前編はこちら!!!
アニメは別建てにしました!!こちら!!!
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師走ですねっ!!!ということで映画館で観た旧作映画を振り返るやつの残りです!!いつも思うけど、なんで全部を書こうとするの……????
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身内ノリのワンアイディアをこのクオリティに仕上げる妥協のない仕事っぷりとジャンル愛とポップカルチャーへの造詣の深さがすごい!あと英国人はどんだけパブが好きなんだ。しかし詰め込まれまくっているであろうオマージュやパロディやなんか色々な目配せ、ほとんど理解できてないと思う!オレ音楽も分かんねーんだわ、ごめん、エドガー・ライト!!
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『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』
2022年に『黒い牡牛』を初めて観てめちゃくちゃ感激して、作品自体とハリウッドの赤狩りとの関係は知っていたので、なんかタフなヒューマニストなんだろうな、とぼんやり思っていた脚本家ダルトン・トランボの、予想を遥かに上回るオーバーワークと溢れる才能にビビり散らかしながら観たのでした!(長い前説)
いくら人気商売とはいえ、そして顔と名前を直接は出さなくて済む仕事とはいえ、実力で国家権力と巨大産業複合体を捻じ伏せる圧倒的な量と質の仕事!!!天才の過重労働ヤバ!!!それを支えた家族の覚悟もすごいけど……。
主役を演じたブライアン・クランストンの力の入った演技が最大の見どころですが、アメリカの映画産業そのものを救命した個人の話なのだから、そりゃ気合も入りますわね…。だってトランボが踏みとどまって結果を残さなかったら、ハリウッドは世界に今みたいな影響力を持てなかった可能性が高いと思うんだよ。トランボほどの才能が見限らなかったことによって、逆に価値が生まれたというかさ。
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『甘い人生』
イ・ビョンホンの蹴り技!!!美!!!荒事を得意とする雇われ秘書みたいなホテルオーナーが、一瞬の判断の過ちにより泥沼の抗争へ引き摺り込まれていく…ていうね。イ・ビョンホン、そういうの似合うね!!!
過去や因縁はすべて台詞や目配せで匂わせる程度に留めて語らないのが、アクションを含めた現在進行形のドラマに集中できて上手いなと思いました。しかしあまりにも血みどろだったな…ゼロ年代の韓国映画、評判は聞いてたけど暴力描写が苦手だったので全くリアタイしてなくて、そのうちのひとつでしたね。なんでリバイバルやってたのか分かんないけど観れて良かったです!
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『花蓮の夏』
台湾の男女3人全員片思い青春映画!むせかえるほどの湿度を帯びて絡みつく夏の風、溢れ零れるそれぞれの恋心、近すぎて触れ得ぬ肌の熱、切なくて苦しい初恋の終わり。……っっ!!!(言葉にならない叫び)
ユリイカの台湾映画特集でタイトルだけ知ってたんですけど、まさかのリバイバル上映で観れて嬉しかったです。
原作小説があるようなのですが、(ちょっとネタバレだけど)登場人物のひとりがラストで死ぬストーリーだったのを、映画ではみんなどうにか生き延びて不器用に寄り添い合うようなラストに変えたらしく、それはすごく良かったです。2006年でこのラストを選んだからこそ今でも台湾の映画史を語るときに言及される作品になったのだと思います。
いや個人的には映画しか観てない率直な感想を言わせてもらえば、ある人物に対して、お前、お前ちょっと都合が良すぎないか……!!!てなったけどさ。まあそれも三人の関係性あってこその選択なので、と思ったり、いやしかし…て頭を抱えた。つら……。
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『五日物語 3つの王国と3人の女』
こちらもいつか観たいな―と思って確かアマプラのウォッチリスト(?)には入れてたと思うけど、映画館で観れて良かった!です!
古い民話をベースにした不条理で残酷なお伽話の世界と、手作業をメインに作り込まれた美術や衣装が素晴らしいケミストリーを発揮し、観客の共感を拒むような物語にもかかわらずのめり込んで観てしまったわ。舞台になった3つのお城は本当にイタリアにあるお城だそうで(英語版Wikipediaに写真が載ってるね)、マジでずっと眼福だった。映画館の大きいスクリーンで細部まで眺める価値がある。
お話自体は登場人物がだいたい酷い目に合うし、特に女性が望むものを手に入れるための代償が大きすぎて辛い。不条理!!しかし俳優はみんなとても良い。理解も共感も超えたところにある人間性の不可思議みたいなものをそれぞれに表現していて素晴らしかったです。
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クリスマスのロマンス群像劇と言えば!の名作ですね!!19人ものロマンス悲喜劇を愛らしくちょっとビターに、手際よく語って散漫にならずに面白くってマジですごい。そりゃ白人ばっかりだなとか女性の立場が弱すぎるとか色々あるけど、ビル・ナイ御大のパートが全てを搔っ攫ってハッピーホリデー気分を盛り上げてくれてとっても楽しい。
それはそれとして、サラのパートがちょっと刺さり過ぎて辛かったです、泣かないで、幸せになって、て祈りながら観ていた。せめてカールがもっと嫌な奴だったら…良くないけど…。ていうか続編あるらしいじゃないですか。日本語字幕付きでどっかで観れたらいいな…サラ…。
あとパンフレット、買ったときちょっとびっくりしたよね?これ持って帰るん??て素で混乱しましたが、ちょっと特別感あって面白い。
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『紅いコーリャン』
チャン・イーモウ監督のデビュー作…デビュー作!?!?この強度、このスケール感でデビュー作!?
癖の強い俳優たち、匙加減の難しい脚本、ほぼ野外ロケの(たぶんものすごく大変だったろう)撮影、それら全部を束ねる剛腕と既に強烈に刻まれた個性、鮮烈な土着性、そりゃヨーロッパで評判にもなるわね!
コーリャン(高粱)とはなんぞや、と思ってちょっと調べたらモロコシのことなんですね。白酒の原料らしいけど、作中のお酒は鮮やかな赤だったね、あれは実在するのかな。ていうか白酒をどんぶりで一気飲みするんじゃないよ、死ぬぞ……。
繰り返される鮮やかな赤のイメージが、最初と最後でまったく違った意味を帯びて目に焼き付くように凄まじく、エンドロールはちょっと忘れ難いです。
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よっしゃ今日はここまで!!!いい加減、見出し?の作り方を覚えたらどうか。
では!!!