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JTB、航空/鉄道＋宿泊の価格変動型プラン「ダイナミックJTB」。Web販売中心でパンフレットなし
1月25日発売。エーススペシャルセットプランに代わる新ダイナミックパッケージ
2018年1月18日 06:00
- 2018年1月17日 発表
JTB国内旅行企画は1月17日、2018年度の国内旅行商品発表会を開催し、商品戦略と具体的な商品の説明を行なった。
2018年度は、デスティネーションキャンペーンが行なわれる栃木県、鳥取県、島根県とその周辺地域の商品の強化や、同社が得意とするテーマパークでさまざまな優先権を付けた商品、添乗員付きのハーフオーダーメイド型商品、ウェディング商品などを用意しており、これら国内パッケージツアー「エースJTB」の商品は1月19日から順次発売する。
一方で、交通手段（航空/JR/私鉄）と宿泊をセットにした価格変動型プラン（ダイナミックパッケージ）については、従来の「エーススペシャルセットプラン」から新ブランドの「ダイナミックJTB」へ移行すると発表した。4月1日以降出発分が対象で、1月25日から発売を開始する。発売初日からオープニングセールも実施する。
従来は空室状況に応じた価格変動の設定をJTBが行なっていたのに対し、ダイナミックJTBでは施設側が価格変更を行なうという違いがあり、変動した価格は販売中のプランに動的に反映される。このため、エーススペシャルセットプランは店頭やコールセンターで販売していたが、ダイナミックJTBはWeb販売が中心になり、紙のパンフレットも用意しない。JTB国内旅行企画 代表取締役社長の大谷恭久氏は、「スマートフォンの普及によるデジタル化や、旬な価格への即応、施設側のレベニューマネジメントなどを背景に生まれた商品」と説明している。
航空会社などが用意しているダイナミックパッケージとの差別化としては、交通手段に航空/JR/私鉄を組み合わせられること、レンタカーや体験などJTB独自の現地オプショナルプランを組み合わせられること、従来どおり店頭とコールセンターでも販売を行ない、対面でコンサルティングできることなどを挙げている。さらに4月末発売分からは高付加価値のプランを追加し、ラインナップを拡大。従来のエーススペシャルセットプランと比べてプラン数は400～500％増加するという。
同社は2018年度の戦略骨子として、「目的が他商品の強化」や「ストレスフリーの実現」「JTBならではの地域観光素材の開発」などを挙げているが、仕入商品本部 販売促進統括マネージャーの横田典之氏は、こうした点を踏まえてエースJTBの各商品の具体的な説明を行なった。
その一つはデスティネーションキャンペーンが行なわれる鳥取県、島根県を含む山陰・瀬戸内の商品強化で、山口県の「角島大橋」「元乃隅稲成神社（もとのすみいなりじんじゃ）」などの絶景を巡るバスプラン、島根県・松江城天守閣に夜間特別入城できるプランなどを用意する。
JTBが得意とするテーマパーク商品については、同社が各パークでオフィシャルパートナーを務めている強みを活かし、レゴランド・ジャパンやユニバーサル・スタジオ・ジャパン、東京ディズニーリゾートなどで優先入場や入場確約、座席の確保、専用レーンでのホテルチェックインなど、さまざまな点で「ストレスフリー」を実現するという。
「今までにない旅」として紹介したのは、添乗員同行型のツアーながら旅程の一部をプライベート観光にアレンジしたり、バスや食事の座席を同行者のみ（相席なし）にしたりと、旅慣れた客層に向けた「ハーフオーダーメイド型」の商品。
「重要文化財のような古い建物に泊まりたい」「星空を眺めながら露天風呂に入りたい」といった利用者ごとのニーズに対しては、同社が選定した203施設の「個性光る宿」を提示して顧客の要望をくみ取るほか、岩手県「ドラゴンアイ」、愛媛県「東平と別子銅山産業遺産」などの絶景を「感動の瞬間100選」として紹介。「地域観光素材の開発」と「地域コンテンツの活用」を両立する商品として提供する。
