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横浜市と神奈川中央交通、バス路線維持に向けて基本協定締結。戸塚区・ドリームハイツ周辺への連節バス導入など検討へ

2020年9月7日 発表

横浜市と神奈川中央交通がバス路線の維持/充実、交通利便性向上に向けた基本協定を締結

 横浜市と神奈川中央交通は9月7日、戸塚区南西部におけるバス路線の維持/充実、交通利便性向上に向けて、9月4日に基本協定を締結したことを発表した。今後、2021年度上半期を目途に事業計画を策定し、公民連携で取り組みを進める。

 これは、少子高齢化による路線バスの利用者減少や運転士不足により、都市部においても減便などが実施され、バスネットワークのサービス水準を維持することが困難な状況が発生しているなか、横浜市がバス事業者と連携して、運行効率化とそれによって生まれた経営資源を再配分する取り組みを進めているもの。

 神奈川中央交通との協定は、横浜市が策定した「横浜都市交通計画」における政策目標の一つ「誰もが移動しやすい地域交通の実現」の趣旨を踏まえて、「ドリームハイツ周辺地区を中心とした戸塚区南西部におけるバス路線の維持・充実及び交通利便性向上に向けた取組」を円滑に実施するために、両者の実施概要や役割分担などの必要事項を定めたもの。

 横浜市はバス事業者が運行効率化を図るうえで必要な走行環境(道路環境)の整備やそれに関連する測量/設計、神奈川中央交通はバス路線の維持/充実と交通利便性向上に資する運行計画の策定やバスの運行を実施。事業計画の策定や関係者間の調整は両者が協力して行なう。

 横浜市では、2020年度の予算において「バス路線の維持・充実に向けた走行環境整備事業」として4326万円を計上。その事業の先行地区として、戸塚区南西部において、鉄道駅から離れたドリームハイツ地区と、戸塚バスセンター間に連節バスの導入を検討し、交通事業者や関係機関、市が協力して、ドリームハイツ地区やその周辺部における交通利便性の向上、戸塚駅周辺の渋滞緩和に取り組む方針を示している。

基本協定を締結した横浜市の副市長 平原敏英氏(左)と、神奈川中央交通株式会社の取締役社長 堀康紀氏(右)