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頑固一徹の今弁慶、稲葉一鉄の生涯と魅力 - 大河ドラマや信長の野望で知る戦国武将

頑固一徹の今弁慶、稲葉一鉄の生涯と魅力 - 大河ドラマや信長の野望で知る戦国武将

稲葉一鉄(良通)は、「頑固一徹」の語源とも言われる美濃の戦国武将。

西美濃三人衆の筆頭として活躍し、戦乱の世で家名を守り抜いた人物です。

江戸幕府第3代将軍・徳川家光の乳母、春日局の祖父としても知られています。

本記事では、大河ドラマやゲームの「信長の野望」シリーズの話も交えながら、稲葉一鉄の生涯や魅力を解説します。

稲葉一鉄の出自・功績・逸話

稲葉一鉄は、戦国時代から安土桃山時代にかけて活躍した美濃国の武将です。

名前(読み方) 稲葉良通(いなば よしみち)、一鉄(いってつ、出家後の号)
別名/渾名/二つ名 彦四郎、彦六郎、右京亮、新治伊予守
生年 永正12年(1515年)
没年 天正16年11月19日(1588年12月5日)
稲葉通則
国枝正助娘
兄弟姉妹 通勝、通房、通明、豊通、通広、於阿牟、深芳野、良通(六男)
正室:三条西実枝の娘
側室:加納氏
堀池半之丞室、国枝重元室、重通、貞通、方通、直政、稲葉安(斎藤利三室)、丸毛兼利室、山村良勝室

以降では、稲葉一鉄の生涯や功績を詳しく見ていきましょう。

出自

稲葉一鉄は永正12年(1515年)、美濃の国人・稲葉通則の六男として生を受けました。

生まれたのは、美濃池田郡の本郷城と伝わります。

 

