
不都合な真実は信じたくない
65歳で定年退職し朝散歩1万歩を毎日欠かさず続けていた方が75歳の時、体調不良になり「今のあなたは85歳の身体になっています」医者にと言われたそうです
1万歩という基準は昭和の東京オリンピックの頃に誕生した万歩計から「一日1万歩」という科学的根拠がない目標が設定されたのが要因で、シニアは8000歩が上限だそうです
この方は多い時は1万5000歩以上を歩いていたそうで、膝の軟骨がかなりすり減っていたそうです
①動く仕事だった人はいいのですが、ディスクワークばかりの人がシニアになってから動き出すのは危険
②朝起きていきなり動き出すのは危険
③目覚めてからの水分補給不足
などが老化を早めたようです
このような話を聞くと「ほらみろ!運動なんか良くないんだ!」と運動していない人は嬉しそうに話します
人は自分にとって都合のいい話は喜びます
ただし、医者は「運動することはいいことで、やり方がまずい!」と言っているのです

スポーツをやめたあと「体のキレ」と「頭の冴え」がなくなった
若さのピークを過ぎると人は健康への知識に関心をもち始めます
「食べ物への知識」「睡眠への知識」「運動への知識」の3つが重要になってきます
老後に備えて蓄積すべき知識は『健康への知識』『お金の知識』になります
1万歩以上歩いていた75歳の方は運動の知識が間違えていただけで、運動をやる意欲と継続する意志の強さは立派なものがあります
読売新聞社のヨミドクターに掲載していた東京科学大学臨床教授の加藤浩晃さんの話によると
スポーツ経験のある40代以降の男性から「けがをして運動を控えるようになってから、体が重く感じる」「以前のようなキレがなく、頭もすっきりしない」という声があったそうです
運動習慣は身体の機能を高めるだけでなく、脳の機能を高めます
「運動をやめたのだから体力が落ちるのは当然」と考えがちですが、実際は単なる筋力低下だけではなく、体のキレと頭脳の冴えが同時に低下し、運動によって保たれていた代謝とホルモンの連動システムの変化するようです
定期的に運動をしていた体は単に筋肉が鍛えられているだけではなく、筋肉が使われることで、体内ではエネルギー代謝と内分泌系が密接に連動した状態が維持されています
筋肉細胞の中にはミトコンドリアと呼ばれる小器官が存在し、これは糖質や脂質からATPというエネルギーを産生する「体内の発電所」であり、運動習慣のある人ではこのミトコンドリアの量や機能が高い水準で保たれ、エネルギーを効率よく使える体になっています
スポーツをしていた体は「高機能モード」だったということです

脳のエネルギー環境も変わる
運動習慣の低下は脳の働きにも影響を及ぼし、運動によって保たれていた脳血流や、ドーパミン、ノルアドレナリンといった神経伝達物質のバランスを変化させます
テストステロンはドーパミン系を含む神経伝達系の働きに影響を与える要因の一つであり、意欲や集中力、意思決定に関与しています
そのためホルモン環境が変わると「考えがまとまらない」「決断に時間がかかる」「仕事への熱量が下がった」といった変化が現れやすくなるそうです
これらは気持ちの問題というより、脳が置かれている代謝・ホルモン環境の変化と考えたほうが理解く、ここでいう環境とは脳血流、神経伝達物質のバランス、睡眠の質、ホルモン状態などが複合的に変化した状態を指します
運動習慣はカタチを変えて続けていくべきで、やめると一気に老化します
以前と同じ運動ができなくなったからといって体への刺激をゼロにしないことで、筋肉に適度な負荷を与え、ミトコンドリアを動かし続けることでこの連動システムは維持できるようです
運動不足は体のキレだけでなく、頭の冴えまで悪くなります
「食べ物への知識」「睡眠への知識」「運動への知識」の3つはミドルから蓄積すべきで、シニアになってからも新しい知識に上書きすべき重要知識だと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました