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瀬戸内しまなみ海道 (2024/07/28-29)

瀬戸内しまなみ海道を自転車で走破したという話です。

瀬戸内しまなみ海道

瀬戸内しまなみ海道は、四国愛媛県今治市と本州広島県尾道市を、途中瀬戸内海上の 6 つの離島を経由して結ぶ全長約 70 km の道路です。本州と四国を結ぶ陸上の道としては他に明石海峡大橋と鉄道も通る瀬戸大橋がありますが、サイクリングロードが併設されているのはしまなみ海道に特有です。

出典:国土地理院ウェブサイト

今回は、前日 7/27(土) に松山まで移動し、7/28(日) から 29(月) の 2 日間にかけて、今治から尾道のルートをレンタサイクルで走行しました。

レンタサイクル

しまなみジャパンのレンタサイクルを利用しました。こちらは今治尾道の他に経由する島にも貸出拠点があり、どこからでもレンタルと返却ができます。海道の途中で力尽きても、そこで返却してフェリーで渡るという選択肢も取れるようになっています。今回はロードバイクを借りたため、利用料金は 1 日あたり 3,000 円で、合計 6,000 円でした。

荷物の配送

しまなみ海道を渡った後もしばらく旅行を続ける予定で来たので、必要最低限以外の荷物は本州側に送る必要があり、ヤマト運輸を利用しました。今治尾道の両駅の徒歩圏内にヤマト運輸の営業所があったので、営業所から営業所への配達をしてもらいました。もちろん配送の料金はかかりますが、走行中の荷物が軽くなったのはかなり大きかったと思います。

経由する離島

経由する島は、今治から尾道方面の順に、大島、伯方島大三島生口島因島向島の 6 つです。1 日目に今治から生口島まで行って宿泊し、2 日目は生口島から向島まで行き、最後の向島尾道の橋は自動車専用なのでフェリーを使いました。

1 日目

朝 7 時半頃に起床し、松山を出発。今治駅についてからヤマト運輸に荷物を預けに行って、10 時頃にスタートした。

今治から大島

今治のレンタサイクル営業所を出てすぐのところからサイクリングロードは始まっていて、道路の脇にサイクリングロードであることを示す青い線が描かれていた。ロードバイクに乗るのは初めてで最初はバランスの取り方に苦労したが、すぐに慣れてその圧倒的な軽快さに魅了された。前輪は 2 段階、後輪は 8 段階でギアを変えることができる仕様で、大島へとつながる来島海峡大橋までの約 5 km はギアを上げて快走した。前輪のギアは左に、後輪は右についていたのだが、ギアを上げるときに押す方向が左右で異なるのが非自明に感じた。

橋の袂まで来ると、高度を上げるためのループ状の坂道が始まる。島を発つ際に橋を渡るために坂道を登って高度を上げ、島に下りるときは逆に坂道を下るという構図は、ここから最後までずっと変わらない。この坂道の繰り返しがしまなみ海道走破に向けての難所となる。

来島海峡大橋は、実はしまなみ海道の橋の中で最も高度が高かったのだが、まだ走り始めで十分な体力があったことからそれほど苦労はしなかった。やはりロードバイクの軽さと車輪のでかさはママチャリとは一線を画している。

最初の来島海峡大橋から望む瀬戸内海

当日の快晴、35 度を優に超える気温、坂道が相まって汗まみれとなった体を冷やす、平坦な橋の上を走っているときの海風は心地が良い。橋の中央を超えると下り坂が続き、登るときの苦労が嘘かのように爆走して島まで下りる。

大島から伯方島

大島は、経由する島の中では海道との共通部分が最も長く、島の中にある峠を越える必要もある。島に到着した後、スーパーで飲み物を調達しに行ったのだが、そこで地元の方からギアが外れたときの対処法を教わったのが非常に有益だった。後輪を回してチェーンを弛ませ、上側を引っ掛けるとのことである。

この大島の峠はしまなみ海道での最大の山場であると感じた。というのは、そこそこな傾斜の坂道が一直線上に続いて終わりが見えず、ループ状の坂道とは違って木陰もないためじりじりと焼かれるような感覚になったからである。

辛うじて峠を越えると、次の伯方・大島大橋に差し掛かる。このあたりが、橋を上って下りて島を渡ってというサイクルを体が理解し始める頃合いとなる。

伯方島から大三島

今治を出て 2 番目に着く島が、伯方の塩で有名な伯方島である。正午を過ぎていたので、道の駅に寄って食事。名産の塩を使った伯方の塩ラーメンを頂いた。これだけ汗をかいたので今日は塩分フリーデイである。

