箱根旅行の二日目。
箱根はたいていのところを訪れているので、ちょっと足を延ばして沼津に行ってみた。といっても沼津も二年前に行ってるので、特に目新しいということもないのだけど。
沼津御用邸記念公園
まず最初に訪れたのは沼津御用邸記念公園。ここも二年前にあらかた見ているのだけど、なんとなく雰囲気が良いので再訪してみた。
大正天皇が皇太子時代に静養先として造営されたもの。昭和天皇もたびたび訪れていたが、1945年7月の沼津大空襲で本邸が消失。西付属邸、東付属邸のみが残り、戦後は1969年に沼津市に移管され、翌年に沼津御用邸記念公園として開設された。
一般市民に公開されている旧御用邸跡ということでいえば、屋敷の内部も見ることができるのはここと日光の田母沢御用邸記念公園がある。いずれも大正天皇が皇太子の時に作られたものとか。大正天皇は幼少の頃から病弱で、即位後も在位期間は15年と短く47歳で没している。皇太子時代、また即位後も夏は日光で、冬は沼津で静養することが多かったという。大正天皇と御用邸という結びつきは、もっぱら健康問題との兼ね合いだったのかもしれない。
天皇の誕生日は天皇誕生日として休日になっているが、戦前は天長節という名称であった。大正天皇の誕生日は8月31日なのだが、猛暑の時期ということでなぜか10月31日が天長節になっている。ちなみに明治天皇の天長節11月3日は文化の日、昭和天皇のほうはみどりの日でいずれも亡くなった後も名前を変えて祝日になっている。それを思うとなんか大正天皇って、いろいろな意味で影の薄さを思ったりもする。





公園の奥は海になっているのだけど、海側の遊歩道との間には柵があって直接海には出れないみたい。まあ記念公園には入園料を払っているので、海側から自由に入ってくる訳にもいかないのでしょう。
とはいえ海の景色もなかなかなものではありました。


沼津魚市場・食堂街
沼津港には魚市場がある。市場に平行して食堂街があり観光地化している。テレビのグルメ番組とかでも紹介されているので、どんなところかと行ってみることにした。
魚市場はこんな感じ。もっとも行ったのは昼過ぎなので市場の方はセリとかみんな終わっている。

そして道路を挟んで市場の向かい側食堂街。だいたい三ブロックぐらいに食堂がひしめいている。そして平日だというのにけっこう人が出ている。昼時だったこともあり、お店はどこも満員で外に待つ客も多い。
どこかに入ろうかと行ったり来たりしたけど、なんとなくピンとくるところがない。料金的には、刺身定食やてんこ盛りの海鮮丼の類はだいたい2500~3000円くらいだったか。海鮮天丼やフライ定食系で2000円前後。まあまあの観光地値段だけど、材料がとれたて新鮮なので割高感とまではいえないかも。
食堂街の中には、他にも沼津港深海魚水族館なる施設もある。いちおう前まで行ったのだが、二階建ての施設で、水族館としては割とこぶりな感じ。なのに入館料は2200円とけっこう割高。江の島水族館や鳥羽水族館があの規模で2800円くらいなので、それを考えるとかなり高い印象。
行けばそれなりに面白いのかもしれないけれど、たいした内容でなかったとしたら、そのときのガッカリ感はけっこうグサっときそうな感じもする。目玉がシーラカンスの冷凍標本とVRの深海クルーズというのはも微妙。駿河湾生息の深海魚の生態というのにはなんとなく興味を覚えないでもないけど、やっぱり規模感と入館料の乖離は超えられないか。観光地での勢いで入るのもどうか。
個人的には大昔は海洋生物学者になることに憧れた少年時代みたいなこともある。磯の潮だまりで一日遊んで、足は傷だらけ、身体は日焼けで真っ黒みたいなことをしてた時期もあった。尊敬するのはクストー、憧れるのは海洋生物学者としての昭和天皇みたいな子どもだったから、たぶん行けば行ったで楽しめたのかもしれない。
もっとも自分が理想とする水族館は、大昔油壷にあった東大の臨海実験所の水族室。あそこの地味な水槽と標本展示が大好きだった。もっとも動員数減少で1971年に閉鎖されているから、自分がよく行ったのは本当に小学生の頃だったんだとは思うけど。
話が脱線したけど、とりあえず深海水族館はパスした。
食堂街をうろうろしているうちに1時をだいぶ回った。昼時を過ぎると人手もややまばらになってきた。

