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「いったい誰が参政党に投票するのか? 支離滅裂、ナンセンスな主張を支持する、何も考えない人々が日本の「破滅」をもたらす?」

「いったい誰が参政党に投票するのか? 支離滅裂、ナンセンスな主張を支持する、何も考えない人々が日本の「破滅」をもたらす?」

宮田律 2026/1/30  FB

 



衆議院選挙も公示されて選挙予測も出るようになった。驚くことに奇異な主張をしてきた参政党が現有の2議席から15議席と7倍に議席を伸ばすという。参政党の過去の主張には「50代以上の人は生きている意味がない」「精神疾患は存在しない」「佐渡を独立させよう」「癌は戦後に出来た病気」「中国の野菜は日本の野菜より安全」「日本の農家は身体に有害な農作物を生産している」などがあった。
 参政党が議席を伸ばすという記事に接してハンナ・アーレントの「私が望むのは、考えることで人間が強くなることです。危機的状態にあっても、考え抜くことで破滅に至らぬよう。」という言葉を思い出した。
 ナチスという全体主義支配を体験したアーレントによれば、全体主義は根無し草になった大衆を「反ユダヤ主義」「人種主義」という疑似的な世界観で動員していった。参政党の主張のほうがナチス党よりも荒唐無稽な印象だが、アーレントの研究を行う政治思想史の仲正昌樹氏は、「現代にこそアーレントの著書『全体主義の起原』を読む意義があり、経済格差の拡大、雇用・年金・医療・福祉・教育などの基本インフラの崩壊を背景に『擬似宗教的な世界観』が影響をもちやすく、全体主義台頭の危険性があるとする。」と語る。
https://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/69_arendt/index.html


 昨年7月の参議院選挙でも当選した参政党の候補が「核武装が安上がり」と発言したことがあったが、この選挙でも参政党は躍進した。参政党に票を投じる人はおそらく論理的思考などすることがないのだろう。参政党の躍進を見るつけ、日本の教育には知識の集積だけでなく、日ごろ考える訓練をさせることが必要だとつくづく思う。
 極右の人たちは社会的弱者の問題には関心がないように見える。ガザ問題に関する人道外交議連の勉強会にも参政党の議員たちはまったく参加していない。参政党はパレスチナ問題などには考えが及ばず、神谷宗幣代表に関心があるのはガザの傷病者やパレスチナ難民を日本に来させないということだけだ。
神谷代表は昨年2月17日のインスタグラムへの投稿で、ガザの傷病者の受け入れは「絶対反対です」と述べ、その理由を次のように語っている。
「ガザの傷病者を受け入れない背景には治安が悪くなるし、負担があることは間違いないので、総理がボス(トランプ大統領)に会いに行く直前にアメリカはガザに介入するという発表をしているので、今回のお土産はそれ(傷病者)を受け入れるということかというふうに私は感じました。私がかりに総理になったとしても吞まされるんですよ。なぜなら日本は自立していないから・・・。アメリカの要求をはねのけるためにはですね、日本が強くならなければいけない。そうならなければいけないと国民一人一人がそう思って、経済活動を頑張って国を経済的も軍事的にも情報戦でもですね、全てにおいて強くして、独立国家としての権限を強めないと、今の状態であれがやだ、これがやだと言っていてもですね通らないんですよ。(後略)」https://www.instagram.com/reel/DGKfN67TXMX/


 支離滅裂で、ナンセンスな論理だが、神谷代表は日本のガザ支援も正確に理解していなくて、また国際情勢についても誤解が多いようだ。トランプ大統領が日本政府にガザの傷病者を受け入れろという「無理難題」を突き付けたことなどまるでない。彼の特異な歴史修正主義的感覚がガザの傷病者の受け入れについても表れているかのようだ。彼はガザの傷病者の受け入れを「マイナス要素」と形容しているが、神谷氏が言いたいのはガザの傷病者の受け入れのようなアメリカからの「無理難題」を拒否するためにも、日本はアメリカに匹敵するような強国、大国でなければならないということだろうが、例えがまったく適切でない。ネトウヨのレベルは所詮そんなものかと思わざるを得ない。
 イスラム世界の対日感情は良好だということをいろんなところで書いてきたが、神谷氏のような言説が目立つようになると、日本のイメージを大いに損なうことになる。クルド人の多い川口市では「クルド人皆殺し万歳」などという心ない書き込みも現れた。https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1261880?page=2 


 日経新聞は、「自民単独過半数の勢い 衆議院選挙の序盤情勢、中道は議席減の可能性」という見出しで自民党優勢を伝えるが、「週刊文春」編集部の予測では「高市自民、小選挙区まさかの議席減!『与党過半数割れで即刻退陣』はあるのか? 情勢分析から弾き出された衝撃の数字」とある。また、「自民大勝はない、創価学会の動きは侮れない 『選挙の神様』久米晃さんの衆院選予想」という記事もあった。高市首相は1月26日に行われた党首討論会で、勝敗ラインに掲げる「与党で過半数」に届かなかった場合は「即刻、退陣することになる」と述べたが、超保守的な高市氏に白紙委任状を与えることがないように、彼女が総裁である限り自民党が勝たないようにしなければならない。
 全体主義は大衆、あるいは国民に広くある不安や閉塞感を開拓して、その情緒的感情に訴え、既存の秩序に挑戦する考えや運動である。全体主義の一つの形態であるイタリアのファシズム、ドイツのナチズムなどは時代のよどんだ空気を背景に台頭した。「何も考えない」ような人々の情緒的判断によって、将来に大きな悔悟があってはならない。高市首相もそうだが、中国や外国人を極めて単純化して排除、攻撃して、権力者や政治家がひとつの物語を作り、それに何の考えもない人々の支持があることは危険だということを肝に銘じなければならない。

 




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