ニュース
イオン「一般医療機器」のリカバリーウェアを再強化。トップバリュから2年ぶりの新作、上下別で4378円~
2026年2月18日 11:30
- 2026年2月18日 発表
イオンリテールは、2月18日に「2026年衣料戦略発表会」を開催し、リカバリーウェア市場へ本格参入することを明かした。
総務省の家計調査報告によると、2025年の衣料支出はコロナ前の2019年比で約20%減少しており、物価高による衣料品の買い控えが続いているとのこと。そこでイオンリテールは、「価格」と「進化する高機能」を戦略の2本柱として同時に強化。高機能戦略では、リカバリーウェアの商品ラインアップを拡充する。
リカバリーウェアは2025年の新語・流行語大賞へノミネートするなど、ここ近年で注目度が上昇中。市場規模は、2030年にかけて1700億円(約9倍)に拡大する見込み。また、機能性アパレル市場は年5~8%成長するとされている。
イオンでは、2025年12月から一般医療機器(家庭用遠赤外線血行促進用衣)として届出済みの疲労回復ウェア「トップバリュ EX セリアント」インナー6種類(各3278円)を販売。2月20日から、新たにルームウェアを展開する。
ラインアップは、メンズ・レディスともに長袖Tシャツ・半袖Tシャツ・ロングパンツの3アイテム。各3カラー、M・L・XLの3サイズあり、価格は半袖Tシャツが4378円、長袖Tシャツ・ロングパンツが5478円。イオン・イオンスタイルの約360店舗とイオンスタイルオンラインで取り扱う。
商品名の「セリアント」とは、アメリカのホロジェニックスが開発した、数種類の鉱石を練り込んだ素材(加工糸)のこと。一般医療機器として届出をするにあたり、原料配分と製造プロセスを改良し、従来品よりも素材の効果を高めたという。
具体的には、身体から放出される体温(赤外線)を繊維が吸収し、遠赤外線として輻射(ふくしゃ)することで、血行を促進し疲労回復をサポート。ざっくり説明すると岩盤浴と同じような仕組みを利用しているが、効果には個人差がある。
イオンリテール 執行役員 衣料本部長の小田嶋淳子氏は、これまでの展開状況について「2018年からセリアント素材を使用した衣料品の展開を始めており、リカバリーウェア市場として後発ではない。2022年に法規制の変化があり、2023年12月から一般医療機器として打ち出すことはできていなかったが、セリアントウェアはずっと展開している。このたび新基準であらためて発売することになったので、“本格参入”とした」と強調。
販売目標については、「2026年は昨年(2025年)に対して約10倍、2030年は2025年に対する約100倍を目指す」と宣言した。ただし一般医療機器ではないアイテムを含む、セリアントシリーズ全体の数値目標としている。
本当に効果があるのかあやしいという世間の声に対しては、「実際に着てもらえば効果は分かるが、言葉だけでは伝わりにくい。そこで店頭では、血流体験イベントを開催している。血流スコープでセリアント素材の効果を視覚的にも実感し、購入を検討していただけたら」と回答した。血流スコープの数が限られているので、体験イベントは全国を巡回するかたちで行なうとのこと。
ターゲットは、イオン3階のキッズ売り場を訪れるファミリー層がメイン。GMS(総合スーパー)として、1階食料品や3階キッズ・ベビー用品の顧客を、2階のファッション・インナーに呼び込む狙いもあるという。
小田嶋氏は、「例えば競合だとBAKUNE(バクネ)やReD(レッド)が高価格帯、ワークマンやニトリが低価格帯なら、トップバリュのセリアントは中間になる。高価格帯の商品は買えないけど、これくらいの値段だったら試してみようと思えるラインで提供している。これまで店頭では2980円(税別)のインナーをメインで扱っているが、実際にお客さまの様子を見ていると、迷わずに買っていく方がすごく多い。ルームウェア3980円~(税別)という価格帯であれば、イオンに来店されるお客さまにはしっかり受け入れられると思っている」と自信を見せた。


















