
紹介されて読んだこちらの本が読み終わったので感想文。
読み始めた理由
AIの台頭に伴いITエンジニアの在り方が問われている。
「コーディングだけしか出来ないエンジニアは不要」「技術だけでは生き残っていけない」などなど、今後エンジニアとして何を武器にしていくかを、巷でインフルエンサーが発信している。
友人と話していた中で上がった武器の一つが「ビジネスが分かる」ことだった。
私はビジネスが全くわからない。自分が所属する会社の金回りもてんでわからない。分かることといえば、「月にどのプロダクトにどのくらい時間をかけたか=工数を計算しプロダクトの費用を算出している」ことくらいだ。月末締めまでにエンジニアは各自工数を洗い出し、部長はそれを基に計算をしている。ということは知っているし工数洗い出しは私の場合毎日行っている。
自分がどのプロダクトにどれだけ工数をかけたかは分かるものの、「では実際問題どのくらいお金がかかっているのか」までは把握していない。それはつまり、プロダクトの数値的な価値を分かっていないことを意味する。
改めて文字に起こすと「自分がどれだけお金を使っているかわからない」のはかなり危険だろう。
もっと身近に言うなら「働いているのに給料を知らない」ようなものだと思う。自分の労働価値をわかりやすく数値で表したものが給料とするならそういうことだろう、多分。
この話がどこにつながるかといえば、プロダクトの運用保守は会社として利益を出しているか否かに関わる。
所属企業における開発部、こと私の所属するチームは売上にダイレクトに貢献しているわけではない。社内システムを主とする業務内容は社員の仕事効率を上げるのに大いに役立っているはずだが、仕事効率の向上は目に見えにくく、売上として算出するのは難しいだろう。
社員ことユーザーの言葉を聞きプロダクトをより良くすることはエンジニアとして誉れの一つ、モチベーション、自信につながるのは間違いない。だがそこだけに執着してしまえば「エンジニアという資産を投資している割に価値を生み出さない業務」となりかねない。非常に難しい話だと思う。
話がそれたように見えるがつまるところ、自身の作業=自分が工数をかけているこのプロダクトにどのくらいのお金がかかっているのかを把握したいと思ったのだ。
部長に聞けば分かる話では?と思うだろうが、金額を聞くだけならば「へ~」で終わってしまう。会社として、ビジネスとしての視点が全く無い現状であれば、知ったことに意味を齎すことは出来ない。
であればビジネスをまず知る必要がある。しかしどこからどう手を付ければ良いものか。
と言った内容をもう少しラフに砕けて気楽な言い方で友人であり尊敬するエンジニアに相談したところ「決算書面白いよ」と数冊紹介を受けた。
今回読んだ「世界一楽しい決算書の読み方」はそのうちの1冊である。
感想文
本題に入ろう。
決算書の読み方として本書ではB/S, P/L, C/Sの3種類の読み方をクイズ形式で紹介している。
実在する企業の名前を出しながら「次のうちどれが◯◯社のB/Sでしょうか」といった形でクイズを出し、他の選択肢も提示されている。
各企業のビジネスモデルを基にB/S, P/Lの図表からどれが当てはまるか考える。C/Sの場合は「◯◯社のどの部署が利益を上げているか」といった内容のクイズだ。
様々な立場のキャラクターがビジネスモデルを基に考え、クイズに答え解答があり、その後解説が入る。
先立って多少の説明はあるが、とりあえず手を動かすタイプの自分からすると自分で考えるターンから始まるのは非常にやりやすい。
推理小説なら犯人を先に知って過程を見るのも好きなタイプなため、クイズの後に解答が来るのはありがたい。解答の後に解説があるからこそすんなり頭に入る。
B/S, P/L, C/Sという単語すら知らなかった(し、正直今もまだすんなりどれがどれと言える自信はない)が、表を見ればどれがどれかは分かるようになったと思う。
まだまだ頭に入り込んではいないが、会社としてのお金の回り方はなんとなく分かったような気がする。
本書はかなりわかりやすかったので、次別の書籍を読むときは疑問符を浮かべすぎずに済みそうだ。
次も決算書関係の書籍だが、本書を読む前より読んだ今のほうがスラスラ読めるような気がする。非常に楽しみだ。
1週間で意外と読み切れたので、次の書籍も来週読み切るつもりで頑張ろうと思う。
積本が多すぎるので少しずつ消化していかなければ。