以下の内容はhttps://uchikoyoga.hatenablog.com/entry/20171125/p1より取得しました。


グ、ア、ム 本谷有希子 著


なんで自分の人生はこうなんだろう。なんで自分の境遇は、こうなんだろう。なんでこの時代に生まれたんだろう。なんでこの土地に生まれたんだろう。なんでこういう家族なんだろう。なんでうちにはテレビが○台あるのだろう…。
周辺の材料を急にありありと拾い出して「だから自分は、こんなことになっているのだ」と思うことは誰にでもあると思うのだけど、ずっと中立の立場でガハハと笑わせてくれる小説というのは意外と少なくて、どこかしら自分に近い状況の登場人物に肩入れしたくなったりする。
共通の敵に立ち向かって団結しようとするよりも、なにか共通の大切なもののために団結したほうがいいのかなと思ってそうしてみるけれど、みたものの…。どっちにしても、噛み合わないなぁということを感じるほど長く一緒に暮らしたりするのが家族。そのしわ寄せを、ペットがこっそり担っていたりする。

この物語は4人家族のそれぞれの立場がすべてどこかせつないのだけど、幸福とかラッキーとか、そういうことはもどうでもいいやと思うような投げやりさがあって、よかった。せっかくの機会がイメージどおりではないまま進むこと、最高のタイミングで体調を保てる人もいれば、そうでない人もいること、いろんな小さな「うまくいかなさ」がすごくリアル。そして随所に爆笑。
OLが通勤時間とお昼休みに、しばし別の世界へ…という気分で読むのにもおすすめしやすい、ちょっとコントっぽい小説です。


posted with amazlet at 17.11.25
本谷 有希子
新潮社 (2011-06-26)




以上の内容はhttps://uchikoyoga.hatenablog.com/entry/20171125/p1より取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14