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NHK大河ドラマに登場した西郷隆盛|歴代俳優一覧と出演作品まとめ

NHK大河ドラマに登場した西郷隆盛|歴代俳優一覧と出演作品まとめ

薩長同盟から江戸城無血開城、そして西南戦争での最期まで――幕末・明治の激動を駆け抜けた西郷隆盛(さいごうたかもり)。

大久保利通・木戸孝允とともに「維新の三傑」と呼ばれるこの人物は、大河ドラマでも幕末作品のほぼ常連として描かれ続けてきました。

本記事では、西郷隆盛が登場したすべての大河ドラマ作品を紹介!

演じた歴代俳優の一覧や、主人公として描かれた2作品の解説、よくある質問もまとめてわかりやすく解説します!

NHK大河ドラマで放送された西郷隆盛の登場作品一覧(1967年〜2021年)

西郷屋敷跡にある西郷隆盛の座像

薩摩藩の下級藩士から身を起こし、島津斉彬に見出されて幕末政治の表舞台に立った西郷隆盛は、薩摩・長州・幕府・朝廷のいずれとも深い接点を持つ人物です。

そのため、幕末を舞台にした大河ドラマでは主人公が誰であっても物語に絡みやすく、登場頻度はきわめて高いのが特徴です。

これまでに西郷隆盛が登場した全大河ドラマと、演じた俳優を表にまとめてみました。

多くの作品がNHKオンデマンドで視聴できます。

気になる作品があれば視聴してみてください。
※『三姉妹』は第19回のみ、『竜馬がゆく』は第16回のみ、『勝海舟』は総集編のみ配信中。

タイトル 演じた俳優 主人公
三姉妹
(1967年)
観世栄夫  
竜馬がゆく
(1968年)
小林桂樹  
勝海舟
(1974年)
中村富十郎  
花神
(1977年)
花柳喜章  
獅子の時代
(1980年)
中村富十郎  
翔ぶが如く
(1990年)
西田敏行
徳川慶喜
(1998年)
渡辺徹  
新選組!
(2004年)
宇梶剛士  
篤姫
(2008年)
小澤征悦  
龍馬伝
(2010年)
高橋克実  
八重の桜
(2013年)
吉川晃司  
花燃ゆ
(2015年)
宅間孝行  
西郷どん
(2018年)
鈴木亮平
(少年期:渡邉蒼)
青天を衝け
(2021年)
博多華丸  

西郷隆盛登場作品と演じた俳優の一覧

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西郷隆盛を演じた歴代俳優一覧【全14作品・14名】

NHK大河ドラマで西郷隆盛が登場した作品は14作品、演じた俳優は14名です。

幕末を舞台にした大河ドラマは2027年放送予定の『逆賊の幕臣』を含め全16作品。

そのうち14作品に西郷が登場——幕末作品に限れば8割以上で、坂本龍馬徳川慶喜と並ぶ、幕末大河ドラマの「顔」といえる存在です。

14作品で西郷を演じた各俳優が、どんな西郷像を作り上げてきたのか見ていきましょう。

 

