ニュース
JAL、国内28空港の担当者が安全性や正確さを競う「第4回JAL CARGO日本地区フォークリフト大会」実施
2018年11月13日 19:17
- 2018年11月12日 実施
JAL(日本航空)グループは11月12日、「第4回JAL CARGO日本地区フォークリフト大会」を、羽田空港 JALメインテナンスセンターで実施した。 フォークリフトによる航空貨物の取り扱いについて、JALグループ便が運航する国内28空港の担当者57名が安全性や業務の的確さを競いながらお互いに学び合うイベントで、今回が4回目。年々コースも難易度が高くなってきているという。
参加者の所属空港は、旭川、新千歳(札幌)、釧路、女満別、帯広、函館、三沢、秋田、羽田(国内線)、羽田(国際線)、成田、小松、セントレア(中部)、伊丹、岡山、広島、山口宇部、徳島、高松、松山、福岡、北九州、熊本、長崎、宮崎、奄美、那覇(沖縄)、宮古、石垣と、全国の28空港から精鋭たちが集合した。勤務先や所属会社は別々だが、ほかの空港の従事者たちの技術を学び、それを自身の勤務先に持ち帰って伝達することで、JALグループ全体のクオリティを上げる狙いもあるとのことで、前述のようにコースも年々難易度が高くなってきており、事前の配布資料に記載されていた制限時間より延ばされたほどだった。
個人戦は各空港から1名が参加。貨物の丁寧な取り扱いを測るために、風船を並べた内側に針がセットされた振り子を置き、それを揺らさないようにしながら、フォークリフトで、狭い場所を通り抜けたり段差を越えたりなどのタスクをこなしながらコースを周回するもの。制限時間は6分半。もちろん制限時間をオーバーすれば失格で、かつ風船が割れた数の分だけ減点される。
チーム戦は7分半の制限時間内に2人一組で、コンテナ内に設置されたボールを落とさないようにしながら、トラックへの積み込み・取り卸しをイメージしたフォークリフト作業を行なうもの。どちらも運転技術、作業時間、各種確認行為、荷崩れ有無などの観点から審査が行なわれた。
JALの代表取締役副社長である藤田直志氏は、退席時に参加者たちに向かい「日々の皆さんの技術が、どうやって鍛錬されているのかが見えました。そういう意味で今日は、いろんな地区を見ていて、みなさんがお手本にするチームを見つけて、ぜひ明日からも精進していただきたいと思います」と激励した。
また「全般的に見ていて感じたことは、大きな動作、大きな声を出しているチームはお客さまに大変な安心感を与えると思います。日々皆さんの職場はお客さまに見られているのですから、大きな動作、大きな声をぜひ実行していただきたいと思います」ともコメントしていた。
個人戦の勝者は成田空港の曲木光平さん、チーム戦第1位も成田空港の曲木さんと名雪翔太さんのコンビ
朝から夕方まで続いた熱戦の結果、個人戦の優勝は成田空港の曲木光平さんに決定。JAL 貨物郵便本部長 執行役員の岩越宏雄氏より、賞状と副賞の「JAL旅行券2万円分」を獲得した。
またチーム戦第1位も成田空港の曲木さんと名雪翔太さんのコンビとなり、賞状はもちろん、副賞の「フォークリフト世界大会観戦招待」(開催地である香港までの往復航空券と宿泊)が贈呈された。