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築地再開発事業環境アセスメントに意見書を出しました

2025年6月撮影

2018年に閉場した後、更地となったままの築地中央卸売市場。オリンピックの車両基地となっていたあと、舗装をはがしたり盛り土をしたり、唯一残っていた大卸の建物を壊したりと、フェンスの中ではずっと工事が続いています。

 

昨年、東京都は70年間の定期借地でプロポーザル募集、案の定三井不動産をはじめとする企業体が落札し、「食のテーマパーク」も「3年経ったら希望する事業者は豊洲から築地に戻る」も一切ない、高層ビル群の計画が出されています。

三井不動産 | 東京都が募集する「築地地区まちづくり事業」の事業予定者に選定

 

2025年6月23日まで、環境アセスメントが縦覧され、意見書が募集されていることがわかりました。締め切りぎりぎりではありましたが、こんな破壊的な計画はありえない ! と意見を出しました。

 

「築地地区まちづくり事業」に係る環境影響評価調査計画書が提出されました。|縦覧及び意見募集等一覧|東京都環境局

 

以下は提出した文章です。太字強調やリンク、写真は本記事のみ。

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・世界的な気候危機の時代、大規模開発はその必要性から問われるべきである。気候危機の大きな要因に都市化があり、巨大都市・東京においてはその責任は重大である。東京という土地の中でも猛暑や豪雨、それに伴うインフラの損傷などが多発し、東京の街と1400万都民が生存の危機に瀕していると自覚する必要がある。


・東京の地形を考えると、湾岸が窓となって東京全域に風を送っている。近年の湾岸地域の再開発により、この窓が封じられ、ヒートアイランド現象に歯止めがかからない。小池都知事「沸とう京」などと浮かれている場合ではない。

そもそも湾岸の埋め立てで海面を後退させたこと自体が環境破壊であるのに、そこに高層ビルを建て続けることは悪影響しかない。完成後だけでなく、工事における土砂や廃材、使い捨ての用度の発生・廃棄や、大量の搬出入車両、工作機械など、大規模開発は環境汚染の原因となる。


築地市場は低層であり、また海水を大量に使用することによって、敷地内が真夏でも冷房なしで充分涼しかっただけでなく、隣接する浜離宮とともに都内に風を循環させていた。地区計画の規制で低層を保っている銀座で、古くからあるビルの関係者に聞くと、「築地まで見渡せた頃」は海風が吹き抜けていたという。

周辺の月島、晴海(選手村施設をそのままリノベーションせず、わざわざ高層棟を2棟も建てた)、高輪、八重洲などに壁のように高層ビルが林立し、東京はもはや海上封鎖された状態である。築地という窓は失ってはならない。

晴海運河



・また再開発敷地において、「むしろ緑は増えている(都知事)」として芝生・壁面・屋上緑化、細い苗木の植樹などをカウントに入れる傾向があるが、このようなごまかしは従前従後を比較すれば明らかである。築地市場跡地再開発事業者の三井不動産による神宮外苑再開発、日比谷公園の樹木伐採などの例、また東京都のパークPFIによる明治公園の従前従後の緑化率はどうか。明らかに緑は大幅に減っている。豊洲市場の壁面緑化は8年経っても生育せず、枯れたツタがヒョロヒョロと外壁を這っている。

豊洲市場の壁面緑化。2025年6月撮影。
黒いH鋼のところにツタが植えてあるはずだ。

シン・明治公園 : 公園の現在地vol.1 - 築地でええじゃないか! かわら版

公園の現在地・過去記事 - 築地でええじゃないか! かわら版

 


・事業者三井不動産豊洲市場の「千客万来施設」を手がけている。最初こそインバウンド景気で話題になったが、1年で早くもブームは去った。安っぽい内外装、狭い店舗や座席(猛暑の屋外)、チェーン店やその別ブランドの出店、薄っぺらで間違いだらけのジャポニズム・江戸情緒のコンセプト。「築地場外に行けばよかった」の声が聞かれるのも当たり前である。このような事業を公共施設である中央卸売市場豊洲市場の敷地内で展開させた東京都の責任も重大であり、三井不動産が卸売市場にリスペクトを持っているとはとても感じられない。暫定施設の「江戸前場下町」の失敗もひどかった。こんな三井不動産東京の文化的財産であった築地市場を破壊した場所で、再開発事業を行うことは卸売市場や食、東京の文化に対する冒涜である。

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築地場外は現在でも都内屈指のにぎわいを保っている。だが、都内の他の例でいえば、立石や芝、大山の再開発により、昔ながらの地元主体のにぎわいは、高層ビルによるジェントリフィケーションにより破壊されている。築地市場の市場時代から続く老舗は、現在でも朝~昼の営業であり、再開発による新たな街の利用に対応できるとも思えない。築地場外を生み、また場外によって支えられてきた築地市場の跡地が、場外を圧迫するなどという残酷なことがあっていいのか。



・事業者に読売新聞社が入り、アリーナが計画されていることで、東京ドームの移転という説が流れている。現在東京ドームのある水道橋は山手線のほぼ中心に位置し、その駅前に低層の民設公園空間があることは貴重である。移転により、水道橋にも再開発が及ぶことが想定され、これも東京の環境に悪影響であることは、上述の論のとおりである。


築地市場跡地は、そもそも都有地である。70年の定期借地権などという、ほぼ「あげてしまう」ようなことは論外である。東京の環境のためにも、この貴重な湾岸の広大な土地は、民間事業に使わせることをせず、いったんは公園として都民に開放すべき。そして食の安全、流通の効率化、文化的・観光的観点からは、築地市場の再建こそが望まれる。


・最後に、本意見書募集であるが、アセスメント縦覧資料がモバイルでは見られない仕様になっている。モバイルしか持たない人は老若問わず多い。そうした人々のアクセスを疎外することは、公共事業としての公平性に欠ける。




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