さまざまな俳優が演じてきた西郷像

複数の作品にわたって西郷隆盛を演じた俳優

大河ドラマで西郷隆盛を複数の作品にわたって演じた俳優は1名います。

歌舞伎俳優の中村富十郎さんが、『勝海舟』(1974年)と『獅子の時代』(1980年)の2作品で西郷隆盛を演じました。

大河ドラマで同じ歴史上の人物を2度演じること自体がめずらしいです。

なお、中村富十郎さんはテレビ東京のドラマ『竜馬がゆく』(1982年)でも西郷隆盛を演じ、他局を含めると計3回、西郷を演じたことになります。

西郷隆盛を1度だけ演じた俳優一覧

西郷隆盛を演じた各俳優の代表作や特徴を、以下にまとめました。

俳優 タイトル 代表作・特徴
観世栄夫 三姉妹
(1967年)
観世流能楽師でありながら、映画・テレビドラマにも多数出演した異色の経歴を持つ俳優。
小林桂樹 竜馬がゆく
(1968年)
映画『日本のいちばん長い日』(1967年)の下村宏役など、数多くの映画に出演した名優。
温厚で落ち着いた演技が持ち味。
花柳喜章 花神
(1977年)
日本舞踊・花柳流の家元の家系に生まれた俳優。
舞台を中心に活躍し、テレビドラマにも出演した。
西田敏行 翔ぶが如く
(1990年)
テレビドラマ『池中玄太80キロ』や映画『釣りバカ日誌』シリーズの浜ちゃん役で広く知られる俳優。
大河ドラマでは『西郷どん』(2018年)でも語りと西郷菊次郎役を務めた。
渡辺徹 徳川慶喜
(1998年)
テレビドラマ『太陽にほえろ!』のラガー刑事役で人気を博した俳優。
バラエティ番組でも幅広く活躍した。
宇梶剛士 新選組!
(2004年)
身長190cmの長身と存在感のある演技で知られる俳優。
テレビドラマ・映画で幅広く活躍している。
小澤征悦 篤姫
(2008年)
世界的指揮者・小澤征爾を父に持つ俳優。
日本のみならず海外作品にも出演し、国際的に活動している。
高橋克実 龍馬伝
(2010年)
バラエティ番組『トリビアの泉』の司会で広く知られる。
俳優としてもテレビドラマ・映画で幅広く活躍する。
吉川晃司 八重の桜
(2013年)
ロックミュージシャンとしてデビューし、俳優としても活躍。
テレビドラマ『下町ロケット』の財前道生役などで知られる。
宅間孝行 花燃ゆ
(2015年)
劇団「東京セレソンデラックス」の主宰として知られる。
脚本家・演出家としても活動する多才な俳優。
鈴木亮平 西郷どん
(2018年)
NHK連続テレビ小説『花子とアン』で人気を博した俳優。
役ごとに体型を変えるストイックな役作りで知られ、西郷役では約25kg増量して撮影に臨んだ。
渡邉蒼 西郷どん
(2018年)
HK連続テレビ小説『なつぞら』(2019年)でも子役として出演し、現在は舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』のアルバス・ポッター役などで活躍中。
博多華丸 青天を衝け
(2021年)
お笑いコンビ「博多華丸・大吉」のボケ担当。
俳優としても活動し、NHK連続テレビ小説『なつぞら』にも出演した。

西郷隆盛を演じた俳優と代表作・特徴

 

個人的に印象深いのは、『西郷どん』(2018年)の鈴木亮平さん。

西郷隆盛の恰幅のよい体格を再現するために約25kg体重を増やし、撮影時には約100kgに達していたと言われています。

役に合わせて体型まで変えるその姿勢は、まさに体当たりの役作りでした。

幼少期・青年期で俳優が分かれるケース

西郷隆盛が主人公として登場した2作品のうち、幼少期と成人期で俳優が分けられたのは『西郷どん』(2018年)の1作品のみです。

少年期の西郷を渡邉蒼さんが担当し、青年期以降を鈴木亮平さんが演じました。

もう1作の主人公作品『翔ぶが如く』(1990年)では、青年時代からスタートする構成のため、西田敏行さんが第1話から最終話まで一人で演じきっています。

このように俳優が分かれる構成は主人公作品ならではのもので、脇役として登場する12作品ではいずれも1名の俳優が演じています。

俳優ごとの起用傾向と演技スタイル

西郷隆盛洞窟近くにある西郷隆盛像

西郷隆盛は、人情に厚く器の大きな人物でありながら、最後は自らが作った明治政府と戦って散るという、英雄と悲劇性を併せ持つキャラクターです。

幕末の政局では薩摩藩を率いて主導的な役割を果たし、戊辰戦争では新政府軍の実質的指揮者として活躍する一方、維新後は征韓論をめぐって盟友・大久保利通と決裂し、西南戦争で命を落としました。

そのため、西郷役には「どっしりとした存在感」と「情の深さ」の両方を表現できる俳優が選ばれてきた印象があります。

西田敏行さん(1990年)、鈴木亮平さん(2018年)のように、恰幅のよい体格で「情の人」としての西郷を体現した俳優がいる一方、吉川晃司さん(2013年)のように鋭い眼光と威厳で「薩摩の軍事指導者」としての西郷を際立たせた俳優もいます。

西郷隆盛という人物の多面性が、作品ごとに異なるタイプの俳優の起用につながっているのかもしれません。

西郷隆盛が主人公として描かれた大河ドラマは?

西郷隆盛が主人公として描かれた大河ドラマは、1990年放送の『翔ぶが如く』と2018年放送の『西郷どん』の2作品です。

それぞれの作品について解説します。

西郷隆盛が主人公の大河ドラマ

『翔ぶが如く』(1990年)|大久保利通とのW主演で描く幕末・維新

  •  

『翔ぶが如く』は、1990年に放送されたNHK大河ドラマ第28作です。

司馬遼太郎の同名小説を原作に、脚本は小山内美江子が担当しました。

本作の最大の特徴は、西郷隆盛と大久保利通のW主演という構成です。

西郷を西田敏行さん、大久保を鹿賀丈史さんが演じ、幼なじみの二人が維新を成し遂げた後に袂を分かつまでの過程が、「情の人」西郷と「理の人」大久保の対比を軸に描かれました。

大河ドラマ初の2部構成(第1部「幕末編」29回、第2部「明治編」19回、全48回)を採用した作品でもあります。

原作小説は征韓論争から西南戦争までを描いた作品のため、幕末期を描く第1部は司馬遼太郎の他作品(『竜馬がゆく』『花神』『歳月』など)をもとに書き下ろされたそうです。

セリフやナレーションに薩摩言葉をふんだんに盛り込んだことでも話題になった作品です。

 

『西郷どん』(2018年)|28年ぶりの西郷隆盛主人公作品

  •  

『西郷どん』は、2018年1月7日から12月16日まで放送されたNHK大河ドラマ第57作。

鈴木亮平さんが西郷隆盛を演じた作品です。

少年時代の西郷は、子役の渡邉蒼さんが担当しました。

原作は林真理子の同名小説で、脚本は中園ミホが担当。

『翔ぶが如く』以来、28年ぶりの西郷隆盛主人公作品となりました。

本作では、西郷の幼少期から薩摩藩主・島津斉彬との出会いから西南戦争まで、西郷の生涯が通しで描かれました。

鈴木亮平さんのストイックなまでの役作りが印象に残った作品でもあります。

また、『翔ぶが如く』で西郷を演じた西田敏行さんが語りと西郷菊次郎(中年期)役で出演し、大久保利通を演じた鹿賀丈史さんも島津斉興役で出演するなど、新旧の西郷作品がつながる配役も話題を呼びました。

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大河ドラマの西郷隆盛によくある質問(FAQ)

大河ドラマの西郷隆盛によくある質問について回答していきます!

西郷隆盛によくある質問

西郷隆盛は何した人?

鹿児島にある西郷隆盛像

西郷隆盛(1828〜1877年)は、幕末から明治初期にかけて活躍した薩摩藩士・政治家・軍人です。

大久保利通・木戸孝允とともに「維新の三傑」と呼ばれ、江戸幕府を倒して明治新政府を樹立した中心人物のひとりとして知られています。

薩摩藩の下級藩士の家に生まれた西郷は、藩主・島津斉彬に見出されて政治の世界に足を踏み入れました。

しかし斉彬の急死後、藩の実権を握った島津久光との関係がうまくいかず、2度にわたって島流しに処されています。

復帰後は薩摩藩の軍事面を率い、禁門の変(1864年)での指揮、薩長同盟の締結(1866年)、そして戊辰戦争では新政府軍の実質的指揮者として活躍しました。

とくに有名なのが、勝海舟との会談による江戸城無血開城(1868年)です。

維新後は参議・陸軍大将として明治政府に参画しますが、征韓論をめぐって大久保利通らと対立し、下野。

鹿児島で私学校を設立して教育に力を注ぎますが、私学校の生徒たちの暴発をきっかけに西南戦争(1877年)を起こし、敗北して城山で自刃しました。

西郷隆盛の子孫は?

西郷隆盛は3度の結婚で5人の子どもをもうけており、子孫は現在も続いています

2人目の妻・愛加那との間に長男・菊次郎と長女・菊草が、3人目の妻・糸子との間に寅太郎・午次郎・酉三の3人の息子が生まれました。

長男の菊次郎は西南戦争で右足を失いながらも、のちに台湾の宜蘭庁長や京都市長を歴任した人物です。

糸子との間の長男・寅太郎は、明治天皇の命によりドイツに留学し、帰国後は父の功績により侯爵を授かっています。

寅太郎の三男・西郷吉之助は戦後に参議院議員を4期務め、法務大臣も歴任しました。

現在も子孫は各方面で活躍しており、菊次郎の孫にあたる西郷隆文氏は「現代の名工」にも選ばれた陶芸家として知られています。

また、鹿児島市には寅太郎の孫が経営するカフェ「K10カフェ」もあります。

西郷隆盛の像が上野にある理由は?

上野公園の西郷隆盛像

東京・上野公園の西郷隆盛像は、1898年(明治31年)に建立されました。

西南戦争で「逆賊」の汚名を着た西郷ですが、1889年(明治22年)の大日本帝国憲法発布に伴う恩赦で名誉が回復されたことが、銅像建設のきっかけとなっています。

全国2万5,000人を超える有志の寄付によって建てられ、銅像は彫刻家・高村光雲の作、傍らの愛犬ツンは後藤貞行の作です。

上野公園が選ばれた理由としては、戊辰戦争のひとつ「上野戦争」で、西郷率いる新政府軍がこの地で旧幕府軍(彰義隊)と戦ったゆかりがあることが挙げられます。

なお、西郷は写真嫌いだったため生前の写真が残っておらず、銅像の顔はイタリア人画家キヨッソーネが弟・従道と従弟・大山巌をモデルにして描いた肖像画をもとにしています。

除幕式に出席した妻・糸子が「うちの人はこんな顔じゃなかった」と語ったという逸話も有名です。

西郷隆盛のゆかりの地は?

西郷隆盛のゆかりの地は、鹿児島を中心に全国各地に点在しています。

以下にまとめてみました。

地域 ゆかりのスポット・概要
鹿児島県
鹿児島市
  • 生誕の地(下加治屋町)の石碑
  • 城山の西郷隆盛像(陸軍大将の制服姿)
  • 南洲墓地・南洲神社(西南戦争の戦没者が眠る)
  • 西郷南洲顕彰館(遺品やジオラマを展示)
  • 私学校跡(石塀に西南戦争の弾痕が残る)
鹿児島県
奄美大島
西郷が流罪中に暮らした地。
2人目の妻・愛加那との出会いの場所でもある
鹿児島県
霧島市
西郷公園(鹿児島空港そば)。
高さ10.5mの日本最大級の西郷隆盛像がある
東京都
台東区
上野恩賜公園の西郷隆盛像。
「上野の西郷さん」として親しまれている
東京都
港区
勝海舟との会見の地碑(JR田町駅付近)。
江戸城無血開城の会談が行われた薩摩藩蔵屋敷跡に建つ
京都府
  • 薩摩藩邸跡(同志社大学西門付近に石碑)
  • 薩長同盟締結地・近衛家別邸跡(上京区)
  • 清水寺(月照との弔詞碑がある)
  • 東福寺即宗院(西郷と月照の密談の場)

特に鹿児島市内は城山周辺に史跡が多く、観光地周遊バス「カゴシマシティビュー」で効率よく回れます。

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西郷隆盛を知るのにおすすめの本は?

西郷隆盛を知るうえでおすすめの本を4冊紹介します。

【未完の西郷隆盛: 日本人はなぜ論じ続けるのか(新潮選書)】先崎彰容 著(2017年刊) Kindle版あり

西郷隆盛がなぜ今なお語り継がれるのかを、思想史の視点から読み解いた一冊。

「歴史上の人物」としてだけでなく、「日本人がどう西郷を語ってきたか」に興味がある人に最適です。

【超訳「言志四録」西郷隆盛を支えた101の言葉】濱田浩一郎 著(2017年刊) Kindle版・Audible版あり

西郷の座右の書であった『言志四録』のエッセンスを現代語訳でまとめた一冊。

西郷の思想的な背景を手軽に知りたい人にぴったりです。

【新装版 西郷隆盛 一(角川文庫)】海音寺潮五郎 著 Kindle版あり

鹿児島出身の歴史作家・海音寺潮五郎による西郷隆盛の評伝小説。

同郷の作家ならではの視点で西郷の人物像に迫っており、フィクションと史実のバランスがよい一冊です。

【新装版 翔ぶが如く (1)(文春文庫)】司馬遼太郎 著 Kindle版あり

大河ドラマ『翔ぶが如く』の原作小説。

征韓論から西南戦争まで、西郷と大久保の決裂を軸に明治初期の群像劇を描いた大長編です。

ドラマを観た後に読むと、より深く作品世界を楽しめます。

まとめ|大河ドラマで描かれてきた「西郷隆盛像」の変遷とその魅力

1967年の『三姉妹』から2021年の『青天を衝け』まで、西郷隆盛は14作品の大河ドラマに登場してきました。

主人公としても2度描かれた西郷隆盛は、幕末が舞台の大河ドラマにはなくてはならない存在です。

2027年には小栗忠順を主人公にした『逆賊の幕臣』が放送予定です。

幕末の幕臣を描く作品なので、西郷隆盛もおそらく登場するのではと予想しています。

次の西郷隆盛は、だれが演じることになるのか!?

 

では今回はこの辺で。
ここまで読んでいただきありがとうございました!




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