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「キアロスタミと黒澤明」    関川宗英

キアロスタミ黒澤明」    関川宗英


 1993年10月、山形国際ドキュメンタリー映画祭の審査員として来日していたキアロスタミは、かねてから敬愛している黒澤明監督を訪ね、二人で過ごす時を持った。1993年のカンヌ映画祭で審査員をつとめたキアロスタミは、特別招待作品『まあだだよ』をたずさえてこの地を訪れていた黒澤監督と会う機会がありながらも、果たせずにいた。

キアロスタミ「まず、監督のお宅に伺う機会を与えて下さったことにお礼申し上げます。今のこの気持ちをうまく表現できる言葉が見あたりません。私はカンヌ映画祭で監督の『まあだだよ』を拝見したのですが、そのときちょうど私の二列前に監督が座っていらしたので、私は映画と監督を一つのフレームの中で観ることができました。それは素晴らしい体験でした。(中略)イランでもっとも人気のある映画監督といえば、ヒッチコックと黒澤監督です。監督へのイラン人の敬愛の深さをもしご存じでしたら、長旅の苦労をおしてもイランまでいらしてくださるのにと思います。」

黒澤「私もイランへはいつか行きたいと思いますが、(中略)ただ、私は最近、あまり旅行ができないんです。足が痛むので遠出はできない。」

キアロスタミ「もし、イランにいらしてくださるなら、監督のお好きなように予定を組むとお約束します。」

黒澤「ぜひ、行ってみたいですね。今は足を治療しているから無理だけど、治ったらイランに行ってみたい。どの季節が一番いいんでしょう?」

キアロスタミ「監督のお好きな季節をお作りします。私の国の季節は特別で、同じ時期でも、ある地域ではマイナス30度で、別の地域ではプラス30度だったりします。監督のおいでになれる時期を選んでくだされば、お好きな季節を作ってお待ちします。」

 

 これは、友人からから、借りた本の中にあった一節だ。お互いに社交辞令も含めての会話なのだろうが、詩的な言葉の昇華へと高まっていく。
 人を敬うことで、辿り着ける精神の高み。孤独を知る者は、人との時間を大切にしようとする。人に対する畏れを知る者は、謙虚に、そして深く自己を探っていく。




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