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平等への長い歩み②   ピケティ

平等への長い歩み②

ピケティ

 

 

 だが不平等を生む体制が社会によってどれほど異なるとしても、過去数世紀にわたって基調的な流れはあった。それは、社会的な平等へと向かう底流である。この流れは歴史の中に位置づけられるものではあるが、新石器時代や中世といった遠い昔に始まったわけではない。フランス革命の勃発した一七八九年、あるいは一般に十八世紀末という特定の時期に水脈が現れ、政治的・社会経済的平等の実現をめざして勢いを増していった。
 平等への歩みは細々としてためらいがちで混乱しており、そこでは社会的な闘争がきわめて重要な役割を果たしてきた。また、広く社会における研究や学習も寄与している。私は著書『資本とイデオロギー』(二〇一九年)の中で、公平な制度のあり方について、とりわけ境界の問題と所有権の問題についてもっと深く考える必要があると指摘した。自分が属す社会あるいは共同体の境界はどこにあるのか。その枠内で政治権力と政治制度をどのように組織するのか。所有権の限度と範囲を決める社会的なルールはどうなっているのか。何を所有する権利があるのか。所有者であるとは何を意味するのか。
 境界と所有権という二つの重要な問題をめぐっては、しばしば紛争や移転が起きてきた。どの国も、他国の過去は忘れてしまっても自国の歴史からは学ぶものだ。だから結局のところどの国も、平等へ向かう長い学びの道のりの中にいる。その歩みは迷いながらであったり、たびたび後戻りしたりはしても、ともかくも平等へ向かっている。
(『自然、文化、そして不平等』 2023年 トマ・ピケティ 村井章子訳)

 




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