
年功序列は昭和の仕組み
競技の種類にもよりますが、スポーツ選手なら30代のどこかで第一線から退くのが当たり前になっています
ボクシングのように選手寿命が短いものから、ゴルフのように長いものまで様々ですが「皆だいたいこのくらいの年齢でリタイアする」という年齢があるのでリタイアの「一般的」というものがあります
昭和の高度成長期は終身雇用で企業が最後まで面倒をみてくれ、年功序列で主任⇒係長⇒課長⇒部長と役職が上がる度に給料も上がり、上がりきったところで定年退職で多額の退職金と年金がすぐに支給されました
企業のピラミッドもどんどん拡大していったので、ほぼ同期入社が横並びで役職が上がります
昭和末期で男性の平均寿命が70歳だったので、年金15年を引いて55歳定年でしたから部長なら部長のままでサラリーマン人生を終えることができました
いわゆる終身雇用&年功序列はこの時代の標準値で創られたものです
私はバブル崩壊後に社会に出ましたが会社の急成長時代は終わり、入社して4年目ぐらいに降職基準ができ、業績が悪いと管理職をおろされ始めました
大卒営業職の8割は支店長や本部の課長になれるという時代は終わり、同期の男性118名のうち支店長・課長になれたのは6名です
バブル崩壊後、誰もが管理職になれる時代は終わり、ずっと管理職でいられる時代も終わりました

平成氷河期時代
「実績が良ければ支店長」といえば聞こえはいいですが、数字のみで人柄は考慮されていません
さらに支店長時代に新入社員研修を依頼されましたが、何故か初日と二日目と同じ入社の社員に同じ講義をするという予定です
研修担当のかつて同じ支店で働いていた女性課長に聞くと「初日は正規入社で、二日目は大卒の新卒なんですけど非正規社員なんです」と言われます
「大卒なのに契約社員なの?だって新卒でしょ?!」「今は世間では非正規の方が多い員ですよ」といわれ、もはや正社員にもなれない時代となっていました
「同じ年に卒業して、かたや正社員で、かたや契約社員・・・よく辞めないよね?」と尋ねると「今は本当に就職が厳しい時代なんです」と初めて就職氷河期時代を知ります
努力だの、志の高さだの言うけれど「生まれた時代環境で人の人生は大きく違う」とよく理解しました
本当に経済政策の失敗は人の人生を狂わせます
世間は「自己責任」という言葉が蔓延していましたが、事故の責任はなく生まれた時代が悪かったとしか言いようがありません
停滞する経済の中で人の寿命だけは延びていき、55歳から65歳まで雇用の時代になりました
私のいた会社は早期に『降職基準』を設けていたので、バンバン降職者が出ます
先輩社員が降職しなければ私は支店長にも課長にもなれませんでした
景気の冷え込みは収まりましたが、今度は『さらに寿命が延びたから70歳まで雇用しろ!』『少子化により労働人口が加速度的に減っていく』という新たな波がやってきます
労働期間は70歳・75歳・80歳となっていきそうです
近年は「これからの新卒採用はどんどん厳しくなる」ことから初任給は上がりはじめ「転職が活発化しはじめ、30歳辺りのこれから主力の社員がどんどんビズリーチしてしまう」などの現象から『30歳前半で課長に上げねば!』となります
30歳前半で課長、40歳前半で部長に昇進は私は適正な昇進だと思います
ですが、そこには犠牲者がおり『50歳役職定年』というものがスタンダードになりつつあります
現実、50歳のみ給料が下がっていますが、これは役職定年の影響です
私がいた会社は降職基準が細かく整備されていて、年齢では線を引いていませんでした
若い世代に管理職を任せてやりたいという時代背景は理解できますが、「管理職は若い世代に譲って、これからは経験を生かして若いリーダーのサポートをお願いします」と言われても腹落ちしないのが現実だと思いますので『管理職を降りる基準』を考えてみたいと思います
スポーツ選手と違い、サラリーマンは50歳で役職リタイアはまだ標準として認知できない人が多いです

肉体より精神に問題がありそう
昭和は50歳定年や55歳定年で、昭和の50代といえばサザエさんの波平さんが54歳のように50代はあんな感じです
令和の50代は昭和の50代と比べ見た目も肉体も若いです
問題なのは変化を嫌うようになりチャレンジ精神も減退することです
全員ではありません、孫正義さんのように次々に誰もやらなかったことにチャレンジしていく好奇心旺盛な人もいます
ただ脳を動かすには結構なエネルギーがいるので、「これにチャレンジしたい」と何かをやろうとすると否定からはいる人も多いです
「それは失敗に確率が高いよ」「水をさしたくはないがやらない方がいいよ」など、一見経験値から来る親切なアドバイスに見えますが、核心は変化を嫌い、新しいことを考えるのが億劫なのです
世の中はチャレンジしてくれる人を欲しており、だから進歩があります
若い世代のチャレンジを潰すと組織の発展がなくなってしまいます
『管理職の降職基準』の適性テストのようなものもあるようですが、最も簡単な測り方はないのでしょうか?
『80歳でも脳が老化しない人がやっていること』の著者の西剛志さんは「老人脳を測る簡単な方法がある」と言います
それは「片足立ち診断法」で脳の老化状態を診断できます
簡単な方法なので、ぜひ自分の状態を知るためにやってみてください
診断方法 は その場で立ち上がり、目を閉じた状態で片足立ちをして何秒間片足で立っていられるかを計ってください(転倒の危険もあるので注意してください)
たったこれだけで診断できます 目安は30秒だそうです
目を閉じて30秒以上片足で立っていられれば、脳はまだまだ若い状態です 逆に30秒未満の人は老人脳が進んでいます
これが管理職だと45秒になり、理想は60秒です
80歳の筋肉量は20歳の時の半分以下になるそうで、筋肉の減少は日常生活からでも自覚できますが、脳の劣化はなかなか気づきずらいものがあります
ただ、80歳からでも筋肉は発達するように、片足立ちで鍛えれば脳の機能も向上するようです
現在は70代の半分がまだ働いていますが「生涯、肩書が欲しい」というのは伸びに伸びた寿命の社会では難しいので、令和にあった働き方が求められ始めています
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました