
SNSを眺めていると、マイナンバーカードに関する投稿が相変わらず賑やかですね。
「個人情報が流出するのではないか」
「マイナ保険証は使いにくい」
「そもそもメリットを感じない」
など、といった否定的な意見が根強く、導入に慎重な方も多いようです。
しかし、実際に日常生活の中で使っていると、SNSでの「大騒ぎ」と現実の「便利さ」の間には、かなりの温度差があるように感じます。
病院の窓口で感じる「SNSとリアルの差」
私は持病のケアや定期検診のために、月に一度はかかりつけ医に通っています。また、数ヶ月に一度は頭痛外来や歯科、さらに春先には花粉症対策で耳鼻科にもお世話になるっています。
おっと花粉症の薬はOTC類似薬になってお高くなっちゃうんでしたっけ?
ま、その話は置いといて...
診察を待っている間、他の患者さんの様子を眺めていますが、皆さんごく自然にマイナ保険証を利用されています。たまに受付の方がお手伝いしている場面を見ることはありますが、患者さんが窓口で文句を言ったり、うまく登録ができずにいる所には、これまで一度も遭遇したことがありません。
ネット上では「読み取りエラーが多い」「使い勝手が悪い」といった不満が目立ちますが、ここ信州の田舎では驚くほどスムーズに運用されているのが現実です。デジタル化への不安は理解できますが、実社会ではすでに「当たり前のインフラ」として定着しつつあるのではないでしょうか。
自分の医療情報を「手のひら」で管理できる安心感
マイナ保険証の真のメリットは、単にカードをかざすことだけではありません。スマートフォンとマイナポータルアプリを活用すれば、自分がいつ、どの医院にかかり、どんな薬を処方されたのかという履歴を、いつでもどこでも閲覧できる点にあります。
かつては「お薬手帳」を忘れてしまい、先生に正確な処方内容を伝えられず困ることもありました。しかし今では、診察している際に先生がマイナ保険証から吸い上げたデータを画面で確認してくれます。
情報の漏れがなく、重複投与などのリスクも避けられるため、受診する側としては非常に大きな安心感に繋がっています。「何がそんなに不安なのだろう?」と不思議に思うほど、便利な仕組みだと感じています。
確定申告で実感する「スピード還付」の快感
マイナンバーカードが最も威力を発揮するイベントの一つが、毎年の確定申告ではないでしょうか。以前は書類を作成して税務署まで足を運ぶのが恒例でしたが、今は自宅にいながらパソコンやスマホで完結してしまいます。
特に医療費控除の申告においては、マイナポータルと連携させることで、一年間の医療費データが自動で集約されます。領収書を一枚ずつ計算する手間が省けるのは、本当に画期的です。そして何より嬉しいのが「還付金のスピード」です。
かつて税務署の窓口で申告していた頃は、還付金が振り込まれるまでに1ヶ月以上、4月に入ってからが当たり前でした。ところが今年は3月3日にオンラインで申告したところ、なんと19日には指定口座に振り込まれていました。このスピード感を知ってしまうと、もう以前のやり方には戻れません。
マイナ免許証のメリットを再検討してみる
さて、ここまで絶賛してきたマイナンバーカードですが、一つだけ保留にしていることがあります。それが「マイナ免許証(マイナンバーカードと運転免許証の一体化)」です。
当初はシステムの統合などで「少し待ったほうがいい」という話も耳にしました。その後、警察庁のシステム整備も進み、もう今では全国的に運用に向けた準備が整ったのだそうです。主なメリットとしては、住所変更などの手続きが一度で済むことや、更新時の講習がオンラインで受講可能になる(優良運転者などの条件あり)といった点が挙げられます。
ただ、私はまだ従来の免許証をそのまま持ち続けたいという心理があるし、引っ越しはしないだろうし、更新時の講習もそんなに苦にならないし、今の私にとっては「わざわざ一本化する決定的な理由」がまだ見当たらないのが正直なところです。これについては、今後の利便性の推移をもう少し詳しく調べてから判断しようと思っています。
まとめ:道具は「使いこなしてこそ」価値が出る
マイナンバーカードを巡る議論は絶えませんが、実際に使ってみて思うのは、「これほど生活を効率化してくれる道具も珍しい」ということです。
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通院の履歴管理がスマホで完結する
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確定申告が自宅ででき、還付金の振込も早い
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窓口での手続きが簡略化される
こうした具体的なメリットを享受できる一方で、セキュリティへの不安がゼロになることはないでしょう。しかし、それはクレジットカードやスマートフォンを使う際のリスクと同じです。
そもそも以前の紙の保険証を紛失すれば、あれはそのまま悪用されてしまう状態だったわけで、今考えれば恐ろしいことです。
こういうのは正しく理解し、正しく活用することで、私たちの「時間はもっと自由に使えるようになるはずです。
SNSの声に振り回されすぎず、まずは自分にとって便利な機能から少しずつ取り入れてみる。そんなスタンスが、これからのデジタル社会を賢く生き抜くコツなのかもしれません。