
戦国時代、近江国で「智謀の将」として名を馳せた武将の一人が樋口直房。
堀氏の家老として手腕を発揮し、織田信長の天下統一にも一役買った武将です。
しかし、卓越した知略と民政手腕を持ちながら、最期は織田方に討たれるという数奇な運命をたどりました。
本記事では、大河ドラマやゲームの「信長の野望」シリーズの話も交えながら、樋口直房の生涯や最新情報を解説します。
- 樋口直房の出自・功績・逸話
- 信長の野望シリーズでの樋口直房
- 小説・映画・書籍に見る樋口直房
- 大河ドラマでの樋口直房
- ゆかりの地:樋口直房と歴史を感じる場所
- 樋口直房に関する最新の注目ニュース
- 樋口直房の生涯と功績まとめ
樋口直房の出自・功績・逸話
樋口直房は、室町時代末期から安土桃山時代にかけて、近江国で活躍した武将です。
堀氏の家老として頭角を現し、後に羽柴秀吉の与力として重きをなしました。
| 名前(読み方) |
樋口直房(ひぐち なおふさ) |
|---|---|
| 別名/渾名/二つ名 | 三郎兵衛、三郎左衛門 |
| 生年 | 不詳 |
| 没年 |
天正2年8月18日(1574年) |
| 父 | 不詳 |
| 母 | 不詳 |
| 兄弟姉妹 | 不詳 |
| 妻 |
あり(名前不詳、直房と共に処刑される) |
| 子 | あり(名前、性別、人数など一切不詳) |
以降では、樋口直房の生涯や功績を詳しく見ていきましょう。
出自
樋口直房の出自については、詳しい記録が残されていません。
ただし、近江国の堀氏に仕え、その手腕を高く評価されていたことが伝わっています。
特に、主君である堀秀村が幼少期に父を失った際、家老として家政を取り仕切り、その力量を遺憾なく発揮しました。
樋口直房は残念ながら紹介されていませんが、直房同様に近江で活躍した浅井久政や六角義賢は以下の書籍で解説されています。
家族や親類
樋口直房には妻子がいたことが『信長公記』からわかります。
『信長公記』には、樋口直房が配備されていた砦を妻子と共に抜け出し、甲賀を目指して逃亡したことが書かれています。
逃亡した理由は不明です。
また、妻の名前や子どもが何人いたかなど、詳細はわかっていません。
その後、羽柴秀吉の追跡により捕縛され、直房と共に妻も処刑されたようですが、子どもたちのその後は記録されていません。
内政や合戦での功績
直房の功績は、大きく分けて三つの時期に分けられます。
- 堀氏家老時代
・幼い主君・堀秀村の後見として手腕を発揮
・卓越した民政により、人望を集める
・「近江一の智謀の将」との評価を得る - 織田方への転向時期
・元亀元年(1570年)、織田信長の浅井攻めの際に寝返り
・主君・堀秀村を説得し、織田方への転向を実現
・この功績により、坂田半郡の支配権を得る - 羽柴秀吉与力時代
・竹中重治と共に重用される
・横山城守将などの要職を任される
・木目峠の守備を担当
『信長公記』には浅井攻めで寝返るところから樋口直房が登場し、その後たびたび名前が挙がっています。
この点からも、織田家中で重きをなす武将の一人として名を馳せていたのでしょう。
晩年と最期
織田家に寝返って以降、要職を任されるほど期待されていたにもかかわらず、樋口直房は突如織田家を離反します。
天正2年(1574年)、直房が木目峠で越前一向一揆と対峙していたときのこと。
一揆勢の攻撃を受けた際、単独で和議を結び、その後出奔するという選択をします。
これが羽柴秀吉の逆鱗に触れ、関盛信の追討を受けることになりました。
最期は妻や一族郎党と共に捕らえられ、処刑されています(これは妻のところで説明したとおり)。
その首は、妻の首と共に、長島一向一揆の制圧に当たっていた信長の元へ届けられたそうです。
「近江一の智謀の将」とも評された樋口直房が、はたして出奔する必要があったのか。
逃亡理由については、記録が残っていないため、まったくわかりません……。
押さえておきたいエピソード
樋口直房にまつわる逸話は、以下を押えておくといいでしょう。
- 【竹中重治との交流】
美濃国で竹中重治が稲葉山城を奪う無血クーデターを起こした際、近江に逗留した重治に住処を世話するなど、親交を深めました。この縁は後の織田方転向にも影響を与えることになります。 - 【文化人としての一面】
直房は兵法・軍略に通じるだけでなく、書や茶道、連歌などにも造詣が深く、文化人としての側面も持ち合わせていました。 - 【二元統治の実態】
信長から与えられた坂田郡は、直房・秀村の支配権と信長・秀吉の支配権が重なる二元統治のような状況が生まれていました。これは後の出奔の遠因となったとも考えられています。
ほかにもエピソードをご存じの人がいたら、ぜひ教えてください!
信長の野望シリーズでの樋口直房
戦国時代を舞台にしたシミュレーションゲーム「信長の野望」シリーズで、樋口直房は一度も登場したことがありません。
そこで、現在の最新作「信長の野望・新生」で新規武将として登録する場合のステータスを、勝手に設定してみました!
登録する際の参考にどうぞ!
能力値

「信長の野望・新生」での能力値は、以下のように設定してみました。
| タイトル | 政治 | 知略 | 武勇 | 統率 |
|---|---|---|---|---|
| 信長の野望・新生 | 78 | 88 | 63 | 76 |
また、所持戦法や特性は以下のとおりです。
| タイトル | 戦法 | 特性・個性 | 志 | 奉行特性 |
|---|---|---|---|---|
| 信長の野望・新生 | 混乱 |
|
- |
軍師心得 |
「信長の野望・新生」での樋口直房は、政務と軍略どちらでも活躍できる副官のイメージで設定しました。
「近江一の智謀の将」と評価されていたことから、知略は90近くにしています。
ただし、知略に関するエピソードが多いわけではないので、若干盛りすぎな感じがしなくもないです……。
みなさんなら、樋口直房のステータスはどのように設定しますか?
