アジャイルレトロスペクティブズ 強いチームを育てる「ふりかえり」の手引き(2007年、オーム社)は、「ふりかえり」について知りたいと思っていた時期に調べたり人に聞いたりして知って読んだ。
「良いふりかえり」をするために必要な準備や考え方、進め方の具体的な方法論が書かれている。 第1~3章と第9、10章は今後も読み返すと思う。
本書に書かれている「ふりかえり(レトロスペクティブ)」の会話例を読むと「具体的な改善アクションがでてて、ふりかえりめっちゃ良いじゃん!!!絶対やるべき!」と思うが現実は厳しい。実際に2週間のスプリントごとにふりかえりをしたときには具体的な改善アクションを毎回見つけられるわけではない。 どうしても意識するみたいな曖昧なアクションになってしまいがち。
ふりかえりの時間内で話題から真の課題を分析するのも難しい。普段からチームの課題を繰り返し考えていれば、あの課題に関係してるんじゃ?みたいになって話題を広げていけるのだろうか。
「ふりかえり」内で行うKPTなどのアクティビティも多数紹介されているが物理的な空間に集まって行うのが前提だった。そのため、アクティビティの理念みたいなものは参考になるが詳細な手順はリモート環境に適したものになるように考える必要がある。 メンバー全員がふりかえりに対する期待を口にするみたいなのはリモートワークでも変わらず有効そうだし、むしろ現代のほうが大事かもしれない。
本書では、アクティビティを目的ごと計4つ(場を設定するアクティビティ、データを収集するアクティビティ、アイデアを出すアクティビティ、 何をすべきかを決定するアクティビティ、レトロスペクティブを終了するアクティビティ)に分類している。 定期開催のミーティングの一部になっていると、個々のアクティビティの目的は意識から抜け落ちるので、自分たちが行っているKPTや喜・怒・哀のようなアクティビティの目的を定期的にふりかえって適しているのかを考えるのも良いんじゃないか。