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とにかくうちに帰ります 津村記久子 著


序盤に複数の短編が並ぶ「職場の作法」がいい。友人が読んでいるときにこれがおもしろいのだというので追っかけで読みました。この本の話をしたのは「泥のようなつぶやきと、泥団子のような愚痴」のことがあった日。その友人から教えてもらった本です。


「この人なら傷つかないでしょ」「こいつならいいだろ」とでも思っているであろう雑な依頼に気づきつつスルーするOLの日常の、やり場のない気持ちを拾ってくださる。まるでお焚き上げのように。


「ハラスメント、ネグレクト」という短編は、これもう少し適切なタイトルがなんか見つからないものだろうか…と思いながら読みました。でもそれをあらわす語がそもそもない。
立場を利用したものというよりは、もっと無邪気なミーハーさからくるこういうのって、ある。そしてそれを抑えられない人を責めるのもなんだか、こっちが小さい気がする。有名人の親戚が部下であるという状況が生み出す悲劇。あるなーーー!これ! と思いながら読みました。
このモノローグで、完全に撃ち抜かれる。

人間には、他人が寂しいことに気付かなければいけない義務はない。それがたとえ、上司と部下であってもだ。

部下、上司。どちらの立場でも、撃ち抜かれる。


それにしても。場面に対する音楽がよい。
特捜最前線×フィギュアスケートの曲の感じのところで吹き出してしまった。掛け合わせだけで笑える。大江戸捜査網がイタリア映画的でありすぎたのと同じような、脳内で曲調が符合してしまう。
こういう小ネタは、わかってくれる人がこの世にちょっといればいい、と思って書いているのだろうか。おもしろすぎる。


▼紙の本

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津村 記久子
新潮社 (2015-09-27)


Kindle

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新潮社 (2016-03-18)




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