ただし六男だったため、幼少期には崇福寺で僧侶となり、名僧・快川紹喜の下で学ぶことになりました。

しかし、大永5年(1525年)、父と5人の兄が牧田の戦いで討死してしまいます。
※北近江の雄、浅井亮政との合戦

わずか10歳だった一鉄は還俗して家督を継ぐことになり、祖父の通貞と叔父・稲葉忠通の後見のもとで曽根城主となったのです。

ちなみに、稲葉一鉄の祖父・稲葉通貞(号・塩塵)は、伊予国(現在の愛媛県)の名族・河野氏の一族という説があります。

何らかの事情で美濃国(現在の岐阜県)に移り住み、土豪になったのだとか。

家族や親類

稲葉一鉄の正室は、公家・三条西実枝の娘で、側室には加納氏がいました。

一鉄は子宝に恵まれましたが、長男の重通は庶子だったため、次男の貞通が嫡男として後を継いでいます。

娘の安(あん)は、明智光秀の重臣・斎藤利三の継室です。

徳川家光の乳母となる、福(春日局)の生母と言われています。

ただし、一鉄の姉、於阿牟(おあむ)も斎藤利光の側室で、春日局生母説があります。

どちらが本当の母親なのか定かではありませんが、大河ドラマの『春日局』では、一鉄の娘の安を生母としたようです。

本能寺の変後、光秀と共に討たれた利三の娘・福を一鉄が引き取って育てた縁もあり、一鉄は春日局の養祖父とも呼ばれています。

もう1人の姉、深芳野(みよしの)は、最初は土岐頼芸の側室でしたが、後に斎藤道三に譲られ、斎藤義龍(高政)を産んだと伝わります(『美濃国諸家系譜』)。

その場合、一鉄と義龍は叔父と甥の関係にあったことに。

ただ、義龍は土岐頼芸の子という噂があり、それが美濃に混乱を招くことになります。

また、稲葉一鉄には前述のとおり5人の兄がいましたが、5人とも同じ戦で戦死しています。

内政や合戦での功績

若くして家督を継いだ一鉄は、はじめ美濃国の守護・土岐頼芸に仕えていました。

土岐家が斎藤道三の下剋上により追われると、一鉄は道三に従います。

この頃から安藤守就、氏家直元とともに「西美濃三人衆」と呼ばれるほどの活躍を見せるようになります。

しかし弘治2年(1556年)、道三と義龍の親子争いである長良川の戦いでは、一鉄は義龍側につきました。

義龍が病死し、その子・斎藤龍興が跡を継ぐと、一鉄は龍興の政治姿勢に不満を持ち始めます。

その結果、永禄10年(1567年)8月1日、他の西美濃三人衆と共に織田信長に内応

信長の美濃国攻略に協力しました。

織田家に入ると、一鉄は信長の上洛(1568年)や元亀元年(1570年)の姉川の戦いなど多くの戦いで活躍します。

姉川の戦いでは、徳川家康から指名されて共に戦い、信長本陣の危機を救う大功を挙げました。

その後も長篠の戦い(1575年)や紀州征伐(1577年)など、数多くの合戦に参加しています。

また、一鉄は武勇だけでなく茶道も好み、文化的素養も兼ね備えていました。

香道家であり、茶道でも名を知られていた志野宗温・省巴父子とも関係が深かったようです。

医道にも関心が深く、『稲葉一鉄薬方覚書』という覚書も残しています。

晩年と最期

天正7年(1579年)、家督と曽根城を嫡子の貞通に譲ると、美濃清水城に移りました。

天正10年(1582年)に本能寺の変が起こると、一鉄は美濃国人衆に呼びかけて甥の斎藤利堯(斎藤道三の四男)を擁立

明智光秀に対抗して独立を保とうと動きます。

その際、安藤守就が光秀と組んで攻めてきましたが、一鉄はこれを撃退。

安藤守就を敗死させています(北方合戦)。

光秀の敗死後、清洲会議で織田信孝が岐阜城を相続することになりますが、一鉄は羽柴秀吉に従うことを選びました。

天正12年(1584年)の小牧・長久手の戦いにも参加し、これが最後の戦場となります。

秀吉が関白となると法印に叙され「三位法印」と称し、天正16年(1588年)11月19日、美濃清水城にて74歳で生涯を閉じました。

押さえておきたいエピソード

稲葉一鉄まつわる逸話は多いのですが、例えば以下を押さえておくといいでしょう。

  • 融通の利かない頑固な性格から、「頑固一徹」の語源になったと伝わる
  • 姉川の戦いの後、信長から「長」の一字を賜るはずだったが、「勲功第一は家康殿」と辞退した
  • 信長から疑われて暗殺されそうになった際、茶室の掛け軸の漢詩を読み下しながら無実を証明すると、学識の高さに感嘆して信長は無実を信じた
  • 長篠の戦いで朱槍と朱具足で士気を鼓舞し、信長から「今弁慶」と称賛された
  • 間者を捕らえた際、処刑せず食事を与え、諭した後に釈放した
  • 信長が訪問すると孫たちに能を披露させ、喜んだ信長は孫に刀を与えた

ほかにも興味深いエピソードがあれば教えていただきたくっ!

信長の野望シリーズでの稲葉一鉄

信長の野望」シリーズといえば、戦国時代のシミュレーションゲームでおなじみです。

ここでは、「信長の野望」シリーズのなかでもおすすめのタイトルで、稲葉一鉄の能力がどのように設定されているのかを見ていきましょう。

タイトル別能力

稲葉一鉄の各タイトルでの能力値は以下で設定されています。

タイトル 政治 知略 武勇 統率
信長の野望・創造PK 70 71 67 76
信長の野望・創造 戦国立志伝 70 71 67 76
信長の野望・大志 内政69
外政71
70 70 76
信長の野望・新生 71 78 71 77

タイトルごとの所持戦法や特性は以下のとおりです。

タイトル 戦法 特性・個性 奉行特性
信長の野望・創造PK 急襲
  • 気合
- -
信長の野望・創造 戦国立志伝 急襲
  • 気合
- -
信長の野望・大志 急襲
補佐:猛攻
  • 攻城心得
  • 家中統制
家名存続 -
信長の野望・新生 罵声
  • 自衛
  • 反攻
  • 数寄
- 兵糧奉行
(小荷駄隊配備)

