話題の映画🎬『新渡戸の夢』
![]()
映画『新渡戸の夢』を観ました。
野澤和之監督のドキュメンタリー作品です。▼遠友夜学校創立130周年記念作品「新渡戸の夢 〜学ぶことは生きる証〜」
「新渡戸」とは、新渡戸稲造(1862〜1933)。
米国で出版された『武士道』と国際連盟の事務局次長を務めたことで有名です。2007年(平成19年)まで五千円札の肖像画に採用され、「われ、太平洋の架け橋にならん」も人口に膾炙しています。新渡戸稲造は、南部藩(盛岡市)で生まれ、東京の叔父の下で勉学に励み、札幌農学校(現北大)や東大で学び、米国やドイツの留学を経て札幌農学校の教授に就任しました。そして、貧しくて学校に通えない人々のために、妻のメリーと「遠友夜学校」(1894〜1944)を創設しました。
生徒を授業料無料・男女共学・年齢制限なしで受け入れており、当時としては画期的です。50 年間で約 1,170 名が卒業しました。「遠友」は、『論語』の「朋、遠方より来る。また、楽しからずや」に由来します。
札幌では、1990 年に「札幌遠友塾自主夜間中学」が開校。
先生は全てボランティアです。
現在、週一回、約 70 名の生徒たちが学んでいます。先生もほぼ同数です。▽札幌遠友塾自主夜間中学のホームページ
戦争等何らかの理由で義務教育を受けられなかった人、不登校だった人、
外国籍の人など、夜間中学のニーズがあります。2020 年の調査では、未就学者は約 9 万 4 千人、最終卒業学校が小学校の人が約 80 万 4 千人います。
都道府県別では、北海道が未就学者が最も多いです。<参考資料>
第9回 夜間中学等に関する協議会 国の夜間中学設置・充実に向けた現状等(北海道教育庁学校教育局義務教育課)(令和5年11月27日)
2023年度、北海道初の公立夜間中学校「札幌市立星友館中学校」が開校しました。
▽札幌市立星友館中学校のホームページ
国も、公立夜間中学校の設置を推進しています。
▽夜間中学の設置促進・充実について(文部科学省)
『新渡戸の夢』では、「遠友夜学校」の卒業生の子どもたちに取材しています。すでに亡くなった父母から聞かされていた学校の様子を語り、校歌を歌います。
また、東京の「こども武士道」の教室や「札幌遠友塾自主夜間中学」を紹介しています。
新渡戸稲造の夢。
教育に賭ける思いは、今、どのように息づいているのか。
教育の本質に迫るドキュメンタリーです。
