
最後のクリスマスイヴ
イヴの夜、明るく温かいレストランの中から雪が降る屋外に佇む老人の乞食が見える、老人は運よくシャンパンと食事を手に入れて乞食仲間の女性の元に向かうのだった、、、セットの中で展開されるとても美しい一篇、カラックスの<ポンヌフの恋人>はこの作品から着想を得たものと推測される、また<ポンヌフの恋人>はブレッソンの<白夜>そのものでもある、、、
電気床磨き機
床磨きに異常な執念を燃やす女はやっとの思いで電気床磨き機を手に入れるが、ピカピカに磨いた床に足を滑らせた夫が頭を打って死ぬ、次の夫は電気床磨き機の騒音を嫌いベランダから階下に投げ捨ててしまう、、、マジかコレ、ルノワールとは思えない作風、街を俯瞰で撮りパンするルノワールに驚く、この時代に乗っかっている風なルノワール、、、
愛が死に絶える時
ルノワールのたっての願いで、ジャンヌモローがステージで独唱する姿をキャメラは一時も眼をそらさず捉え続ける、、、キャメラはまるでルノワールそのもの、ジャンヌモローへの想いがそのまま画になっている、、、
イヴトーの王様
金持ちの男の若い妻が、最近村にやって来た男とねんごろとなり、それを悟った夫は、、、「イヴトーの王様」とはフランスの抒情詩人でありシャンソン作家であるピエールジャンドベランジェによる詩で、イヴトーの王様という日本で言えば小原庄助のようなキャラクターの生活ぶりが描かれている、、、4篇の中でもっともルノワールっぽい世界感、ルノワールの「緑」はやはり美しすぎる、、、
ルノワールの短編4作からなる、たいへん希少で、ルノワールを深く知るにはとても重要な短編集、、、












