
本作、主演の松重が映画化にあたり脚本と監督を務めた、、、監督をやりたがる俳優は今までにも沢山いたが(松田聖子もボビーオロゴンも)、実のところ成功した人は少ない、、、もちろん成功した人もいるが、日本でパッと頭に浮かぶのは田中絹代、伊丹十三、北野武、竹中直人、最近では斎藤工が<Blank13>で才能を見せた、、、誰でも映画を撮れる時代、誰でも監督になれる時代、しかしね、誰でもやりたがり実際やっちゃうけど誰でもきちんと撮れるわけではない、撮れない、、、才能、センスも勿論だが、映画への理解がないときちんと組み立てて、ある一定の水準で完成させることができない、、、松重は良く映画が分かっているんだろうね、よく撮った、凄く良く撮れている、、、そしてそこには伊丹十三の<タンポポ>へのオマージュが溢れていることは映画ファンなら感じとることが出来るはずだ、、、
「劇場版」といわず「劇映画」っていうのがいいねえ、あくまでもテレビの延長じゃないよ、映画だよ、だからテレビの雰囲気とはちょっと違うよと言いたげだね、、、
「うまい」「おいしい」なんて口に出さないのがいいね、そんな台詞あえて封印したんだろうね、「うまい」の言葉を上回るような「間」や表情や仕草を演技に求めていて、それが成功している、、、
「写真は記憶になる、絵画はそれを思い出に変えてくれる」
しっかし、パリのお店のオニオンスープ美味そうだったなぁ、、、
終盤はラーメン屋が主な舞台になる、最初はセットだと思ったのだが、『ここ、俺が知ってる場所だ!』と感じた、室内の壁のタイルで思い出した(壁で分かっちゃうボクってスゴイ!)、ボクの大好きな木挽町のブゴクスープ屋「たらちゃん」だ!、すこし古民家風な「たらちゃん」の外観や室内を汚して(券売機は囲って隠している)さびれた風にしているがまさに「たらちゃん」だ、、、そして店が繁盛し店前に行列が出来たシーンで確信したというか、確認した、あのロゴこそ「たらちゃん」だ、、、でね、「たらちゃん」はプゴクスープ(=干し鱈のスープ)のお店なのだが、本編でもファンテ(=冷凍凍結したスケトウダラ)でスープを作るんだよ、だからね、ただ単にロケに都合が良いお店を貸りたわけではなく、作中には表れないけどスタッフのこだわりや思い入れがあるわけなんだね、、、こんなことに気づくの、観客の中でも俺様だけだろうなぁ(ハッハハハ)、、、


↑上が映画の1コマ(店名:「さんせりて」)/下が実際のお店「たらちゃん」↓


3.5点 LeBoucLard(オニオンスープ)、みかんや(チャンポン)、韓国の店(ファンテヘジャンク)、ファンテ(スケトウダラを冷凍凍結した食材)、ビーフOR焼き鳥、いっちゃん汁、SUP(スタンドアップパドルボード)、海鮮きのこ納豆鍋、オクラ、鶏肉のポッサム、架空の店「さんせりて(フランス語で「まごころ」の意味らしい」(チャーハン、ラーメン)、ラーメンの器、、、




