昔なら私はおそらく考えたろう。けれど今私はこう考える。
(最終章のある人物のセリフ : 以後が気になる人は本で読んでください)

こんなにも「オーム(om)」という聖音、プラナヴァ(pranava)を微細に描写しようとする小説は、ほかにない。きっとない。ないだろーなにこれどうなってるのー。もー。それらしいヨガの哲学講座へ行くよりも、これを一冊読んだほうがいいじゃないの。スワミ・ヘルマンヘッセダーナンダ(う~ん、長い)。


主人公が40歳になる頃の章は、冒頭から「まさに中年の危機とはこのこと!」といわんばかりの記述が冴え渡っています。その前の、愛の秘儀を教える人の論理もゾクゾクするほどすてき。
嘲笑的、冷笑的、ふて腐れ。消しても消してもゾンビのように復活するあの気持ちを物語化してしまうヘルマン・ヘッセというのは、どういう人なの?

すごいわ…。そして、なんだかおかしなところから元気が出るわ。小説家ってすごい。

 

 

 

▼このほかのシッダールタ

 

 

デミアンいろいろ




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