吉祥寺とはいっても東京ではない。
( *´艸`)
群馬県利根郡川場村門前にある
臨済宗建長寺派 青龍山 吉祥寺さんである。
※記事が長くなってしまったので最初に言っておくと本堂と春駒まつりについては次回記事で!(;´・ω・)
今回は「仏像好きだよ!石仏も狛犬も好き!」という方だけ読んでいってくださいな…
管理人が訪れたときはかなり雪が降った後で、周りの道や空き地にはだいぶ雪が積もっていた。しかし、敷地に入っていくと人が歩くところは雪が無い。どうやら雪かきをしてくれているようだ。
しかし、参道から少し外れるとふくらはぎくらいまでは余裕で埋まる。少し歩くと山門の手前左側に延命地蔵菩薩。道を挟んで正面(山門手前向かって右)には六地蔵さんがいた。
延命地蔵・六地蔵
吉祥寺の延命地蔵は「関東百八地蔵尊第三十一番札所」でもある。お寺のWebサイトによれば、文政12年に地元の豪族から寄進されたらしい。
仏様の名前にはサンスクリット語の音を写したものと 意味を写したものとがあるとされているが、地蔵菩薩の場合は後者でサンスクリット語では「クシティ・ガルバ」。和訳すると「大地の胎」というような意味となる。つまり、大地がすべてをはぐくむ力のように尽きることのない大慈悲で衆生を救う菩薩さまということのようだ。

雪が積もって非常に寒そうではあるが
地蔵菩薩らしい穏やかな笑みで迎えてくれた。

腰の後ろあたりには結構目立つ穴が開いている。経文などを納めるための穴だったのだろうか?雪が無ければおそらく、延命地蔵の周り一周通路があるらしく。その外周にはたくさんの小さな石仏が、地蔵菩薩さまを取り囲むように集まっていた。

↑おなじみ、道祖神さま

↑
法輪と剣と胸の前で合わせた手しか見えないが…合わせた手は中指が立って薬指は曲げている。馬口印かな。そうであれば馬頭観音かも。

↑これが一番わからない。
お稲荷様もお蚕様も「初午」=馬に関係あるし、馬頭観音も近くにいるわけだし、もしかして厩を守る三猿かもしれない。でもなんか人っぽくも見えるんですけど…三神一体の神様って何だろう…寿老人の原型とか?(*_*;ワカランわかる方いたら教えてください…
そして、その地蔵菩薩と石仏ズの道を挟んで向かい側には六地蔵。

日本人は七福神の影響が大きいのか、もっと昔からなのか7という数字が大好きなのだけれど。お地蔵さまが並んでいる場合は特殊なものを除いて大体6人と決まっている。
その理由は仏教の「六道」に対応して、それぞれの世界の救済担当が1体ずついるからといわれている。六道とは迷いのあるものが輪廻する6つの世界。具体的には天・人間・畜生・餓鬼・地獄道である。
ところで並んでいるお地蔵さまといえば、日本昔話の「笠地蔵」を思い出すわけだが…。あの話は地域によって、お地蔵さまが6体だったり7体だったりする(調べたら、1体や12体の場合もあるらしい)。
大体は売れ残った笠はひと山=5個なので、6体目以降はお爺さんが身に着けているものを外してかぶせてあげる。6体である場合には6体目が単独で「身を削ってまで与えるお爺さんの気持ち」に報い、年の瀬に善行を行った老夫婦に下記の見返りを授けるパターンが多い。
①良い正月を迎えるに十分な富を与えてくれる。
②老夫婦を極楽浄土へ導く。
一方7体の場合は、それは実は七福神の変化した姿。お爺さんの行いを称えて老夫婦に富を与える…という流れが多いようだ。
地蔵菩薩が賽の河原で惑う死者を救済する仏様だったりする側面を考えれば①の現世利益ではなく②の極楽浄土に導くというほうが自然だが…実は、道端にいるお地蔵さまは
道祖神のように「賽ノ神」であることも多い。
そういった民間信仰的な性格の強いお地蔵さまなら①というのもおかしくない。もしそうであれば、年の瀬が舞台にしても単に「富をもたらした」でなく「良い正月」というところにまで言及していることから、お地蔵様の「歳神」的側面まで見え隠れする。
深いですな、笠地蔵Σ(・ω・ノ)ノ!
狛犬
お地蔵様を通り過ぎると、山門の手前には狛犬がいる。風格はあるものの、ひょうきんな顔(*´ω`)


特に阿形が「ガーン…(´ ゚Д゚)」みたいな顔に見えてなんだかカワイイ。
これを通り過ぎると、門のなかには金剛力士像。


下から見上げることを想定して作ったのか、少し面長な感じもするが…ともあれなんだか大きな手は力強くて、随身に相応しい たくましさと頼もしさ(*'▽')
山門の唐獅子は地味ながらカッコイイ。

禅寺ということで、彫刻は美しいものの日光東照宮のような極彩色でなく全体的に落ち着いた雰囲気。門をくぐると、良い笑顔の大黒様が迎えてくれる。

十六羅漢と文殊菩薩様
山門を上ると何とも存在感のある集団が!智慧の菩薩・文殊菩薩様と、わたしたちと仏界をつないでくれる羅漢さんたち。

ホワイトバランスを建物内に合わせたら
かなり神々しい感じにΣ(・ω・ノ)ノ!

