
薩長同盟の仲介から大政奉還の実現まで、幕末の歴史を動かした人物――坂本龍馬(さかもとりょうま)。
その生涯は33年という短さながら、今も多くの人を魅了し続け、大河ドラマにも何度も登場してきた幕末の定番キャラクターです。
本記事では、坂本龍馬が登場したすべての大河ドラマ作品を紹介!
演じた歴代俳優の一覧や、主人公として描かれた2作品の解説、よくある質問もまとめてわかりやすく解説します!
- NHK大河ドラマで放送された坂本龍馬の登場作品一覧(1967年〜2018年)
- 坂本龍馬を演じた歴代俳優一覧【全11作品・12名】
- 坂本龍馬が主人公として描かれた大河ドラマは?
- 大河ドラマの坂本龍馬によくある質問(FAQ)
- まとめ|大河ドラマで描かれてきた「坂本龍馬像」の変遷とその魅力
NHK大河ドラマで放送された坂本龍馬の登場作品一覧(1967年〜2018年)

土佐藩の下士(郷士)から脱藩し、薩長同盟・大政奉還という二大偉業に深く関わった坂本龍馬は、幕末を舞台にした大河ドラマには欠かせない人物です。
薩摩・長州・土佐・幕府など、幕末のあらゆる勢力と接点を持つ龍馬は、主人公が誰であっても物語に自然に絡んでくる存在感があります。
これまでに坂本龍馬が登場した全大河ドラマと、演じた俳優を表にまとめてみました。
多くの作品がNHKオンデマンドで視聴できます。
気になる作品があれば視聴してみてください。
※『三姉妹』は第19回のみ、『龍馬がゆく』は第16回のみ、『勝海舟』は総集編のみ配信中。
| タイトル | 演じた俳優 | 主人公 |
|---|---|---|
| 三姉妹 (1967年) |
中村敦夫 | |
| 竜馬がゆく (1968年) |
北大路欣也 | 〇 |
| 勝海舟 (1974年) |
藤岡弘、 | |
| 花神 (1977年) |
夏八木勲 | |
| 翔ぶが如く (1990年) |
佐藤浩市 | |
| 新選組! (2004年) |
江口洋介 | |
| 篤姫 (2008年) |
玉木宏 | |
| 龍馬伝 (2010年) |
福山雅治 (少年期:濱田龍臣) |
〇 |
| 八重の桜 (2013年) |
柾賢志 | |
| 花燃ゆ (2015年) |
伊原剛志 | |
| 西郷どん (2018年) |
小栗旬 |
坂本龍馬登場作品と演じた俳優の一覧
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坂本龍馬を演じた歴代俳優一覧【全11作品・12名】
NHK大河ドラマで坂本龍馬が登場した作品は11作品、演じた俳優は12名です。
大河ドラマ全体(66作品)で見ると11作品への登場はそれほど突出した数字ではありませんが、視点を変えると話は違います。
幕末を舞台にした大河ドラマは2027年放送予定の『逆賊の幕臣』を含め全16作品。
そのうち11作品に龍馬が登場——幕末作品に限ればほぼ7割です。
11作品で龍馬を演じた各俳優が、どんな龍馬像を作り上げてきたのか見ていきましょう。
複数の作品にわたって坂本龍馬を演じた俳優
大河ドラマで、坂本龍馬を複数の作品にわたって演じた俳優はいません。
11作品すべてで異なる俳優が起用され、大河ドラマの坂本龍馬は毎回、その時代に合わせた新しい龍馬像が生み出されてきました。
坂本龍馬を1度だけ演じた俳優一覧
坂本龍馬を演じた各俳優の代表作や特徴を、以下にまとめました。
| 俳優 | タイトル | 代表作・特徴 |
|---|---|---|
| 中村敦夫 | 三姉妹 (1967年) |
テレビドラマ『木枯らし紋次郎』の主役で一躍スターに。その後、参議院議員も務めた異色の経歴を持つ俳優。 |
| 北大路欣也 | 竜馬がゆく (1968年) |
