
直近の2回連続がハイカロリーな記事だったので、今回はあっさりとした内容でいきましょうか。
先日、久しぶりに1泊2日の小旅行に行ってきました。目的地は同じ九州内の宮崎県です。
旅行の楽しみは目的のイベント、普段とは違った道中の景色、現地ならではの美味しい食事などいくつもありますが、服好きとしては「何を着ていくか」という点も大きな関心事の1つとなるのではないでしょうか。
そこで今回の記事では旅行ならではの服装選びのポイントをご紹介していきます。
私の脳内をアウトプットしただけで、他の方の参考になるのかは分かりませんが、どうぞ軽い気持ちでご覧いただければと思います。
いざ、宮崎へ

当日は見事な快晴
宮崎は高千穂峡や青島といった観光名所が多く、名物のチキン南蛮をはじめ食事も美味しい土地です。私自身も大好きな場所で、これまでに何度か訪れています。
今回の目的は、WBC日本代表・侍ジャパンのキャンプ。せっかくなので、近隣で行われている贔屓球団・ソフトバンクホークスのキャンプ地にも足を運んできました。野球観戦は妻との共通の趣味でもあり、侍ジャパンのキャンプを訪れるのは2023年に続いて今回で2回目です。
私の住む福岡から宮崎までは、車で通常およそ4時間ほど。直線距離で見るとそれほど遠くないのですが、実際に移動するとなると鹿児島よりも時間がかかるのです。さらに今回は1歳半の息子を連れての移動。休憩も多めに取ることになるため、所要時間は5時間程は見込んでおく必要があります。
また、宮崎といえば多くのプロスポーツチームがキャンプ地に選ぶことで知られるように、冬でも比較的温暖な気候が特徴です。同じ九州とはいえ、福岡とは体感がかなり違います。
こうした点も踏まえながら、今回の服装選びを進めていくことになりました。
1泊2日の小旅行、服装は何を基準に選ぶ?

前提条件:TPOについて整理する
旅行に限った話ではありませんが、コーディネートを組み立てる際にはTPOに応じた適切な使い分けが重要です。今回のケースは当て嵌めると以下のような感じになります。
■Time(季節・時間)
2月後半、暦の上では冬。現地では一日を通して外出予定。数日前の段階では最高気温16~19℃、最低気温3~7℃の予報。
■Place(場所)
日中は野球場、周辺の運動公園。夜は食事のため市内の繁華街。
■Occasion(場面)
家族(妻、1歳半の息子)と一緒。スポーツ観戦。繁華街の散策。移動の際に長時間の運転を伴う。
スポーティな場面であること、小さい子供連れであるということ、一日の温度差が大きいということが特にポイントとなるかと思います。
基準は靴
上記の条件を踏まえると、装いの主役となるアウターやパンツの候補はいくつか思い浮かびましたが、それよりもまず先に決めるべきは靴です。「お洒落は足元から」という言葉が示す通り、土台となる靴からコーディネートを組み立てる方も多いかと思いますが、私の場合は最も印象に残りやすいアウターやトップスから考えることが基本となります。そのため靴からというのも意味合いは若干異なり、それは1泊2日のような小旅行であることが関係してきます。もう少し期間が長くなれば話は変わってくるのですが、1泊2日若しくは2泊3日ぐらいであれば靴は家を出た時に履いている1足だけになるのではないでしょうか。その1足で2日分(=2パターン)のコーディネートに合わせていく必要があるので、まずは靴を決めなくてはならないということです。
今回の前提条件から考えてみると、小さい子供を連れているので長時間歩き回るということはないものの、普段の休日よりは歩くことが想定されるので、私の大好きなローファーは選択肢から外れます。場所も野球場や運動公園が中心となるのであまりにもドレッシーな靴は場違いです。普通ならスニーカーを選ぶ場面かと思いますし、私も最初はYOAKのスタンレーを軸に考えていました。シンプルなレザースニーカーなので、どのような装いでも大きく外れることもないはず。
ただ、実際にコーディネートを組んでみるとどうもしっくりきません。どうしてもカジュアルなアイテムが中心となってくるので、足元までスニーカーだと全体に締まりがないように感じてしまいます。これはあくまで私の主観なので他の方はそんなことは思わないのかもしれませんが、点数を付けるなら70点以上にはならない感覚がありました。せっかくの旅行なので、決められた条件の中でもっと高得点を狙いたい。じゃないと気分が上がらない。やっぱり革靴がいいよなと思うわけです。

クロケット&ジョーンズ モールトン
そこで頼りになるのがクロケット&ジョーンズのモールトン。適度にカジュアルな面構えのUチップ、悪路をものともしないリッジウェイソール、履き込みにより足にもしっかり馴染んで長距離歩行も可能です。確か私の記憶だと3年前に同じくWBCのキャンプで宮崎を訪れた際にもモールトンを履いていたと思います。「うん、今回もモールトンでいこうか」そう考えていましたが、前回とは異なる事情があり断念することになりました。

