『イン・クィア・タイム アジアン・クィア作家短編集』訳者の村上さつきです。
以下は本書内で私が行ってしまったデッドネーミングに関して、出版から4日後(2022/8/9 16:04)付で公開した謝罪文の再掲です。
当該の経験に近しい当事者/クィアの方々がアクセスし辛い場所にしか本文が残っていないことに今更ながら思い至り、急ぎこちらをお借りして再掲に至りました。大変申し訳ありませんでした。
ー以下転記ー
【お詫び】
拙訳『イン・クィア・タイム アジアン・クィア作家短編集』について
巻末に付しました「著者プロフィールと訳者による翻訳ノート」に誤記がありました。収録された短編のうち1編についてネタバレを含みますが、訳者の至らなさの招いた大きな誤記です。了承の上ご覧頂きたく思います
翻訳ノートでは、訳者解題に代わる短いノートを各作品に寄せております
ある作品に付したノートにて、物語中に名前を変えたキャラクターを、旧名で言及してしまいました。
これは本人の合意なく変更前の名で呼ぶ「デッドネーミング」という行為と等しいものになります。大変失礼なことをいたしました。
トランスジェンダーやノンバイナリーの方、その他にも様々な理由で名前を変えられる方は数多くいらっしゃいます
変更前後双方のお名前が認識下にある場合、間違えてしまうこともあるのは事実です
しかし何度も推敲・見直しを繰り返した原稿中のこのミスは、最早単なる誤記・誤植とは呼べないと考えますデッドネーミングは、相手を傷つける攻撃の意図をもってわざと行われる事例もあります
故に、これはそうした傷を抱える方々へのトリガーになりかねず、原題をサンクチュアリ(保護区)と銘打ったアンソロジーにはあってはいけないミス、
不必要に人を傷つけるミスです。
大変申し訳ありませんでした。
このようなミスに全く気が付かなかったこと自体、自分の名前に対して抑圧を感じていない私の優位性の証左になっています。
こうした短編集を翻訳する人間として、ことさら注意深く確かめなければならなかったと反省しております。
以上の誤記については重版時に必ずあらためさせていただく他、出版者様の手元にあるものについては訂正表を挟むことで同意していただきました。
改めて、読者様、作者様、編者様、ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ありませんでした
ー転記終了ー
〈補足〉
同様の文章は件の出版社であるころから社さんのHPにも掲載して頂いております(http://korocolor.com/news/202208-post-640.html)が、こちらは当方のX/Twitterアカウント(@/sazki_m:現在は凍結しています)のツリーからの転記です。拙訳書及びその内部の私のミスに関するご報告と謝罪が、届いて欲しい方々にとり大変アクセスし辛い場所でしか閲覧不可能であることを懸念しての再掲でした。
私村上さつきのアグレッション及び、本件への対応の遅れについて重ねてお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。