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やたて旅館に泊まった話

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新年、明けましておめでとうございます。

さっそく去年の話をしたいと思います。
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私は12月30日から31日にかけて、高知県高岡郡四万十町大正大奈路にある「やたて旅館」に泊まっていました。

shimanto-town.net

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スマホからひょいっと予約できるような宿ではありません。

確か12月の頭くらいだったでしょうか、電話をすると「31日は無理だけど、30日ならなんとかするわよ」と優しいおば…お姉さんが予約を受け付けてくれました。

その時の私は「年末年始は帰省のお客で混むのかな」くらいに思っていました。f:id:tsumetaimizuburo:20250104174139j:image

着いてみると、他にお客はいないのです。

暮れと正月はお休みにしようとしていたところ、私ひとりならと受け入れてくれたのが真相でした。f:id:tsumetaimizuburo:20250104174151j:image

考えてみれば旅館を営業するのは大変なことです。

来るまでどんなお客かわからない、来てしまえば断るわけにもいかない。

私のことも少なからず「こんな暮れになってやってくる一人客とはどんな人なんだろう」と思っていたみたいです。
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やたて旅館はスナックと商店が併設です。

スナックを見学させてもらうと、おば…お姉さんは「いい音(ね)が出る機械を入れたから、窪川や須崎のほうから歌いに来る人もいるのよ」と教えてくれました。f:id:tsumetaimizuburo:20250104174159j:image

お客さんが来るたびに世間話をする商店の営業時間は、おそらくお姉さんが起きている時間とイコールです。f:id:tsumetaimizuburo:20250104174128j:image

食事は高知の鰹タタキに四万十の鮎の揚げ物、「今日は寒いでしょ」と玉子を落とした湯豆腐も出してくれてお腹はいっぱいです。

なにしろここはスナックでもあるのだから、生ビールを持ってきてもらい「ナマがあるんですか!」と驚いてしまったのは失礼なことでした。f:id:tsumetaimizuburo:20250104174143j:image

食事をした和室の広間には、菅原文太さんの写真が飾られていました。

映画の撮影でやたて旅館に滞在したことがあったそうです。

「普段は笑っててかわいいのにね、カメラを向けられると怖い顔をするんだから、損な人よね」とお姉さんは笑っていました。
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生まれのこと、育ちのこと、仕事のこと、家族のこと、趣味のこと、高知の友人のこと。

お姉さんとたくさんの話をした令和6年の小晦日、私は実家にも帰らず高知の山奥で親孝行をしていました。

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あと、意外ですけどWi-Fiが使えますよ。
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廊下と部屋の仕切りは障子一枚の旅館です。

癖のないビジネスホテルのほうがいいという人もいるでしょう。

本来そちら側の人間なんですよ、私も。
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朝食はスナックの席でとらせてもらいました。

お姉さんは一度手を振ってお別れしたのに、バスを待っているともう一度呼んでくれて、コーヒーを出してくれました。f:id:tsumetaimizuburo:20250104174135j:image

そんじゃ、令和7年もよろしくな。

 

以上




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