
原作者の素九鬼子は言っている「映画というのは小説とはまったく別のものだから、お好きにどうぞ」クリエイターが築いたものを、他のジャンルのクリエイターに託したら、そこから先はそのクリエイターのもの、それは真のクリエイターなら分かっているはずのこと、何故なら逆の立場を想像することが出来るから、ただ単に原作に忠実に描くならクリエイターがやる意味もなく、制限を受けながら仕事をするならそれはクリエイターのすることではないから、、、またこうも言っている「一流の小説家はそうする(次のクリエイターにバトンを渡したらお任せ)、二流以下になるとかぎって五月蠅いことを言うものだ」フフフ、わかってるねこの原作者、、、
「女になりとうない!子供でいたい」
まるで「ピノキオ」に登場するキツネのような男に騙され売られた13歳の少女の、生きざまを描いた物語、、、
何と言っても原田美枝子、16歳の頃に原作を読んで主人公を演じたいと熱望し、18歳の女の子が体を張って演じるには並大抵の役柄ではない、主人公の生きざまも凄いが原田美枝子も凄い、、、そして、十代とは思えない表情が随所に現れる、同年<青春の殺人者>と共にキネ旬の主演女優賞を十代で受賞するわけだが、あっちよりもコッチの原田の演技を買いたい、、、石橋静河がこれを観たとき『お母さん、凄い、勝てないわ』と思ったことだろう、、、
ラストの船上、主人公の娘おりんが救ってくれた男に懇願するシーンは、あの<アノーラ>だ、アノーラのラストをみた思いがした、礼や感謝の思いとそこにかすかに浮かぶ愛情を何も持たない者が形としてそう表現しようとする、それはとても悲しいことでもあるし、ある者は愚かだと叱るかもしれないが、その子には今考えられる全てなのだ、、、それにしても主人公がすがるように男に懇願した後を描いていないのがいい、肩を抱いて「そんなことしなくていいんだよ」と説得するようなシーンを入れがちだがそれを省く、同じように主人公が客と交わるシーンは描かれていない、それを期待した観客もいるだろうが、それを省いたことで本作の価値は更にあがっている、、、
ときどき「火」のシーンがある、最初はマッチだった、未来を照らす明かりであったり、そして燃え上がる感情だったり、、、「大地(土)」は生命、「海(水)」は未来、、、
やっと初めて鑑賞できた、埋もれてはいないはずだが、ボクの中でなかなか縁なく観れなかった、強烈に胸を揺さぶるさすが増村保造の傑作だった、、、














































P.S.
佐藤祐介と千葉雄大ってメチャクチャ似てる

