イーストウッド作品が映画会社から捨てられた訳 94歳巨匠の最後の作品をまるでバックアップせず
イーストウッドと長年組んできたワーナー・ブラザースは、どうやらこの映画を最初から放棄したようなのだ。賞レースに関してだけではなく、商業面においてもである。
北米公開は全米で50スクリーン以下の限定規模で、宣伝広告はほとんどなし。タイトルをまるで聞かないので、一般人はこんな映画があることも知らない。
しかも、メジャースタジオにしては異例なことに、ワーナーは、この作品に関しては興行成績の発表もしないという。さらに、早々と12月にはワーナー・メディア系列の配信プラットホームMaxで配信されることになった。そうなると、劇場まで見にいくモチベーションはますます下がる。
また、この時期は、主要な賞の投票者にできるだけ映画を見てもらうべく、キャストや監督が来る試写を組んだり、しつこいくらいキャンペーン広告やメールが来たりするものだが、それも一切ない。同じワーナーの『デューン 砂の惑星PART2』への力の入れ方と完全に対照的だ。
こんな扱いを受けるということは質が伴わないのかというと、そうではないところが謎なのである。Rottentomatoes.comでの得点は、批評家が93%、一般観客は91%と、上々なのだ。筆者も見たが、映画は決して悪くなかった。
ワーナーは伝統的にフィルムメーカーを大事にするスタジオで、中でもイーストウッドは神様のような存在だったのだから、なおさらである。それに、ずっとビッグスクリーンで映画を作ってきたこの巨匠の新作を最初から配信にするというのは、腑に落ちない。『Juror #2』の製作が決まった時の業界メディアの報道を見直しても、配信直行として作られるという記述はどこにも見られない。
いずれにしても、イーストウッドの最後の作品を劇場で見られなかったとしたら、映画ファンとしては残念だろう。ただし、ヨーロッパの一部では劇場公開され、フランス、イタリア、ベルギーでは3位、スペインでは4位デビューしている。この後も、ドイツ、オーストリアなどで公開されるようである。
(以上、MSNより抜粋)
ワーナーとイーストウッドといえば長年連れ添った夫婦よりも固い絆で結ばれていると思っていたが、イーストウッドの作品さえも配信とは、、、60年70年という付き合いだと思うが、ワーナーの今の首脳陣にとってイーストウッドはただの金を生まないお爺ちゃんでしかないのかも知れない、両者の間で何があったか判らないが、泣けてくるね、長年の映画業界での大功労者に対してリスペクトというものがないんだよね、、、ビジネスライク?それがどうした!ほんと心はどんどん失われていくよ、、、
で、
日本ではU-NEXTでの配信になりそうで、一部で劇場公開運動も起きる気配があるそうだが、日本の映画ファンは声を大にして、イーストウッドの遺作になりかねない本作品を劇場で公開するよう呼びかけよう!