この文殊菩薩という仏様は、たしか以前に書いた「相輪」の話でもちょっと触れたけれど、実際のモデルがいると言われている菩薩さまである。
彼はバラモン出身らしく、また非常に頭がよかったそうで。「問答をさせたら右に出る者はない」と言われた釈迦の在家弟子・維摩居士(ヴィマラ・キールティ)と唯一対等に問答を交わしたという逸話もある。
ちなみにこのとき維摩居士は病床にあり、多忙なお釈迦様が「誰か私の代理で見舞いに行くように」とおっしゃったのだが、皆(未来仏である弥勒様でさえ!)彼に問答でやり込められた経験から敬遠した。
そんな中、見舞いを買って出たのがこの文殊(マンジュ)であると言われている。
一般的に文殊菩薩は、獅子の背に乗り、智慧の象徴・利剣と経典を持つ姿で表される。
青蓮華を持っていることが多いけれど、この像では確認できなかった(目が悪いだけかもしれない…)。
また、まわりに並んでいる「羅漢」とは、もともとは普通の人間だったけれど修行を積み尊敬や施しを受けるに相応しい身になった者のこと。この人たちも「仏像界のモブ。頭数揃えばヨシ!」というわけではなく、1人1人にちゃんと名前があるのだ!が、長くなるので2人だけ紹介します(*'ω'*)
ひとりはビンドラバラダージャ。よく「悪いところをなでると治る」といわれ、境内でゴシゴシ触られている「おびんづる様」である!
もうひとりはラーフラ。この方は、お釈迦様の実子。まだ王子であった頃のシッダールタ(釈迦)の后が彼の出家後に産んだ子だとされている。
ちなみにこの仏像たちは、江戸時代ごろのものらしい。それが、こんな間近で見られる場所にあるなんて…すごいぞ。じっくり鑑賞できますので、皆様ぜひ。
聖観音様の池と天燈鬼

ちょうど見事な雪釣りが観音様の脇侍であるかのように立っている。「聖観音」とは「正観音」とも表記し、つまりは変身していない(千手とか馬頭とかじゃない)人間と同じ一面二臂のお姿をした観音様ということ。
オイ、いつになったら本堂に着くのだ(*_*;と思っている方もいると思うが、観音様の手前に管理人の好きな「天燈鬼」がいるので立ち止まらせてもらう。こちらの本家は、阿修羅と一緒に奈良・興福寺の宝物館にいるので観光の際にはぜひ見てほしい。
この天燈鬼、本来は四天王に踏みつけられているハズの鬼が独立した像になって仏前を照らしている!という珍しさから人気があるらしい。興福寺のものは運慶の息子・康弁が制作したとされる。
が、実は発見された当時は相当破損していて「本当は何を持っていたのか分からない」そうだ。なので、明かりを持たせたのは修復した人らしい(それだって相当古い話だ)。本当は何を持っていたのか気になるが、何かの情報をもとに灯りを持たせたのだろうか。
ちなみに、本来この天燈鬼には龍燈鬼という相方(?)がいるのだが、この池では見つからなかった。私が見逃しただけなのか、それとも敷地内にいくつかある滝のほうにあったりするのか?
夏だったら、境内の不動の滝や青龍・昇竜の滝も行ってみたいが…とりあえず今回は雪が深すぎて無理だ。今回の本丸といってもいい金甲稲荷さんにすら行けやしない(;´・ω・)
余談:トイレとおやつ
別にこれは書かなくてもいい気もするけれど、私は福祉の仕事をしてるせいかコレけっこう「おお!」って思ったわけで。

吉祥寺さん、だれでもトイレ(障害者も高齢者もetcってやつ)が完備されてるんですよ!スバラシイ!※私がパノラマ撮影下手過ぎてブレているが、実際は手すりがビヨビヨしているわけではない。
トイレの出入り口には布袋様↓が。

山門の大黒様もそうだけれど、ここのお寺の神様たちは笑顔がステキだなー(*'▽')住職さんの仏像選びセンスが良いのかなー。
そして、この辺りは干しイモとユキホタカという品種のお米が名産ということで…ユキホタカの米粉生地とイモ餡のお饅頭!そして信玄餅のような容器に入ったイモ餡のお餅
(*´ω`)オイシー♡

商品化に向けてアンケートお願いします!とのことなので釈迦堂のベンチに座って食べてたら…釈迦堂の釈迦三尊像の写真撮り忘れたよ!おい!ここのご本尊だったのにー!
(ノД`)・゜・。
魅惑のイモ餡に惑わされたわー…。
次回は、今度こそ「春駒」と本堂のことを書くぞ!
( ・Д・)!