
長い冬も終わり、ようやく日差しに春の気配が混じるようになってきましたね。
信州の春といえば、真っ先に話題に上がるのが「いつタイヤを替える?」という問題です。
例年、この時期は「まだ一度くらいは雪が来るかも…」「朝晩の凍結が怖いし…」と疑心暗鬼になり、結局4月の1週目くらいまでスタッドレスを履き続けるのが私の定番でした。でも今年は3月中に遠出の予定もないし、
「もし降ったら、その日は車に乗らなきゃいいら!」
と、珍しく夫婦で意見が一致。
というわけで、先日の日曜日早々に夏タイヤへの交換を済ませてしまいました!
秘密兵器!コンプレッサーとインパクトレンチの威力
今年のタイヤ交換が楽しみだったのには、実は理由があります。昨年、バイク修理のために友人からコンプレッサーを譲り受けたのです。さらに、この日のためにインパクトレンチと、空気圧を調整するためのエアーゲージも新調してしまいました。
今までは十字レンチを使って「よいしょ、よいしょ」と汗をかきながらボルトを緩めていたのですが、インパクトレンチの威力はまさに絶大でした!

「ガガガッ!」という小気味よい音とともに、一瞬でナットが外れていく快感。腰への負担もほぼないですし、何より作業時間が大幅に短縮されました。これまでは重労働だったタイヤ交換が、ちょっとした「楽しいメンテナンスの時間」に変わったのは大きな収穫です。仕上げに、これも新調したエアーゲージで規定圧にピッタリ合わせる作業も、プロっぽくて気分が上がりますね。
信州人なら知っている?タイヤ選びと使い方の「常識」
さて、ここからは少し真面目なお話です。 私のような積雪・凍結地域に住む人間にとっては当たり前のことでも、雪の少ない地域の方からすると「えっ、そうなの?」と驚かれるようなタイヤの常識がいくつかあります。
今回は、意外と知られていないタイヤの知識を4つほどピックアップして解説してみますね。
1. スタッドレスタイヤは「BS(ブリヂストン)のブリザック」が一人勝ち?
雪国で圧倒的なシェアを誇るのが、ブリヂストンの「BLIZZAK(ブリザック)」です。北海道や北東北での装着率が非常に高く、「迷ったらブリザック」と言われるほど信頼されています。 その秘密は、氷の上の水膜を除去する独自の「発泡ゴム」技術にあるのだそうで、他社も追い上げてはいますが、やはり氷上での止まりやすさとゴムのしなやかさの持続力において、現状では一歩抜きん出た存在と言えるでしょう。
2. スポーツカーは「扁平率(へんぺいりつ)」を上げると冬道に強くなる?
通常、扁平率を下げて(タイヤの側面を薄くして)幅の比率を広くすると、接地面積が増えてグリップが増します。
しかし、積雪路では扁平率を上げた(タイヤを厚くする)方が、接地圧が高まって雪を噛みやすくなる場合もあります。 スポーツタイプでインチアップしている車なら、冬用は標準サイズに戻す、僕が乗っているWRXのように標準が50タイヤの場合はインチダウンすることで、轍(わだち)にハンドルを取られにくく、積雪路、凍結路でも安定した走行が可能になります。
3. オールシーズンタイヤは「氷点下」では無力に近い?
最近人気のオールシーズンタイヤですが、性能が上がっていると宣伝されていますが過信は禁物です。乾燥路や軽いシャーベット状の雪なら走れるそうなのですが、凍ったアイスバーンなど、気温が氷点下になる環境ではほとんど役に立ちません。ほぼノーマルタイヤと同じ。
ゴムの性質が冬専用ではないため、寒い日の朝に凍りついた路面では滑ってブレーキを踏んでも車はなんの抵抗もなく進んでいってしまいます。
昨年もオールシーズンタイヤで事故を起こした例がローカルニュースを賑わしていました。信州のような本格的な冬が来る地域では、やはりスタッドレスタイヤが必須です。
4. 冬タイヤのシーズンは「12月から3月」が鉄則
一般的に冬タイヤの出番は、カレンダー通りで言えば12月から3月までです。しかし、山間部や日陰の多い道では、4月初旬でも路面凍結のリスクが残ります。 逆にあたたかくなって気温が上がってくると、スタッドレスタイヤはゴムが柔らかすぎて減りが早くなり、さらに雨の日の制動距離も伸びてしまいます。そのため、「4月の声を聞いたら夏タイヤへ」というのが、安全面でもお財布面でも賢いサイクルと言えます。
地元の企業では従業員が交通事故を起こさないよう、12月1日には駐車場の監査を行い、履き替えていない人には上司が面接、という少しブラックなことをやっている会社もあり、もちろん私が勤めていた会社もそれが定例になっていました。
まとめ:道具を揃えて、安全で楽しいカーライフを!
いかがでしたでしょうか?
「そんなの当たり前だよ」と思った方。あなたは北海道在住?それとも東北地方?
ああ、私と同じ信州在住ですかね?
タイヤなんてどれも同じ、と思われがちですが、その特性を知っておくことは自分や家族の身を守ることに直結します。
今回は新調したインパクトレンチのおかげで、いつもより少し早く、そして何より楽に春支度を整えることができました。自分でメンテナンスをすると、タイヤの状態やブレーキ周りの汚れなどにも目が届くので、車への愛着もいっそう湧いてくるものですね。
信州の春はもうすぐそこ。 皆さんも、愛車の足元をしっかりチェックして、爽快なスプリング・ドライブを楽しみましょう!