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自意識

休日出勤だった。


冷静に考えると色んな予定を踏まえると休日出勤をしている場合じゃないし普通に寝た方がいいし、とは思いつつ、諸々のことを考えて休日出勤をした。


でも結局、休日出勤って楽なんだよな。
人も少なくてできる業務も少ないから集中出来る。残業ありきな仕事ではあるけど、さすがに休日出勤だと明確な理由がない限り、みんなゆるっと「定時に帰るかぁ」な空気がある。
なんか半分、寝惚けてるみたいな。でもかと言って「だから出勤しなくてもいいか」にはならない雰囲気もあり、絶妙だ。

今回は代休の魅力と何より「出勤した」という安心感がほしくて出た。
前回休日出勤するはずが体調不良で休んだ時に「あの時出てたらね」と仕事の不出来をちくちく言われたのもたぶん効いていた。うるせえな、とも思うけど。

 

昼休みはいつも通り、ダウンロードしたラジオを。聴き終わったのにまた聴きたくて帰り道も聴きながら歩く。
ラジオを聴きながらふふ、と笑いを噛み締めて歩く。ラジオを好きになってから何度目かの「わかるよ」だなあと思ったりした。

 

人見知りである。人見知り、と公表することは「自分は人見知りなので気を遣ってください」と周りに強いることだ、と読んで心の底から「分かる」と思って以来、気を付けてはいるけど、最近そのネジが緩んでいる。
人見知りです、許してください。
そうは思ってないつもりだ。許さなくていいし気も使われなくていい。
だけど色々試行錯誤して、結果、「合う人とだけ合う」を突き詰めるしかない気がしているし、だから初めましての時、よっこいしょが必要だ。

 

気が寄っているのだ。そして、寄ってしまっていいことはない。
トークを聴きながら「誰も気にしてないんだよな」と思い、そうなんだけど「自分が気にしてるんだよ」と反論したくなった。要は、自意識の話だ。
自意識から解放されてる人の方が朗らかで格好いい。自分が自分がしてる人間に魅力はないだろう。

そもそも私はこの「寄りすぎる」性格の結果、友だちに気を遣わせてしまって誰かと知り合うきっかけをたくさんたくさん逃してきた。
それを「まあでも仕方ない」と思いもするし、でも本当にそれでいいのか、とも思う。

 

誰かと関わりたい、ではなくて「あなた」とだから、別にいいんだ、と開き直ってきたけど、本当にそれでいいのかな、と考えながら歩いた。

良いわけがない。良いわけがないし出来る言い訳もないけど、でもその自意識をもって吠えながらそれでも試行錯誤するひとたちにちょっと励まされたりもする。
当たり前にできたわけじゃない。だけど、折り合いをつけながら、自意識との付き合い方を見つけた人たちはカッケーと思う。

 

後輩が「いつもお世話になってるし休日出勤お疲れ様です」とちょっといいお菓子をくれた。
いつもお世話に、なんて言ってもらえるほどのものではないが、この気持ちは裏切らないぞ、と重ために勝手に受け止めた。




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