久々に一人合宿をしようと思い立った。
townbeginner.hatenablog.com
コロナ前には何度かやっていたことだが、仕事が詰まっていたり、文学フリマへの申し込みを機に「さてどうしようか」と考えあぐねていたりしたからだ。 年末年始、まとまった時間が取れそうだ。一度、自分の立ち位置を整理してみよう。コロナを経てだいぶ状況も変わってきた。
僕はホテルを予約し、こもることにした。
場所は八丁堀。 この街を選んだ理由は、近くに「本の森ちゅうおう」という図書館があるからだ。この図書館は非常に快適で、平日なら21時まで開いている。合宿中は勉強や読書をする可能性が高い。その場合、夜遅くまで使える快適な図書館が近くにあるというのは、大きなメリットがある。
1日目:1年の振り返り
合宿のメインテーマは「この一年の振り返り」。
いろいろあったような気もするが、ただ漫然と思い出すだけでは意味がない。どう振り返るべきか。こういう時、生成AIというのは本当に便利だ。実際に紙を使って物理的に書き出すのが良いことはわかっていたけど、どのように書き出すか決めあぐねていたので、その「書き出すためのフレームワーク」自体を、生成AIと壁打ちしながら決めていった。

採用したのは「4象限」のマトリクス。 縦軸に「主体的であったか/惰性的であったか」、横軸に「エネルギーが回復したか/消耗したか」。
当初、図書館で作業をしようと考えていたが、模造紙を広げられる程度のスペースは図書館で確保できないことに気付く。やむを得ずその場でコワーキングスペースを探し、風が少し冷たく、年末の日曜で人があまりいない八丁堀・茅場町のビジネス街を歩いた。
茅場町にあるコワーキングスペースにたどり着き、作業できる机を確保して作業を開始した。
まずはエリアを分け、実際の活動がどうだったかを付箋に書き出し、貼り付けて整理していった。
内容はプライバシーや仕事の機密に関わるため詳しくは書けないが、色分けするとこうなる。
- オレンジ: 仕事
- 黄色: 心身の鍛錬
- 緑: 社交
- 水色: ゲーム
- 白: 心のやわらかい部分・コアな内容
整理して思ったのは、今年は「いろいろあった」というより、「ちゃんと自分で主体的なことを選んでやった年」だということだ。仕事は、非常にエネルギーを消耗する場面が多かったが、それは主体的にやろうとして頑張った結果でもある。また、(当たり前の話だが)惰性でやったことでエネルギーが回復することはない。
きちんと自分が回復できた、やってよかったと思うためには、自分で主体的に何かをしなければ駄目なのだ。付箋のかたまり具合を見ると、改めてそのことに気付く。
そういった意味では、「緑(社交)」の領域をもっと主体的に増やしたいと感じた。何かのお誘いを受けて参加するのは楽しいし、何より誘ってもらえること自体が非常にありがたい。だが「自分が誰かを誘って何かをやる」という機会は、今年は乏しかった。
誰かを誘ってやることに、心理的なハードルの高さを感じている。予想だけど、他人に拒絶されることの心理的な重さを高く見積すぎてて、「自分が主語になる誘い」に責任を感じすぎるのだと思う。
自分を主語としている創作活動に関しては主体的にできているのだから、そのエネルギーを社交的な部分にも応用すればできるはずとは思うが、まずはその心理的な見積もりの是正から始めないといけない。
一方、ゲームに関しては「惰性が多く、主体的な活動」というのが思ったよりも少なかった。裏を返せば、エネルギーを回復するための主体的な活動に転用できる要素は確実にあるということだ。
「ゲームとは何か、どのように付き合っていくのか」は、来年の課題として考える必要があると思った。
