はじめに
Minecraftの終盤で欲しくなるアイテム「ビーコン」を作るには、ウィザースケルトンが(ドロップ増加IIIでも)5.5%の確率でしか落とさない「ウィザースケルトンの頭」が3個必要です。ネザー要塞に行けばウィザースケルトン自体はそこそこいますが、20体に1体しか落とさない上にブレイズなどとも交戦する必要狩って回るのはなかなか大変です。トラップによる自動化もいくつかありますが、①条件の良い(空中に露出している、ソウルサンドバレーにあるなど)ネザー要塞を見つける必要がある、②岩盤の上に行く必要がある(岩盤の上に行けるのはバグ扱いなので修正される可能性が一応ある)、③ネザーの広範囲を半ブロックで湧き潰す必要がある、のいずれか(あるいは複数)の問題があります。
しかしウィザースケルトンの頭を入手する方法がもう一つあり、帯電クリーパーの爆発でウィザースケルトンが死ぬと必ず頭を1つドロップするという仕様があります。これは普通のプレイではまず発生しませんが、ちゃんとセッティングすれば意図的に起こすことができます。また1.13からトライデントに召雷(Channeling)という、雷雨時に使うと当たったmobに雷を落とすエンチャントが追加されたため、帯電クリーパーを(雷雨さえ来れば)確実に製造することができるようになりました。
というわけで、ネザー要塞でウィザスケを誘導してネザーゲートに入れ、オーバーワールドで爆殺して頭をゲットするシステムを作りました。(湧き潰しを除く)従来のウィザースケルトントラップよりは複雑で手間もかかると思いますが、ちゃんと作れば条件の悪い要塞でもそれなりの効率で頭が手に入るようになります。
Litematic形式の設計図データも下に載せてあります。細部に関しては改善の余地あるいは個人の好みで調整したい部分があると思うので、一から作り方を解説することはしませんが、設計上注意すべき重要箇所はしっかり書きたいと思います。
この記事はJava版(1.13以降)を対象にしています。Java版では帯電クリーパーの1回の爆発に複数の(頭をドロップする)mobを巻き込んでも頭は(ランダムに選ばれた)1体のmobからしかドロップしません。一方、統合版では巻き込まれた全てのmobから頭がドロップする上、氷原で自然スポーンあるいはスケルトンから作れるストレイがウィザースケルトンの頭を落とすらしいのでもっとしょぼい装置で済むと思います(この記事の装置も動くとは思います)。
動作の概要
オーバーワールド側では、クリーパーの湧き層を作成し、クリーパーを湧き上限まで溜めておきます。雷雨が来たらトライデントを投げてこれらを帯電クリーパーに変えます。
ネザー側は単純で、湧き層にいるウィザースケルトンを見つけておびき寄せ、ネザーゲートに入れてオーバーワールド側に送ります。あとはオーバーワールド側でトロッコを使用してこれらを1体ずつ黒曜石で作った部屋に誘導し、帯電クリーパーを爆発させます。
処理時の動画ともう少し長めに使い方を説明した動画の2つ載せておきます。
Litematicデータ
装置の設計図としてLitematica(公式はこれとこれ、最近のリリースはここ)という設計図modで保存したデータを貼っておきます。
細かい設計などで疑問点があればコメントで質問してください。
1.場所の選定
では、制作方法の説明に入ります。まず場所の選定を行います。注意点は以下の3つです。
・オーバーワールド側において、普段使っている拠点のすぐ近くでないこと。
クリーパーを長期にわたって貯めておくため、他の拠点とは十分に(チャンクロードの距離が140ブロック程度なので、少し余裕をもって200ブロック程度?)離して作成する必要があります。移動は必ずネザー経由で行います。オーバーワールド側から装置に近づいた場合、クリーパーが全てデスポーンしてしまい、いざ雷雨が来た時に帯電させるクリーパーがいないということになります。不安なら境界付近に目立つ構造物を設置しておいて立ち入り禁止にしておくのもいいでしょう。ネザー側では近くに作業場があっても構いませんが、後述のデスポーンの仕様との関係で少し離れていた方がいいかもしれません。
・普段使っている拠点から遠すぎないこと。
帯電クリーパーを作るのは雷雨のときしかできず、雷雨は数十秒などかなり短い時間で終わってしまうこともあるので、作業中に雷雨に気付いてから(ネザー経由で)直行しても間に合うくらいの距離である必要があります。氷ボート通路を作成すればかなりのスピードで移動できますが、それでもネザー上でできれば200-300ブロック程度以内、最悪でも1000ブロック程度の距離だといいでしょう。
・(ネザー側において、)(できれば条件のいい)ネザー要塞の中、あるいは近くであること。
