
そろそろ上映も終わりそうなので、寒い雨の中、慌てて<アノーラ>を観に劇場に向かった、、、どうせ客なんか入ってないだろうと思いネット予約もせず映画館の窓口でチケット2枚を購入しようとすると、窓口の女性は「もうチケットは残りわずかです」「隣り合わせの席はありません」という、ボクの好きな通路側に至っては最前列の端しかないという、妻と離ればなれで最前列の端に腰かけるが、映画が始まっても最前列にはボクと反対側の通路席の二人しかいない、何故に?隣り合わせの席が無いというのもウソ?そういえば窓口のお姉ちゃんどことなく不気味に薄笑いしながら対応していたな、、、愉快犯?
ちなみにこの件、天然妻に言わせれば「最前列の通路側の席以外を買い占めた人が雨で来れなくなったのかもしれない」と、、、な、訳、ないやろ!
で、映画、、、とても面白かった!、、、底辺の連中たち、クズやカスしか出てこない映画しか撮らないショーンベイカーだけど、こいつはきっと『いつかオスカー獲るだろうな』と思っていたら、随分と早くもあっさりと受賞してしまったが、この受賞が「相応しくない」との声が多々聞こえてくる、たしかにパルムドールならあり得るがオスカーとなると「ぽく」ない、、、そもそもオスカーのイメージって<風と共に去りぬ>だったり<ゴッドファーザー><タイタニック><グラディエーター>ってイメージなんだだろうね、重厚さとか、、、でもね、近年は<ノマドランド>などなどの小品、そういう昔のアカデミー賞のイメージとは違う作品が受賞するようになった、今回の<アノーラ>もボクの感覚ではオスカーから遠かった男カサヴェテスの幾つかの軽い系の作品のタッチに似ていると感じる、そう考えるとカサヴェテスも今ならオスカー監督になれただろうと確信できる、、、
またね、ラストがね、、、ボク的にはああいう感じに最後「またいじゃう」ところまでやるのは全然「有り」と思うのだけど、一般的には、そしてオスカーに相応しいとしたら、ラストは男がアノーラに指輪を渡すところで終わらせてほしかったんだろうなぁ、、、ま、それでは普通の映画であり、並の監督であり、ショーンベイカーではなくなっちゃうんだけどね、、、この「またいじゃうのは」実はとても重要で、それは彼女の男に対する「感謝の印」であり「御礼の方法」であり、わずかばかりの「愛情表現」なのだが、それは普通の一般の感覚とはまったく違う、この女性のバックボーンが描かれていないので詳しくは分かりようもないが、明らかに「社会不適合者」であることを示している、、、社会の一般的と言うか平均的な感覚のない、それでいて底辺で逞しく、そして悲しく生きる者、、、だからラストを普通に終わらせたらいけないのだ、そもそもショーンベイカーならオスカーを獲るために無難なラストにするはずもないのだからコレでいいのだ、、、
あ、あと、ちょっと気が付いたのだが、ショーンベイカーの数少ない監督作品だけど、その全てに「遊園地」が出てくる、、、<フロリダプロジェクト>で如実に語るのが底辺に這いつくばっている者にとって唯一手の届く夢の国、魔法の国、一時の解放感、現実を忘れられる世界、、、
4点 エロ、ゲロ、ドラッグ、遊園地、NY、ベガス、娼婦、裁判所、結婚式、豪邸、プライベートジェット、ホテルのスイート、花火、雪、指輪、、、





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