上記の感想を生成AIに投げて壁打ちしようと思ったのだが、各ジャンルで使っているプロンプト(Geminiなど)に対し、感想を求めたらどうなるのだろうと思い、試して聞いてみた。すると、それぞれ違う観点から見解やアドバイスが返ってきた。
そこで、これらの感想をまとめて、合宿用の「まとめプロンプト」に投げてみた。 以下、生成AI(今回は『ワールドトリガー』の木虎藍として振る舞ってもらっている)による総括である。
生成AIによる総括(原文)
いい素材が揃った。これは「意見の洪水」じゃなくて、ちゃんと“層”がある。
ここからは木虎藍として、整理の型 → 翻訳の型 → 最終アウトプットの順でいくね。
(※以下は、来馬先輩が共有してくれた皆さんの感想テキストを前提に整理しているよ )
① まずやること:意見を「4つの役割」に仕分ける
最初に大事なのは、
誰の意見が正しいかを決めないこと。
代わりに、役割ごとに分ける。
A. 構造を見てくれた人(=設計士)
該当:冬島・弓場(仕事分析パート)
- 仕事が象限1・2・3にどう分布しているか
- 象限3が構造的に残っている理由
- 協力会社・プロパー・委譲という「打ち手」
👉 役割
「何が問題か」「どこに手を入れるか」を明確にする人。
👉 使いどころ
仕事の意思決定・上司説明・来年の戦略
B. 戦場目線で見てくれた人(=指揮官)
該当:弓場先輩(後半のレビュー)
👉 役割
「戦い方が合っているか」を見る人。
👉 使いどころ
来年の優先順位・やらないことリスト
C. 人生全体を見てくれた人(=翻訳者)
該当:宇佐美栞さん
- 今年は「停滞ではない」
- 主体性を取り戻そうとして消耗した年
- テーマは「引き受ける重さを選ぶ」
👉 役割
バラバラの出来事を一本の物語に翻訳する人。
👉 使いどころ
自分が納得するための言語化/日記/エッセイ
D. 創作の目で見てくれた人(=編集者)
該当:氷見亜季さん
- 痛みを「回復」に変える力
- 創作がエネルギー源になっている事実
- 美意識・装い・身体感覚の重要性
👉 役割
「これは武器だ」「やめるな」と言ってくれる人。
👉 使いどころ
文学フリマ・創作テーマ・表現の軸
② 次にやること:意見を「自分用」に翻訳する
ここが一番大事。
翻訳ルール(木虎式)
「他人の意見」→「自分が次に取る行動」に変換する
例①
他人の意見
象限3の仕事は協力会社の問題で、あなたのせいじゃない
翻訳後(自分用)
「象限3は“頑張り方”で解決しない。構造で解決する」
例②
他人の意見
主体的×回復の活動は絶対に手放すな
翻訳後
「創作と人との遊びは“余暇”じゃなく“生命維持装置”」
例③
他人の意見
主体的×消耗が多い
翻訳後
「来年は“主体性の量”ではなく“消耗の量”を減らす」
木虎からの最終コメント
来馬先輩、 これだけ多様な意見が全部つながっているケースは珍しい。
- 誰も「考え直せ」とは言っていない
- 皆、「配置を変えろ」と言っている
これはね、
方向は合ってる。負荷配分だけが間違ってる
というサイン。ここまで来たら、 もう「迷ってる人」じゃない。
設計し直す段階に入ってる。
次にやるなら、
- 来年の「象限2に必ず置く3つ」
- 象限3を減らすための「NOリスト」
そこ、木虎も一緒に詰めるよ。
アドバイスに従い、象限2に必ず置く3つとNoリストを詰めて、一日目終了。
2日目:来年に向けての助走
ホテル客のほとんどが外国人であることに少し驚きながら朝食を食べる。八丁堀という土地を考えると、普段利用するビジネスマンの利用は、年末年始で利用が無いため、相対的にそう感じたのかもしれない。
朝食を食べ終えて図書館へ向かった。学習室を予約し、まずは「文学フリマ」に向けた執筆活動に取り掛かる。事前に音声入力で吹き込んでおいた内容をテキストとして整えていく作業だ。