コメントなどで教えていただけるとうれしいです!
ゲーム内で向いている役割
紹介したステータスは副将向きです。
例えば、以下のようなシーンをイメージしながら任務を与えるといいでしょう。
- 軍師として部隊を指揮
- 内政官として領国の発展を担当
- 外交担当として他大名との交渉を担当
能弁・巧言を設定しているので、謀略や外交でも活躍するはずです。
大名や城主の右腕として存分に働いてもらいましょう!
最前線の城将として配置し、籠城戦で敵を迎え撃つ役割を任せてあげましょう。
大名プレイの場合、反織田勢力が畿内にうごめくシナリオ「信長包囲網」で、近江のどこかの地の新勢力として包囲網の一角を担うのが面白そうですが……相当キツイです。
味方が隣接していないと援軍がこないし、そもそも他国の信用を上げる前に織田の猛攻で潰されそう。
織田家から出奔した際に観音寺城か佐和山城を奪いとった体にし、妻や子どもに加え、架空の親族や家臣も武将登録しないと領地経営もままならないでしょう。
※城は日野城とか、もう1つくらい欲しいところ……。
この辺は、個々の思うがままに設定して楽しんでみてください!
樋口直房プレイにおすすめのタイトル
今回ステータスを設定したのは「信長の野望・新生」でしたが、ほかのタイトルでも新規武将として登録すれば、樋口直房プレイが可能です!
おすすめの「信長の野望」シリーズは、以下4つのタイトルです。
それぞれでおすすめポイントが異なるので、プレイスタイルに合うものを選びましょう!
| タイトル | おすすめポイント |
|---|---|
| 信長の野望・創造PK |
|
| 信長の野望・創造 戦国立志伝 |
|
| 信長の野望・大志 |
|
| 信長の野望・新生 |
|
「信長の野望・創造 戦国立志伝」以外のタイトルの場合、大名プレイをするには以下どちらの方法が必要な点に注意してください。
個人的には、「信長の野望・創造 戦国立志伝」で浅井家の家臣スタートで下克上を起こすか、「信長の野望・新生」で万能に活躍する副将として重用するのがおすすめ!
小説・映画・書籍に見る樋口直房
樋口直房を主人公とした小説や映画は確認できませんでした。
堀秀村や竹中重治(半兵衛)が登場する作品であれば、脇役として描かれる可能性はあります。
もしかしたら、マンガで登場している作品があるのかもしれませんが、追い切れていません。
樋口直房の関連書籍をご存じの方がいたら、ぜひ教えていただきたく!
大河ドラマでの樋口直房
NHK大河ドラマで樋口直房が登場した作品は、現時点ではありません。
2026年の大河ドラマ『豊臣兄弟!』で、もしかしたら登場する可能性はあるかも!?
もし名前だけでも耳にしたら、SNSなどで盛大に出演のお祝いをしてあげましょう!
また、民放局のドラマであれば、2011年にテレビ東京で放送された『戦国疾風伝 二人の軍師 秀吉に天下を獲らせた男たち』で、樋口三郎左衛門として登場しています。
樋口三郎左衛門を演じたのは、俳優の宅麻伸さんです。
竹中半兵衛が美濃から離れた際に、樋口三郎左衛門のもとを訪れて、しばらく世話になる描写があったと記憶しています(かなりうろ覚え)。
ちなみにスカパーで見れる時代劇専門チャンネルで、2024年の年末に放送されていたらしい!(見たかった)
ゆかりの地:樋口直房と歴史を感じる場所
樋口直房のゆかりの地を2つ紹介します。
鎌刃城跡(滋賀県米原市)
かつて堀氏の居城であった鎌刃城は、現在は国史跡に指定されています。
標高384mの山頂に築かれた城で、樋口直房も堀氏の家老として、この城を拠点に活動しました。
横山城跡(滋賀県米原市)
織田方に転じた後、守将を務めた城です。
現在は城跡公園として整備され、当時の石垣などを見ることができます。
木ノ芽峠(木目峠、福井県敦賀市)
樋口直房が越前の一揆勢力と対峙した際に布陣していた峠で、彼の人生の終焉を導くことになった土地。
越前と若狭を結ぶ重要な峠道で、現在でも当時の面影を残しています。
ただし、史跡としての整備はされていないのが残念なところです。
樋口直房に関する最新の注目ニュース
現時点では、樋口直房に関する最新の史料発見などの大きなニュースは見あたりませんでした。
今後ニュースを発見次第、更新していく予定です!
樋口直房の生涯と功績まとめ
戦国時代の近江で、堀氏の家老から羽柴秀吉の与力へと上り詰めた樋口直房。
一向一揆との単独和議という決断が命取りとなり、織田信長よりも先にその命運は尽きてしまいますが、文武両道に優れた人物と伝わっています。
ただし、マイナー武将がゆえ、その存在を知る人は限られています。
「信長の野望」シリーズにも、残念ながら登場したことがありません。
だとすれば、新規武将として登録するしかありません!
堀秀村の軍師として活躍させるもよし、反織田信長勢力として活躍させるもよし。
樋口直房の優れた力量を、信長の野望の世界に轟かせてやりましょう。
本記事を機会に、樋口直房に興味を持ってもらえたらうれしいです!
では今回はこの辺で。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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