ニュース
ANAとJAL、1通の手紙をきっかけに熊本「かみのごう保育園プチ」を共同訪問。園児らと「ひこうきぶんぶん体操」などで交流
熊本空港を利用する離着陸機を毎日見上げる保育園
2018年9月18日 18:16
- 2018年9月18日 実施
熊本県熊本市にある「かみのごう保育園プチ」。熊本空港を利用する航空機がほぼ真上を飛んでいることから、園児たちが自然と飛行機に興味を持ち、日ごろから行き来する航空機の名称を自然と覚えるほどだという。
昼食時は、社名にあやかり「JAL」や「ANA」とグループ名を付けて食事をするほか、保護者と共同で大きな遊具用の航空機をダンボールで製作するなど、飛行機が保育に自然と溶け込んでいる園だという。
その、かみのごう保育園プチからANA(全日本空輸)とJAL(日本航空)に送られたお礼のメッセージが各社の広報部に届き、子供向けの飛行機グッズなどの返礼があったことがきっかけとなり、9月18日に両社が協力して同園を訪問。年齢が0~2歳ということで、簡単な内容の航空教室や記念品プレゼント、制服着用体験などが行なわれた。
園児の様子や、お礼の手紙を送ることとなった経緯を説明
航空教室の前に、今回に至る経緯の説明がスライドとともに紹介された。かみのごう保育園プチ 主任の森岡慶子氏は「今回は、日本航空さま、全日本空輸さまにこうしてお越しいただくことができました。子供たちが空を見上げて、『あれはJAL、あれはANAだ!』と、毎日楽しみにしております。こうした気持ちをなんとかお伝えできないだろうかと、職員が1通のお手紙を出しました。幸いにも今回、このようなかたちをとっていただくことができ、本当にうれしく思います」とコメント。その後、今回の経緯をスライドにまとめたものが放映された。
記念品を手渡し。サプライズで園児たちが描いた絵のプレゼントも
今回、園を訪問したのは、JAL側がパイロット、CA(客室乗務員)、グランドスタッフ、整備士、ANA側がCA、グランドスタッフ、グランドハンドリングスタッフの合計7名。航空教室の前に、ステッカーなどの記念品を園児たちに手渡した。
航空教室が始まる前には、園からのサプライズプレゼントとして、額縁に入れられた航空機の絵がプレゼントされた。両社のCAによって、受付カウンターではグランドスタッフ、飛ぶ前の点検は整備士、飛んでいるときはパイロット、目的地に到着したときはグランドハンドリングスタッフ、というかたちで、それぞれの職業について説明があった。
航空教室のあとは、制服着用体験とオリジナル曲の「ひこうきぶんぶん体操」を全員で踊って、すべてのプログラムが終了し、最後はハイタッチ。両社から参加したスタッフは時間の許す限り、庭園で園児たちと交流した。
小学校などへそれぞれの航空会社や訪れるケースはあるが、こうしてJALとANAの両社が協力して訪問することは、それほど多くない。パイロットやCAは羽田空港をベースとしていることがほとんどだが、グランドスタッフや整備士は、地元をベースとしていることから、交流がさらに進むことも期待できる。
園児たちにとっても、いつも見上げている飛行機に乗っているスタッフが身近に現れたことによって、より航空機への興味が深まる機会となっただろう。