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エアアジア・ジャパン、初の国際線は名古屋~台北。「グループ各社と連携して日本への流れを作る」と谷本会長

片道390円の就航記念セールは12月24日13時から

2018年12月20日 発表

エアアジア・ジャパンがセントレア~台北・桃園線を就航する。写真はエアアジア・ジャパン株式会社 代表取締役 会長 谷本龍哉氏(右)と、愛知県知事 大村秀章氏(中央)

 エアアジア・ジャパンは、2019年2月1日にセントレア(中部国際空港)~台北・桃園国際空港線を就航することを発表した。機材はエアバス A320型機で、デイリー運航(1日1往復)を行なう。本路線はセントレア~新千歳(札幌)線に続く同社の2番目の路線で、初の国際線でもある。

 発表当日の12月20日には、エアアジア・ジャパン 代表取締役 会長の谷本龍哉氏が愛知県知事の大村秀章氏を表敬訪問し、あわせて運航スケジュールなども明らかにした。

エアアジア・ジャパンのセントレア~桃園線(2019年2月1日から3月30日)

DJ803便:セントレア(07時55分)発~桃園(10時40分)着、毎日運航
DJ804便:桃園(11時40分)発~セントレア(15時10分)着、毎日運航

 谷本会長を迎え入れた大村知事は、「中部のLCCの割合は成田の半分、関空の3分の1しかないので伸びしろがある。来年度半ばにはLCCターミナルもできるので、相当数のお客さまに来ていただけるのではと期待している」とコメント。

 エアアジア・ジャパンの搭乗率について問われた谷本会長は、「札幌便は3往復で、搭乗率は平均すると8割。常に目標は8割を目指している」と返し、さらに「市場の取り合いという考え方ではなく、安い選択肢を増やすことで需要を大きくすることが(エアアジア・ジャパンの)狙い。日本はLCCが少ないが、北米、ヨーロッパ、アジアでは3割から4割ある。国際線はほかの国からのLCCがある程度入っているが、国内線のLCCは1割前後なので伸び幅が期待できる。

 当社はアジアにグループ会社があり、マレーシア、タイ、フィリピンなどの国際線と連携すれば、例えば台北に寄ってから日本に来るという流れを作れる。東アジアの路線は減ることはなく、さらに伸びると思っている」と答えた。

 大村知事は「東アジアは人口も経済面でも伸びていく。私も今は年に5回くらい海外に行く。経済的なつながりなども10年前、20年前と全然違う。そんな時代になった」と返し、変化を肌で感じていることを打ち明けた。

エアアジア・ジャパン株式会社 代表取締役 会長 谷本龍哉氏は、「移動の選択肢の1つとしてのLCCをしっかり作っていきたい。国内線と近場の国際線を就航するのがもともとの戦略だったので、ようやく両方を飛ばせる体制が整った」と就航の喜びを語った
愛知県知事 大村秀章氏は、「中部国際空港がさらに便数を増やしていくには、LCCが必要不可欠。中部からアメリカ西海岸がないので、どこかに飛ばしてほしい」とも話した

 なお、同社就航を記念して同路線を片道390円から販売するセールを実施する。セール期間は12月24日13時から2019年1月2日まで、対象搭乗期間は2019年2月1日から3月30日まで。セール対象の日にちと座席数には限りがある。

エアアジア・ジャパン 代表取締役 会長の谷本龍哉氏が愛知県知事の大村秀章氏を表敬訪問