自民党の総裁選があって、初めて女性が選ばれたそうです。
そのことへの反応が色々出てきているのですが、「仮に首相になったら、来年の日本のジェンダーギャップ指数のランキングが上がるだろうが、嬉しくない」という意見をかなり見かけました。
嬉しいか、嬉しくないかは個人の主観なので何も言うことはありません。
ただ、仮に、女性が首相になったとして、来年の日本のジェンダーギャップ指数のランキングが上がるかというのは、必ずしもそんなことはないと言いたくて、この記事を書いています。
「では、あなたはどう考えているの?」と思われるでしょうから、私の考えを書くと、もしかしたら、一つぐらい順位が上がることに貢献するかもしれないけど、5や10もランキングが上がることは、首相が女性になっただけでは絶対に起きないと断言できます。
というのも、ジェンダーギャップ指数では、政治のトップが50年間のうち男女比でどれくらいかを見るんですよね。だから、来年2026年のジェンダーギャップ指数では、仮に1年間フルに女性首相が在任したと甘く見積もっても、男性49年に対し、女性1年だから、0.02にしかなりません。25年女性が首相でようやく1になる。
しかも、この政治トップの指標は政治分野の3つある中の1つで、だいたい毎年4割ぐらいに重みを付けられて、最終的に政治分野の値を計算することになります。つまり、政治分野での貢献分は0.02×0.4=0.008になる。
さらに政治分野は全体の25%だから、0.008×25%の0.002が全体のスコアに加算されることになるわけです。
この計算の考え方は、大和総研の『ジェンダー・ギャップ指数を読み解く』での次の図表が直感的で分かりやすいです。

ここまで来れば後は簡単で、ジェンダーギャップ指数は満点が1で、日本は2025年で0.666で118位です。仮に他の要素が変わらなかったとして、スコアは0.668で、アンゴラと並ぶぐらいです。

※画像はGender Gap Report 2025から
だから、ランキングは上がっても一つぐらいと書いたわけです。もちろん、ランキングは相対的な物ですから、アンゴラやブータンの点数が2025年より上がれば、一つ上がることも実現しない可能性はあります。
「なんだ、来年のジェンダーギャップ指数のランキングが上がることはないんだ……」と残念に思う人がいるかもしれません。そんな人には朗報です。実は、ジェンダーギャップ指数を単年度で劇的に上げる方法がまだ残されています。
それは、新内閣で女性閣僚比率を1対1にすることです。こうするとおおよそ1×25%×25%で、0.06スコアが上がり、なんと、日本はずっと120位前後だったのが、70位(スロバキア、ウルグアイ、ブラジル)ぐらいに行けます!
今はこんな感じで男性ばかりですが、

23年前の小泉第一次内閣に、あと4人女性大臣が誕生するぐらいがイメージです。

女性閣僚が半分を占める内閣というのは、印象だけではなく、かなり影響は大きいんじゃないでしょうか。
ということで、ジェンダーギャップ指数を爆上げすることにもなるので、女性閣僚比率を半分にすることを次の首相には期待しています。
今日書きたかったことはこんなところです。ではでは!