映画『八甲田山』の神田大尉役(「天は我々を見放した」)で知られる。2023年に文化功労者に選ばれた。当時25歳で主演を務め、土佐弁を徹底習得して役作りに臨んだ。 |
| 藤岡弘、 | 勝海舟 (1974年) |
特撮ドラマ『仮面ライダー』の本郷猛役で爆発的な人気を獲得した俳優。「藤岡隊長」の愛称でも知られる探検家としての顔も持つ。 |
| 夏八木勲 | 花神 (1977年) |
俳優座出身の実力派俳優。映画『野性の証明』や『動乱』など多数の映画・テレビドラマに出演し、骨太な演技で知られた。 |
| 佐藤浩市 | 翔ぶが如く (1990年) |
映画『64-ロクヨン-』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した実力派俳優。父は俳優・三國連太郎。 |
| 江口洋介 | 新選組! (2004年) |
テレビドラマ『救命病棟24時』の主演で広く知られる。大河ドラマ『軍師官兵衛』(2014年)では織田信長役も演じた。 |
| 玉木宏 | 篤姫 (2008年) |
テレビドラマ『のだめカンタービレ』のシュトレーゼマン秘書・ミルヒー役などで人気を博した。映画『信長協奏曲』の織田信長役でも知られる。 |
| 福山雅治 | 龍馬伝 (2010年) |
ミュージシャンとしても多数のヒット曲を持つ多才なアーティスト。ドラマ『ガリレオ』の湯川学役など俳優としても幅広く活躍する。 |
| 濱田龍臣 | 龍馬伝 (2010年) |
少年時代の龍馬を担当した子役。龍馬伝出演後も俳優として活躍を続けた。 |
| 柾賢志 | 八重の桜 (2013年) |
舞台・テレビドラマを中心に活動する俳優。 |
| 伊原剛志 | 花燃ゆ (2015年) |
映画『47RONIN』などに出演し国際的にも活動する実力派俳優。舞台経験も豊富で、スケールの大きな演技が持ち味。 |
| 小栗旬 | 西郷どん (2018年) |
テレビドラマ『花より男子』の花沢類役などで広く知られる。映画・舞台でも幅広く活躍し、スケールの大きな演技が持ち味の俳優。 |
坂本龍馬を演じた俳優と代表作・特徴
個人的に印象深いのは、『龍馬伝』(2010年)の福山雅治さん。
解放感と哀愁を同時に持つ龍馬像が、私の持つ龍馬像にぴったりでした!
幼少期・青年期で俳優が分かれるケース
坂本龍馬が主人公として登場した2作品のうち、幼少期と成人期で俳優が分けられたのは『龍馬伝』(2010年)の1作品のみです。
少年期の龍馬を濱田龍臣さんが担当し、成人後の龍馬を福山雅治さんが演じました。
もう1作の主人公作品『竜馬がゆく』(1968年)では、北大路欣也さんが出演期間を通じて一人で演じきっています。
また脇役として登場する作品では、登場時点で龍馬はすでに成人していることがほとんどのため、子役が起用されたケースは確認できていません。
俳優ごとの起用傾向と演技スタイル

坂本龍馬は、藩の枠を越えた発想力と行動力、そして誰もが認める天真爛漫な人柄を持つ人物として描かれることが多い人物です。
薩摩・長州・土佐・幕府のどの立場からも一目置かれ、それでいて権威や格式にとらわれない、圧倒的な自由人です。
11作品を振り返ると、明るく人を引きつける魅力と、大きなスケール感を持ちながらも気さくな親しみやすさを同時に表現できる俳優が選ばれてきた印象があります。
北大路欣也さん(1968年)、佐藤浩市さん(1990年)、江口洋介さん(2004年)、福山雅治さん(2010年)と、いずれも当時の実力派・人気俳優が龍馬を演じてきたのも特徴のひとつです。
龍馬役には知名度と演技力、そして「理屈より先に動く」爽快さが求められるのかもしれません。
坂本龍馬が主人公として描かれた大河ドラマは?