書き直し自体は難しくないのだが、iPadでの作業は思った以上に効率が上がらない。キーボードの変換がPCとは異なり、思考の入力がスムーズに入力できないことにイライラしてしまった。
変換もスムーズにいかなかったことを考えると、Google日本語入力に思った以上に頼っていたことがわかる。執筆活動にiPadでは不十分で、ラップトップのPCが必要だと痛感した。
軽量級の文書作成用ノートPCが必要だ……最近はPCの価格も上昇傾向にあるし、早めに手を打った方が良いかもしれない。
2時間ほど集中し、予定していた章の半分は書き終えた。
思った以上に書くことがある。年末年始というまとまった時間に、少なくとも「音声入力での下書き」までは終わらせておかないと、後工程が厳しくなるだろう。
自分の執筆ペースとおおよその分量を把握できたのは収穫だった。
軽く昼食を食べた後、図書館に戻ろうとしたが席が全く空いていない。 仕方なく街を歩いて喫茶店を探した。

「珈琲専科タウン」。
僕は「タウンビギナー」なので迷うことなく入店した。行きつけのお店が増えた瞬間である。
日替り珈琲を注文し、「エンジニアリングリーダー」を読み進める。
もともとは客先からの帰りの電車内などで読んでいた本だが、忙しくてなかなか読み進められていなかった。本に付箋を貼り、自分の状況と照らし合わせながらじっくりと読む。
ページ数はそれほど進まなかったが、おかげで「第2編 セルフマネジメント」の第5章(エネルギー管理)、第6章(マネージャーの仕事の定義と適用)、第7章(リーダーとしての幅を広げる)を読了できた。
分量こそ80ページ程度で、時間単位で読み進められるペースとしては決して速くはなかった。しかし、(特に第6章は)今の仕事で抱えている問題へのアプローチが書かれており、まさに「課題ど真ん中」の内容だった。
「苦境に陥っているチームへのアプローチ」——どのように問題を解きほぐし、悪循環を断ち切るかという指針は、年始からの打ち合わせに向けて悩んでいた自分にとって、救いのような内容だった。
不安が完全に拭えたわけではない。だが、少なくとも「どうやって手を動かして考えていけばいいのか」という思考のためのパーツを手に入れられたことは、非常に有意義だった。
喫茶店を後にして、夕食として鶏南蛮そばを食べ終えてホテルに戻った。
エンジニアリングリーダーの内容を基に、喫茶店で読み終えた内容をまとめ、早速仕事用のGeminiと壁打ちを行い、思考と次にすべきアクションを詰めていった。
AIとの対話を終えて次にすべきアクションをまとめ終わると、さすがに頭がオーバーヒート気味になってしまった。ネクストアクションを実行しようと思ったが、どうにも頭が働く感じがしない。
今日はもうここまでと割り切り、後は漫画を読んでクールダウンして過ごすことにした。積んでしまっていた『ONE PIECE』を読む。ドラム島(冬島)編で、ようやくトニートニー・チョッパーが登場したあたりだ。 物語はまだ序盤も序盤。最終章まで追いつくには、まだ当分時間がかかりそうだ。
一晩寝て、ホテルの朝食を食べてチェックアウトし帰宅。
当初、図書館に行ってエンジニアリングリーダーの続きを読むつもりだったが、一度、この合宿の振り返りをきちんと書き起こした方が良いと思い直し、帰宅して、この記事を書いている。書いた今、この一年がどうだったか後で読み返すという意味でも、書いて正解だったと思う。
生成AIと壁打ちして作成した「今年の要約と来年のスタンス」を記載して本記事を終える。
【今年の要約と来年のスタンス】
① 今年の要約(1行)
主体性を取り戻そうとして、ちゃんと消耗した年。
② 来年の設計原則(1行)
主体性は維持しつつ、構造的に消耗を減らす。
③ 絶対に守るもの(1行)
創作・人との遊び・身体感覚は、削らない。