当然ですが、ウィザースケルトンはネザー要塞でしか湧かないので、ネザー要塞の内部あるいは近くにゲートを建てる必要があります。中央付近に建てられれば一番便利だと思いますが、手動で誘導するので、たとえば要塞の外にゲートがあったとしても別にダメなわけではありません。また、mobが湧きにくいバイオームの空中に露出している要塞の方が湧き効率はもちろんいいですが、これも優先度は高くありません。ちなみにmobの湧きにくさでいうとだいたいソウルサンドの谷>歪んだ森>玄武岩デルタ>>ネザーの荒地>真紅の森のような順になると思います(検証はしていません)。
よく勘違いされていますが、要塞全体のバウンディングボックス(全体を囲う直方体)の内側であればネザーレンガ(半ブロックや赤いネザーレンガ等はたぶん不可)を設置することによって実質ネザー要塞化できる(ネザー要塞のmobが湧くようになる)ので、細かい位置はあまり考えなくても大丈夫です。
これに加えて、できればでいいですが、誘導作業のときに雪玉を使うことがある(後述)ので、オーバーワールド側ではスノウゴーレムが焼死するバイオーム(サバンナ、荒地、砂漠など)を避けておくと、その場で雪玉を補給できます。砂漠の真ん中であっても川では焼死しないのでそこを狙うといいでしょう。
ネザー要塞のサイズは意外と大きくて200x200ブロックくらいあるので、(オーバーワールド側の1600x1600の範囲を全て建築で埋め尽くしたりしていなければ、)その中から1つ目、2つ目の条件は満たせると思います。
2.ゲートの設置
大まかな場所が決まったら、実際にゲートを設置していきます。かなり近い位置にゲートの接続を2系統(プレイヤー用、敵mob用)作成するので、座標も確認しつつ作業します。
オーバーワールド側に必要なゲートは2つで、この2つは24ブロック離して設置します。厳密にこの値でなくても構いませんが、作業中にクリーパーがデスポーンしないように小さい範囲に装置をまとめる必要があるのと、あまりに近すぎると誤接続が起こったり装置が作りにくかったりするおそれがあります。20-26くらいの範囲なら別に大丈夫かとは思います。
ネザー側では、これらのゲートにそれぞれ対応するように互いに5ブロック離して(これも厳密でなくてもいい)ゲートを設置します。オーバーワールド側で24ブロックなのでそのまま換算するとネザー側では3ブロック差になりますが、そこから互いに1マスずつ離すようなイメージです。このうち敵mob用ゲートのほうは基本的には使いませんが、オーバーワールドの敵mob側ゲートにいるmobを殺したときのドロップアイテムなどが転送されてきます。
高さはネザー要塞より高い安全な場所であればどこでもいいのですが、個人的にはネザーの氷ボート通路を天井付近のY=119(←氷の上面)に作っているのでそこにゲートも作っています。
3.黒曜石の部屋
帯電クリーパーを爆発させてウィザースケルトンを殺す場所で、この装置の中核となる部分です。爆発で壊れないブロックとしては黒曜石が最も安いので黒曜石にしていますが、泣く黒曜石とかネザライト系でもいいです。
要点は、クリーパーの爆発はクリーパーの足元で発生するということです。このため、ウィザースケルトンとの間では足元だけ空けて、プレイヤーとの間では頭の部分だけ空けておくことで、起爆したプレイヤーはほぼ無傷のまま体力満タンのウィザースケルトンを即死させることができます。ちなみに、マイクラの爆発の仕様としては、爆発半径(爆発力の2倍、帯電クリーパーなら爆発力が6なので12ブロック)の球体の内部にいればどれだけ黒曜石などで爆風をブロックしてもハート1個分のダメージを受けることと、黒曜石などで一見防いでいるように見えてもブロックとブロックが角で接している隙間(黒曜石の厚さが0の部分)からはガッツリ爆風が抜けていくことに注意が必要です。あと、前述の通り爆風は完全に足元ピッタリで発生するので、クリーパーの足が黒曜石に着いていればその黒曜石と同じかより低い高さにあるブロックはいずれも破壊されません。
上記の爆発半径の仕様のため、黒曜石の部屋はウィザースケルトン用ゲートと帯電クリーパー貯蔵場所のほぼ中間にあります。
4.クリーパー用の天空TT
通常の天空TTの天井にトラップドア、床の一部にハーフブロック(←こっちはクモ対策)を置くことでクリーパーしか湧かないようにしたTTを作成します。
クリーパーを一定数溜めて雷雨を待つという使い方なので、ここの湧き効率はそこまで重要ではありませんが、そこそこの性能にしておくといいと思います。また、クリーパー帯電エリアの上空を覆わない形にする必要があります。筆者は天空トラップタワーの作り方!アイテム経験値切り替え式で設計図も | nishiのマイクラ攻略の1階部分だけを半分にしたような構造のものを使っています。
