楽天ブックス: 「心理テスト」はウソでした。 - 受けたみんなが馬鹿を見た - 村上宣寛 - 9784822244460 : 本
最初に書店で書名を見たときは,なにか胡散臭く感じたのですが,最近ブックオフで800円で買って読んだところ,意外にマトモでした.
なんと言っても,各章ごとに明確な結論が書かれているのが,初級者にも分かりやすいことでしょう.
以下,それを紹介したいと思います.
- 第1章 なぜかみんなの好きなABO
結論はトンデモ学問
血液型人間学は,日本を代表するトンデモ学問である
- 第3章 インクのシミで心を占う
グッバイ!ロールシャッハ
効率の悪さでも落第
- 第4章 定評ある性格テストは大丈夫か
総括すると--ねつ造,すり替え,ウソの大盤振る舞い
YG(矢田部ギルフォード性格検査)の総括をしてみよう
・12の性格特性が測定されていると思うのは幻想である.
- 第5章 採用試験で多用される客観心理テスト
総括すれば”古代の遺物”
内田クレペリン検査は,半世紀にわたる恥ずべき逸話だった.そろそろ,このような古代の遺物に別れを告げた方がいいだろう.
この本の全てが完全に正しいとは言いませんが,私が学生の頃,心理学会に入った頃から変わっていない主張は以下です.
心理テストによって,統計的に大多数の人間の性格的傾向は掴める可能性があるが,状況や時間で刻々と変化する各個人の性格を分類分析することはできない
筆記テストで出来る心理テストなんて存在しないんじゃないですかね.
バウムテストだって,感性を表すというより,絵のセンスが出ますよ.
強いて言えば,ごく真っ当な臨床心理士がやるような,丁寧に生い立ちとその都度に感じたことを聞き,それと現在の状況を照らし合わせる面接療法がベターな気がします.
実際,ほら,某KNCTでテストを一緒に受けた連中は,私は「判定不能」って出たのを覚えている人がいるかもしれません.
だって,あんときのテストって内田クレペリンとバウムやったから,どう書いたら天才になってどう書いたら異常になるって,知っててん.
わざわざ(進学・就職の役に立つと思って)テストのセッティングして下さった教授には,今は申し訳なく思います.