SLOW ルボーノトート
それは鞄との兼ね合いです。前回と違い1歳半の息子が一緒にいるのでその分荷物が増えます。子育てパパとして両手の空くバックパックかショルダーバックを選ぶべきなのでしょうが、見た目が好きじゃないという理由で私は肩掛け可能なトートバックで抗っており、その中でも比較的に容量の大きいSLOWのルボーノトートを使いたかったのです。
以前の記事でも書いた通り、私は革靴と鞄の色を必ずしも合わせるべきとは思っていませんが、オレンジに近い明るいブラウンのルボーノトートと黒靴は流石に合いません。また、事前に予定していたところではネイビー系のアイテムが軸になると考えていたので、バッグにだけポンと明るいブラウンを持ってくると浮いてしまいます。やはり足元はブラウン系が無難でしょう。

クロケット&ジョーンズ ペンブローク2
というわけで最終的に選んだのは同じくクロケット&ジョーンズのペンブローク2。やや明るいブラウンのスコッチグレイン(シボ革)で、カントリーテイストの感じられるフルブローグシューズとなっており、ダイナイトソールを装着して機能面でも問題はありません。私のために作られたと思うほどフィットしているラスト375が採用されているので履き心地も良好です。
ちなみに左足のトゥに入っている擦り傷は今回の旅先でつけてしまったもの。駐車場のタイヤ留めブロックに引っかけてしまうというヘマでした。こういった傷もある程度は様になる靴ではありますが、なにかしらの処置はしようかと思います。シボ革ってのが意外とネックだな・・・。
ではこの靴を基準として2日分のコーディネートを組み立てていきます。
実際のコーディネート
■1日目 最高気温16.0℃ 最低気温 2.7℃

アウター:BARACUTA(バラクータ)
ニット:Alessandro Luppi(アレッサンドロルッピ)
パンツ:LEVI'S(リーバイス)
シューズ:CROCKETT&JONES(クロケット&ジョーンズ)
バッグ:SLOW(スロウ)
福岡だとまだ冬アウターが手放せない日が続く中、宮崎では春の温もりが感じられる心地よい気候となっていました。とはいえ夜はしっかりと冷え込む感じです。
アウターは端境期に頼れるバラクータのG9。ポリエスルコットンの生地は軽くて汚れにも強いので子供と過ごす際に重宝しています。色は黒っぽく見えますが、極めて深いダークネイビーとなります。インナーはハイゲージのタートルネック。素材はウールです。鮮やかなグリーンはG9の裏地のタータンチェックから拾っています。パンツは長時間運転することを考えるとシワが気にならないものが良いということで無難にデニムジーンズを選びます。
全体的にはネイビーの面積が多くなりますが、靴や小物にブラウン系を配することで重くなりすぎないようにバランスを整えます。
■2日目 最高気温19.2℃ 最低気温 7.4℃

アウター:Jeanik(ジーニック)
ポロシャツ:BROOKS BROTHERS(ブルックスブラザーズ)
シューズ:CROCKETT&JONES(クロケット&ジョーンズ)
バッグ:SLOW(スロウ)
前日よりさらに気温が上がります。また、夕方には宮崎を発つ予定だったので夜の気温は考える必要はありません。ただ、ホテルを出た9時前から10時過ぎぐらいまでは少し肌寒い感じでした。
アウターはジーニックのデニムジャケット。前日に続いてネイビー系になるのはどうかとも思いましたが、2日間で使用するアイテムの兼ね合いもありこちらを選びました。インナーはコットンシルクのニットポロ。気温が上がることを踏まえウール素材は避けておきます。加えて昼間の行動時間が長いこともあり、アウターは脱ぐことも考え、1枚で様になり素材感の際立つニットポロにしておきました。パンツはデニムジーンズと同じ理屈でベーシックなチノパンを持ってきます。これならシワも汚れも気にする必要はありません。
上下で色の系統が分かれるメリハリの効かせたコーディネート。アウターとインナーの色味を合わせるのは迷った時の常套手段です。
まとめ
誰の参考になるわけでもありませんが、先日の旅行前、服装についてあれこれ悩んでいた際の私の思考を、あえて言語化してみました。
要するに伝えたかったのは、服装に制約があるからこそファッションは楽しいということ。おそらく1週間以上前からあれこれ考えていたと思いますが、その時間もまた楽しいものです。街中へとびきりのお洒落をして出かけるのとは、また違った面白さがあります。
少し面倒に思えるようなことにも楽しみを見出せる。やはり服好きというのは、なかなか得な趣味だなと思った次第です。
今回は以上です。