5.通常クリーパー貯蔵・帯電エリア
上記のTTで湧いたクリーパーを貯蔵し、雷雨時に帯電させるエリアです。
避雷針を付けておけば、雷雨時に発生する雷が実質全て避雷針に落ちるので、完全放置時に雷雨が発生したとしても自動で帯電させることができます。何度も落ちるとダメージでクリーパーが死んでしまうので1回落ちたら避雷針の上にブロックをかぶせて機能しないようにします。
ただ、実際使うときは拠点での作業時に雷雨に気付いて直行というパターンが多いと思うのでこの機構は無くてもいいと思います。(実際ほぼ使っていません)
また、このエリアの前(クリーパーTT)と後(帯電クリーパー貯蔵エリア)との間にそれぞれゲートを設けて、レッドストーン回路を使って安全地帯から操作できるようにしておき、出入りを管理します。
6.帯電クリーパー貯蔵エリア
帯電させたクリーパーを貯めておくエリアです。トロッコで搬出しやすい構造にしてあります。また数が少なくなってくるとトロッコに乗りにくくなるので線路側に向けて水流を流せるようにしてあります。
7.ウィザースケルトン用ゲート(オーバーワールド側)周りの構造
ウィザースケルトンだけが乗りやすくなるように、地面から2マス離して線路を敷いています。こちらも数が減ってくると乗りづらくなるので雪玉を投げつけて乗せます。雪玉は近くに設置したスノーゴーレムから補給します。砂漠などに作った場合は雪玉をどこかでまとめて作って持ってきます。
たまに、ネザー側での誘導作業中に、ブレイズが発射した火の玉がゲートを通ってトロッコを破壊してしまうことがあってウィザスケが外に出てしまい、これは結構困っています。一応オオカミを配置して、再びトロッコに載せやすい位置にウィザスケが来るようにしています。
8.クリーパーの帯電
雷雨が来たら急いでトラップに向かい、溜まったクリーパーにトライデントを投げつけます。
9.ネザー側での誘導方法
ネザー側では、ウィザースケルトンを見つけたら近づいて、ネザーゲートまで誘導します。といっても普通にブレイズとかも湧いているので、特に湧き層を拡大する場合は耐火ポーションとかを飲んで作業するほうが快適です。速度・耐性・再生などのビーコンをつけておくのも良いでしょう。
10.ウィザースケルトンとクリーパーの移動、爆発させる
トロッコに乗ったウィザースケルトンは、ボタンを押すと線路が切り替わるので黒曜石の部屋に投入されます。たまにゾン豚やブレイズが乗るときもありますが、そのときも黒曜石の部屋に突っ込んで手動で殺せばOKです。
同じく、帯電クリーパーもボタン操作により黒曜石の部屋に入れます。
あとは帯電クリーパーに近づいて爆発させれば、ウィザースケルトンの頭が手に入ります。
注意(重要): デスポーンの仕様について
マイクラでは、以下の条件が満たされたときに敵mobがデスポーンします。
・該当の敵mobがいるチャンクがロードされている。
・該当の敵mobの128ブロック以内にプレイヤーがいない。
・該当の敵mobがいるディメンジョンにプレイヤーが1人以上いる。
つまり例えば、自分一人でプレイしていてネザー側にいるときにポータルにアイテムを投げてオーバーワールド側をロードしたとしてもmobはデスポーンしませんが、オーバーワールドのどこか(該当の敵mobから128ブロックの範囲外)に一人でもプレイヤーがいる場合はデスポーンします。
(これはhttps://bugs.mojang.com/browse/MC-2018でWorks as Intendedとされていますが、不可解な挙動だと思います。正しくは、「どのような理由でそのチャンクがロードされているか」のデータを保持して、ポータル経由でしかロードされていない場合は一切デスポーンさせないようにするべきです。)
この記事の装置を使うにあたっては、ネザー要塞にいるmobがポータルに入ってしまったときに装置のオーバーワールド側に誰もいなかった場合、クリーパーが消えてしまいます。
従って、マルチプレイで使う場合は、複数人がログインしている時間帯には使用しない(そもそも装置に近づかない)、あるいはネザー要塞にいるmobが勝手にポータルに入れないような機構を設置する、というような対策が必要になります。なお、シングルプレイであっても、ネザー側にいるときにポータルにアイテムを投げ込んでから15秒以内に別のポータルからオーバーワールドに戻ったりした場合にはmobが消えるので、近い場所に作った場合には注意が必要かもしれません。
また、普通のクリーパーは待てば増えますが帯電クリーパーのデスポーンは困るので、帯電が成功した場合には即座に爆殺作業をやって使い切る(オーバーワールド側に常に1人いるようにする、または他の人がログインしてくる前にやる)のがいいと思います。