坂本龍馬が主人公として描かれた大河ドラマは、1968年放送の『竜馬がゆく』と2010年放送の『龍馬伝』の2作品です。
『竜馬がゆく』(1968年)|初の坂本龍馬主人公作品
『竜馬がゆく』は、1968年に放送されたNHK大河ドラマ第6作です。
司馬遼太郎の同名小説を原作に、脚本は水木洋子が担当。
明治百周年を記念して制作されました。
主演の北大路欣也さんは当時25歳。
土佐弁を習得するために自宅での会話も土佐弁で通すなど、徹底した役作りで臨んだそうです。
その姿に原作者の司馬遼太郎自身が感銘を受け、対談の席で北大路さんへ直接賛辞を送ったというエピソードが残っています。
大河ドラマとして初めて地元・高知でのロケを実施した作品でもあります。
当時の坂本龍馬ブームを牽引した作品。
現在、広く知られる坂本龍馬の人物像(豪快で自由、視野の広い幕末のヒーロー)は、この原作小説によって大きく形作られたと言われています。
『龍馬伝』(2010年)|42年ぶりの龍馬主人公作品
『龍馬伝』は、2010年1月3日から11月28日まで放送されたNHK大河ドラマ第49作。
福山雅治さんが坂本龍馬を演じた作品です。
少年時代の龍馬は、子役の濱田龍臣さんが担当しました。
脚本は福田靖、チーフ演出は大友啓史が担当。
『竜馬がゆく』以来、42年ぶりの龍馬主人公作品となりました。
本作の最大の特徴は、三菱財閥の創業者・岩崎弥太郎の視点から龍馬の生涯を語るというオリジナルの構成です。
弥太郎役の香川照之さんがナレーションも担当し、「龍馬はこの世で一番嫌いな男だった」という語り口から物語が始まります。
土佐から江戸、長崎、京都へと舞台を移しながら、薩長同盟・大政奉還そして暗殺までの33年の生涯が4つのシーズンで描かれました。
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大河ドラマの坂本龍馬によくある質問(FAQ)
大河ドラマの坂本龍馬によくある質問について回答していきます!
坂本龍馬が登場する大河ドラマで最高傑作は?
個人的には『龍馬伝』(2010年)が一番です。
福山雅治さんの龍馬は、自由でスケールが大きいのに、どこか哀愁もある――私が持っていた龍馬のイメージ通りでした。
『龍馬伝』は、一般的な評価を見ても、歴代大河ドラマランキングで上位に上がることが多いです。
坂本龍馬を演じた役者のランキングは?
ねとらぼの2021年調査では、1位が『龍馬伝』(2010年)の福山雅治さんという結果でした。
同調査では5位に『竜馬がゆく』(1968年)の北大路欣也さんがランクインし、主人公作品の2人が上位を占めた形です。
「大河ドラマの龍馬は外れなし」という声もあるほど、どの作品の俳優も個性的で、甲乙つけがたいというのが正直なところかもしれません。
大河ドラマ以外で坂本龍馬が登場するおすすめドラマは?
個人的に一番おすすめしたいのは、TBS系列で2009年と2011年に放送された『JIN-仁-』シリーズです。
現代の外科医が幕末にタイムスリップするというSF時代劇で、内野聖陽さんが演じる坂本龍馬が物語の重要なキーマンとして登場します。
龍馬の人柄があたたかく生き生きと描かれ、幕末に詳しくない人でも龍馬という人物のおもしろさが伝わる作品です。
「JINの龍馬が忘れられない」という声は今も根強く残っています。
坂本龍馬と勝海舟の関係は?

龍馬にとって勝海舟は生涯最大の師と言える存在です。
文久2年(1862年)、当初は勝海舟を攘夷論に基づいて斬り捨てるつもりで屋敷を訪ねた龍馬は、海舟から世界の海軍情勢と日本の現状を説かれて考えを改め、その場で弟子入りを申し出ました。
以来、龍馬は海舟のもとで神戸海軍操練所の設立に奔走し、薩摩・長州など雄藩の志士たちとのパイプも形成していきます。
大河ドラマでは、この「龍馬が暗殺者から弟子へと転身する場面」は名シーンのひとつとして、いくつかの作品で印象的に描かれてきました。
坂本龍馬の妻おりょうのその後は?

龍馬の妻・おりょう(楢崎龍)は、慶応3年(1867年)11月に龍馬が暗殺された後、土佐の坂本家に身を寄せました。
しかし長続きせず、京都・大阪・東京と各地を転々とすることに……。
その後、明治8年(1875年)に大道商人の西村松兵衛と再婚。
「西村ツル」を名乗って横須賀に落ち着きます。
晩年は経済的に苦しく、酒に頼ることも増えたと伝わりますが、酔うと決まって「私は坂本龍馬の妻だった」と語ったのだとか。
明治39年(1906年)1月15日、横須賀にて66歳で死去。
墓は神奈川県横須賀市大津の信楽寺にあり、墓碑には「贈正四位阪本龍馬之妻龍子之墓」と刻まれています。
坂本龍馬の子孫は?
