※追記を追加しました。(11/09/10)
年末までまだ一月余りを残しておりますが、しばらく本を読めそうな感じがしないので、今年の「13」冊をここで上げておきたいと思います。以下、順不同で。
一読して、本書の普遍性、そして現在との同時代性をみることができます。なかでも『孫の世代の経済的可能性』はすばらしい文章です。
岩波書店より本書が復刊され、早速購入しました。重厚な専門書ですが、論理性を超えて人間味を感じることができるすばらしい本だと思います。
本書がこのような内容をもつものであることを読むまで知らずにおりました。これまで放置してきたことを後悔しています。
- 武田晴人『日本人の経済観念 歴史に見る異端と普遍』/『仕事と日本人』
前書と同じ感想を持ちました。なお、
著者の仕事観は、私のそれとは異なります。私の仕事観を位置づける上で、特に、本書は読むに値するものでした。意見を異にする書であっても、優れたものは、読書体験を豊かなものにしてくれる
*1ということがよくわかります。
近年の研究成果がわかりやすく紹介されており、大いに示唆的な内容でした。こうした内容の本を書く上で、著者の見識および文体は、現状では絶対的な競争優位性をもつものでしょう。
河合栄治郎の一生をまとめるとともに、その人物像を抉り出すすばらしい書です。
*2
- 青木昌彦『私の履歴書 人生越境ゲーム』/加納明弘、加納建太『お前の1960年代を、死ぬ前にしゃべっとけ!』
1960年と1970年というふたつの年をはさむふたつの
安保闘争の「意味/意図」を理解することができます。後者にいう「統治のシステム」への抵抗としての戦いという言葉に、昭和という時代の空気を感じます。昭和とは異なった新しい時代における生き方(より普遍的な生き方)を考える上で、その「基準点」をおさえる必要はあるでしょう。
ベンサム、カント、
アリストテレスの哲学が、とてもわかりやすく解説されています。
*3
本書でも私の見方とは異なる見方が提示されますが、やはりそれを位置づける上で、特に、読むに値するものでした。本書にいう消費者主体によるアソシエーションという考え方は、例えば、吾郷眞一『労働
CSR入門』における
CSRの考え方等にもつながるもので、批判的であれ、より広がりをもって論じることができるものだと思いました。
*4
時代の記録として一度は読むべきでしょう。
子を持つ者として一度は読むべきです。あかるさともくらさともつかないエンディングが、読後に強く印象づけられます。