ゲーム内で向いている役割

信長の野望」シリーズでは、稲葉一鉄はどのステータスも70台前後。

なんでも平均以上にこなせる有能な武将として設定されています。

固有の戦法や特性は持っていませんが、内政・外交・軍事なんでも任せられる安心感があります。

個人的には、敵に居るとなんとなく嫌な武将の印象が強いです。

特に城主のときは、なかなか落とせないイメージが……。

また最近のタイトルだと、『信長の野望・大志』では城攻め、『信長の野望・新生』では籠城とシリーズで得意な役割が違うのもおもしろいです。

いずれにしてもどのステータスも優秀なので、家臣としてはもちろん、大名としても十分。

孫の福を春日局ではなく、次期将軍候補として育てるため、覇道の道を歩むのもいいでしょう!

稲葉一鉄プレイにおすすめのタイトル

稲葉一鉄プレイにおすすめの「信長の野望」シリーズは、以下4つのタイトルです。

それぞれでおすすめポイントが異なるので、プレイスタイルに合うものを選びましょう!

タイトル おすすめポイント
信長の野望・創造PK
  • 内政と軍事、どちらもほどよく楽しめる
  • 複雑すぎないゲームシステムで遊びやすい
  • 築城で支城を作れば戦略の幅が広がり、より楽しくなる
信長の野望・創造 戦国立志伝
  • 大名プレイのみならず家臣プレイも堪能できる!
  • ゲームシステムは創造PKを踏襲しているので遊びやすい
  • 異次元世界にある領地を発展させるのが楽しい!
    (個人的には、領地の兵力はあまり増やさないほうが楽しめる)
信長の野望・大志
  • 戦国時代のリアルな戦闘の雰囲気を味わえる野戦が楽しい!
  • 「志」システムが大名の個性を引き出している
  • 他国との外交が天下統一への肝になっているところに現実味がある
  • 正室以外に側室も設定できるのがうれしいw
信長の野望・新生
  • 籠城戦はシリーズNo.1の作りこみ!籠城戦楽しい!
  • 大志同様、外交戦略も必要な点にリアルさを感じる
  • コツさえわかれば小国でも乗り切れる(序盤はかなりきつい)
  • 武将ごとに設定された「奉行特性」は、効果の説明を読むだけでワクワクするw

 

稲葉一鉄プレイでの注意点

信長の野望・創造 戦国立志伝」以外のタイトルの場合、大名プレイをするには以下どちらの方法が必要な点に注意してください。

  • 大名プレイをするには、元々仕えている大名の娘婿になり、大名を隠居して家督を継がせる必要がある
  • 信長の野望・大志」(PK版のみ)や「信長の野望・新生」の場合、ゲーム開始前に大名を変更する。

個人的には、「信長の野望・大志」または「信長の野望・新生」がおすすめです。

戦好きなら野戦がアツい「信長の野望・大志」、籠城戦で大軍を寡兵で退けるのが好きなら「信長の野望・新生」!

 

稲葉一鉄が登場する小説・書籍・アニメなど

稲葉一鉄が主人公の作品はおそらくありません。

斎藤家・織田家・羽柴(豊臣)家と、それぞれで確固たる地位を確立してきた武将なので、名前はよく出てきても、登場人物の1人として扱われるケースは意外に少ないイメージです。

稲葉一鉄が登場するおもな作品や書籍は以下のとおりです。

  • 信長の忍び』 2008年~ 重野なおき
    美濃三人衆の一人として登場し、アニメ版では森嶋秀太が声優を担当。

    • 水瀬いのり
  • 地図と読む 現代語訳 信長公記』 2019年 著:太田牛一、翻訳:中川太古
    信長の旧臣が記した信長の一代記で、稲葉一鉄も随所に登場。現代語訳し、地図とともに読みやすく編集されています。

大河ドラマでの稲葉一鉄

大河ドラマでは、以下の6作品に登場歴があり、わりと多いほうじゃないかと思われます。

大河ドラマでの稲葉一鉄は、美濃の国人衆として描かれ、斎藤道三から信長への政権交代の局面で重要な役割を担います。

春日局』では、お福(春日局)の祖父として、彼女の幼少期を見守る役割で登場しました。

一方『麒麟がくる』では、明智光秀を目の仇にするような、ちょっと嫌味な武将だった印象があります。

2026年の『豊臣兄弟!』にも登場するかもしれません!