龍馬とおりょうの間に子どもはいなかったため、坂本龍馬の直系の子孫は存在しません。
龍馬の家督は姉・千鶴の息子(甥)が継ぎましたが、その家系も4代で途絶えています。
一方、龍馬の兄・権平の子孫は現在も続いており、郷士坂本家は坂本匡弘氏(10代当主)が継承しています。
また、龍馬の甥の孫にあたる画家の坂本直行氏は、北海道の洋菓子メーカー「六花亭」の包装紙デザインを手がけたことで知られています。
龍馬が生前「蝦夷地開拓」の夢を持っていたことを引き継ぐかのように、一族は北海道へと渡ったのです。
坂本龍馬のゆかりの地は?

坂本龍馬ゆかりの地は全国各地に点在しています。
龍馬ゆかりの地を巡ろうとすると、日本列島を横断することになりかねないほど!
以下にざっくりとまとめてみました。
| 地域 | ゆかりのスポット・概要 |
|---|---|
| 高知市 |
|
| 京都 |
|
| 神戸 | 勝海舟とともに設立した神戸海軍操練所の跡地 |
| 長崎 | 亀山社中(海援隊の前身)跡地。 現在は亀山社中記念館として公開 |
| 鹿児島・霧島 | 龍馬とおりょうが日本初とされる新婚旅行で訪れた地 |
| 東京 | 龍馬が剣術修行に通った桶町千葉道場の跡地(中央区) |
京都は龍馬以外にも幕末のゆかりの地が多いので、観光ルートを自分で考える楽しみもあっていいですよね。
坂本龍馬に関連する本でおすすめは?
坂本龍馬を知るうえで特におすすめの本を5冊紹介します。
【坂本龍馬全書簡】一坂太郎・知野文哉 著(2026年2月刊) Kindle版あり
龍馬が残した書簡を網羅的にまとめた一冊。
「竜馬がゆく」を読んだ後、実際の龍馬の肉声に触れたい人に最適です。
【竜馬がゆく(一)(文春文庫)】司馬遼太郎 著 Kindle版・Audible版あり
現在の「坂本龍馬像」の原型を作った国民的名作です。
シリーズ全8巻で龍馬の生涯を描く大長編で、まず龍馬を知りたいならここから、という一冊。
【竜馬がゆく 1(BUNCOMI)】司馬遼太郎 原作・鈴ノ木ユウ 漫画 Kindle Unlimited対象・Kindle版あり
司馬遼太郎の名作を漫画化したシリーズ。
文章で読むのがしんどいという人や、まず概要をさくっと把握したいという人にぴったりです。
【龍馬史(文春文庫)】磯田道史 著 Kindle版あり
NHK『英雄たちの選択』でおなじみの歴史学者・磯田道史先生が、史料に基づいて龍馬の実像に迫った一冊です。
「フィクションではない龍馬」を知りたい人向け。
【わが夫 坂本龍馬】一坂太郎 著(2019年新書) Kindle版あり
おりょうの視点から龍馬との日々を描いた作品。
龍馬の人物像だけでなく、おりょうの生涯にも興味が湧いた人にぜひ読んでほしい一冊です。
まとめ|大河ドラマで描かれてきた「坂本龍馬像」の変遷とその魅力
坂本龍馬の大河ドラマ登場は11作品。
主人公としても描かれた坂本龍馬は、幕末が舞台の大河ドラマには欠かせない人物として、1967年から2018年にわたって登場してきました。
司馬遼太郎の小説が確立した「型破りな幕末の英雄」というイメージが土台にありながら、作品ごとに異なる俳優が新しい龍馬像を作り上げてきたのが、坂本龍馬というキャラクターの持つ豊かさでしょう。
2027年の『逆賊の幕臣』はまだ配役未決定ですが、勝海舟が出てくるので、坂本龍馬もおそらく登場するのではと予想しています。
次の坂本龍馬は、だれが演じることになるのか!?
では今回はこの辺で。
ここまで読んでいただきありがとうございました!