昼飯の方はというと、最初に入ろうと思ったお店がすぐに入れるというので入った。妻は海鮮天丼で自分はアジフライ定食を食べた。食材が新鮮ということもあり、そこそこに美味しかった。アジフライもそこそこにフカフカした感じだったし、天丼の方は出汁を入れて味変もできるという。まあなんていうか値段相応ってところだったか。


最近は以前ほど刺身とか寿司とかを美味しく感じなくなった。これも歳のせいなのかもしれない。昔だったら、小料理屋で出てくる刺身とかはけっこう好物だったし、寿司は回るとこも回らないとこにもよく行った。でも例えばトロとか大トロとか、新鮮な白身の刺身とかにも心躍らなくなってしまった。刺身大好きな子どもと一緒だと、刺身はほとんど子どもにやってしまう。保養所の料理でも、なんとなく刺身は持て余してしまうような。若いころには考えられないような感じだ。
まだ肉のほうがけっこう食べるけれど、それでも以前のようにガッツリという訳でもない。なんとなく食への関心が薄れているような気がする。なので今回のような漁港に近い魚市場と海鮮食堂みたいなのは、そもそも行っても楽しめる話ではなかったかなと。まあ一度は行ってみるのはいいけど、たぶん次はなさそうな。
帰りにこれも二年前に行った水門と展望施設が一緒になった「びゅうお」にも行ってみたのだが、なぜか木曜日は2時で営業が終了になっていた。今回の旅行はあちこちで振られ続けている。
三島スカイウォーク
沼津からの帰りに寄った。
多分3~4回は来ている。三島から箱根に国道一号線で上っていく途中にある。なんでもない山と山の間に吊り橋を架けただけなのだが、これが大成功。年間100万人くらいの集客があるのだという。吊り橋の長さは400メートルで、建設当時は日本一の長さだったとか。天気が良ければ吊り橋を渡る途中で絶景の富士山を望むこともできる。
Wikipediaを見ていたらこの吊り橋の建設及び運営は静岡のパチンコ屋さんがやっているのだとか。なんでも社長さんがこのあたりを散策しているときに、「景観を生かした誘客施設をつくれないかと」思いついたのがきっかけだとか。
パチンコのどちらかというと斜陽産業だし、こういう新たな企画立案というのは、娯楽産業にとっては必要なことなんだなと思ったりもする。
さて今回はというと、行ったのが4時近くで天気は曇りで富士山などまったく見ることはできず。今にも雨が降りそうでなにより寒い。とにかく駆け足で往復するだけだった。
とはいえ夕日の沈む駿河湾方面の景色はそこそこキレイだったし、いちおう観光した気分にはなれた。


5時前には駐車場を後にして宿の仙石原を目指したのだが、箱根峠あたり来ると雪が降り始めた。元箱根から桃源台のあたりではそれこそ吹雪いているような感じ。道には積るということはないけれど、こんな感じで1~2時間続けば道路もけっこう積りそうな感じだった。いちおう車はスタッド履いているけれど、この調子で夜も雪が降り続けると翌日帰るのに難儀するかなとか、そんなことを思いながら運転してた。
幸いなことに仙石原まで来ると雪はほとんどやんでいた。あとで保養所の支配人と話しをすると、元箱根よりも仙石原のほうが少し標高低いのだとか。そういうこともあるかと思った。ちなみに箱根で大雪になると大渋滞になるので小田原方面へは30分程度の道のりに数時間かかるのだとか。実際、2月には従業員が家に帰るのに4時間近くかかって具合が悪くなったという。夜中に大雪となれば、朝はどのホテルや旅館でも泊り客が一斉に出発するだろうし、これは大渋滞になるだろうなと思った。