ゆかりの地:稲葉一鉄と歴史を感じる場所

稲葉一鉄のゆかりの地を紹介します。

稲葉一鉄の墓・月桂院(岐阜県揖斐郡揖斐川町)

月桂院は稲葉一鉄の墓がある寺院で、西美濃観音第4番札所になっています。

一鉄は清水城北の山麓に妻の邸宅を建てて住まわせていましたが、妻が天正9年に亡くなると、邸宅の西に葬りました。

翌年、一鉄はこの旧邸を菩提のための寺とし、小林山月桂院を創建したそうです。

天正16年(1589年)11月19日に一鉄が清水城で逝去すると、妻の墓に並べて葬られ、2人の菩提寺となりました。

月桂院には、一鉄の肖像画や木像などがあり、ご住職が紹介してくれることもあるようです。

曽根城跡(岐阜県大垣市)

曽根城は稲葉一鉄が城主を務めた城で、現在は大垣市曽根町に曽根城公園として整備されています。

本丸跡は現在、華渓寺となっており、一鉄愛用の翁の能面が大垣市指定の文化財として収蔵されています。

城跡周辺に広がる曽根城公園は、約6,200平方メートルの曽根の池を含む広大な公園です。

特に花菖蒲の時期(6月中旬)は、色とりどりの花が咲き誇る名所。

また、清流にしか生息できない珍しい魚・ハリヨの生息地としても有名です。

岐阜城(稲葉山城)(岐阜県岐阜市)

岐阜城は元々稲葉山城と呼ばれ、斎藤道三、斎藤義龍、斎藤龍興と続いた斎藤家の居城でした。

しかし、永禄10年(1567年)、西美濃三人衆の内応により織田信長が稲葉山城を攻略し、「岐阜」と改名しました。

稲葉一鉄はこの城攻略に協力し、以後は織田家の家臣として信長の天下統一事業に貢献しました。

現在の岐阜城は1956年に再建された模擬天守。

金華山の山頂にあり、岐阜市街を一望できる絶景スポットになっています。

岩崎山砦跡(愛知県小牧市)

岩崎山砦跡は、天正12年(1584年)の小牧・長久手の戦いの際に、豊臣秀吉方が築いた砦の跡です。

小牧・長久手の戦いは、一鉄にとって最後の合戦。

稲葉一鉄と貞通親子らが4千の兵を率いて布陣したとされています。

砦の規模は詳細不明ですが、岩崎山の頂上や熊野神社境内にあったようです。

現在、熊野神社境内には県指定天然記念物の「五枚岩」があります。

愛知県小牧市 熊野神社の五枚岩
画像:KKPCW, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons

稲葉一鉄の生涯と功績まとめ

稲葉一鉄は、西美濃三人衆の1人であり、「頑固一徹」の語源ともいわれる戦国武将。

朝わずか10歳で家督を継ぎ、土岐氏・斎藤氏・織田氏・豊臣氏へと主君を渡り歩きながらも家名を存続させました。

「今弁慶」と信長に称されるほどの武勇と、茶の湯に精通するほどの教養を兼ね備え、まさに文武両道のお手本。

そんな一鉄の孫娘・福(春日局)が、のちに徳川幕府の奥向きを牛耳ることになるとは、一鉄自身も想像できていたかどうか。

「頑固一徹」でありながら時代の波に乗る生き方が、春日局にも受け継がれていたのかもしれません。

信長の野望」シリーズでは、平均的に能力が高く、使い勝手のいい有能な武将として設定されています。

ゲームでは、斎藤家や織田家の重臣としてだけでなく、大名として天下統一を目指すのもアリ。

福を将軍に据えるべく、天下統一に邁進する祖父・一鉄の歴史を創ってみるのもいいでしょう。

 

では今回はこの辺で。
ここまで読んでいただきありがとうございました!

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