映画『ダーウィンの悪夢』(2004 オーストリア 35mm 107分 フーベルト・ザウパー)を、2005年山形国際ドキュメンタリー映画祭で見た私は、大きな感銘を受けた。その感想を、つい先日(2019/12/13)このブログに載せた。https://blog.goo.ne.jp/chuo1976/e/619e6fa96d05f9ec91dbccd61932c6a5
山形で上映されてから14年が経った2019年末、『ダーウィンの悪夢』を酷評するレポートをネットで見つける。(「映画『ダーウィンの悪夢』について考える(2)」阿部 賢一 2007年3月17日 http://eritokyo.jp/independent/abeken-col1031.html)
あの映画はタンザニアについての素晴らしい国際的なイメージとヨーロッパへの魚の輸出を傷つけるものであった。真実と現実について全くのでっち上げ(complete fabrication)であり、それらを裏付けるものはなんにもない。この国に対して好意的でない映画だ。あの映画は噴飯ものであり、事実を裏付けるものは少しも(a inch of)ない。ムワンザを魚の輸出で希望のない場所であるとして描いている。タンザニアのイメージを傷つけることを意図したストーリーを誤り伝えていることに憂慮している。
しかし、ムワンザ空港に「武器が運び込まれて紛争地に運ばれる」という証拠はどこにも出てこない。
これに関してタンザニア外務大臣が反論したと現地紙が報じている*。
* http://www.darwinsnightmare.net/Foreign_affairs_hits_at_Darwins_nightmare.html
* http://www.darwinsnightmare.net/Foreign_affairs_hits_at_Darwins_nightmare.html
その要旨は以下の通り。
「この映画はタンザニアの海外に対する良好なそして実際のイメージを傷つけている。この映画には、タンザニア政府が合法的にせよ非合法的にせよ武器の輸送に積極的に関わったり、それらの動きを黙殺しているというような、ムワンザにおける武器の持込などについてのシーンはどこにも見当たらない。タンザニアはこれまで様々な局面で近隣諸国との和平対話を主宰してきた。その努力については関係諸国から称賛を得ている。タンザニアは調停者と(その反対の)妨害者の役割を同時に行うなどということは思いもよらないことである。」
しかし、映画の中では武器がムワンザ空港持ち込まれているという証拠は登場する。
①町の画家、②新聞記事、③取材記者の三つのシーンが映画には盛り込まれている。
①町の画家のシーン。

(「「武器密輸の証拠」『ダーウィンの悪夢』その後2」 に続く)