食事

食後は隣接するビーチで海水浴、する準備を用意していなかったので、裾をめくって足だけ海水に浸った。もっとも、同行者の一人は服を着たまま全身浸かって泳いでいたのだが。多くの海水浴客が押し寄せていたが、瀬戸内海の離島ということもあって暖かく澄んだ水質が評価されているのであろう。

次の大三島橋までは程ない道のりとなる。

大三島橋上の案内図。海道の高度の変化がわかって面白い。

大三島から生口島

大三島は経由する島の中で最も大きいが、途中はどこにも寄らず黙々と漕ぎ進める。次の生口島とを結ぶ多々羅大橋の手前のフードコートつき土産処に立ち寄り、一服と記念撮影をしてから 1 日目の最終目的地である生口島に向けて再出発。時刻は 15 時前で、照りはピークを越していて幾分か走りやすくなっていた。

多々羅大橋 with 石碑

1 日目最後の橋上りだったが、この頃には既に坂道を上る際に自分にとって最適なギア (前輪が 1、後輪が 5, 6) を見つけており、最初と比べて高速かつ楽に上れるようになっていた。

橋上でも県境が明示されている。

多々羅大橋の橋上を境に、ここからは広島県尾道市となる。

生口島

しまなみ海道は島の東側を通るのに対し、この日の宿は西側に位置していたので、しばし海道と別れることに。生口島にも海水浴場があり、伯方島で服ごとダイブした彼がまた入りたいというので私も付き合うことにし、他の人たちとは別行動となった。私もここでは泳ごうと思い上の服だけ脱いだのだが、伯方島の海よりも冷たかったのでなかなかダイブする気になれなかった。時間をかけて少しずつ着水していき、最終的には全身浸かって設置されている浮島まで泳いだ。海に入るのは久しぶりで、泳ぎに難はないものの足場がないというのはプールでは味わえない感覚である。カップルや陽気なグループ客ばかりの中、我々は着衣したまま何をやっているのだろうか。

海水浴客で賑わう瀬戸田サンセットビーチ

宿

しばらく浮島で屯した後、灼熱の砂浜を素足で渡り、サイクリングを再開。Airbnb で取ってもらった宿に一直線に向かった。宿では皆と合流し、初手入浴。皆疲れていたので、食事は地元のスーパーに買い出ししに行き、焼いて食べる用の豚肉・鶏肉と人数分のカップ焼きそば U.F.O. 爆盛り、明朝の食事を購入。宿のフライパンを使って焼きそばパーティーの様相を呈したが、U.F.O. の量が多くて最後は完全に食傷になった。

寝室は 2 つあったが、同じ部屋の人達はすぐ寝てしまったため、無駄に元気が有り余っていた私は別の部屋に行って雑談をした後、0 時 30 分頃に就寝。

2 日目

この日は訳あって 8 時頃に起床したが、出発したのは 10 時頃。脚は特に問題がなかったが、上半身に少し筋肉痛があった。

生口島から因島

1 日目に約 50 km 走ったので、残りは約 1/3 の 25 km。1 日走って走り方のコツを掴んだこともあって、ここからはサクサク進む。生口橋を渡り、次の島はもう尾道側から数えて 2 つ目である因島となる。

因島から向島

因島でも寄り道せずに最後の向島までノンストップで走り続けたが、傍目でも柑橘類の八朔の名産地であることがわかった。さらに、ここ因島囲碁本因坊秀策の出身地でもあり、記念館もあるようだった。今回は立ち寄ることができなかったが、またの機会があればぜひ寄っておきたい島である。

向島から先はフェリーなこともあり、自転車で渡るのはこの因島大橋がラスト。

向島から尾道

尾道まであとわずかとなった。しまなみ海道の車道は尾道駅より大きく東に逸れた尾道大橋を通るのだが、自転車では通れない。代替手段として、尾道駅のちょうど対岸にある港から自転車を載せてフェリーに乗ることとなる。

向島は割に大きく、フェリー港まで約 10 km 程あったが、ここまで来ればウイニングランに他ならない。実際には小一時間ほどかかっていたようであるが。フェリーは約 10 分に一本という頻度で運航しており、料金も自転車を合わせて 110 円と非常に安い。走行距離自体も数百メートルと短く、地元の高校生の足となっていることがわかった。

向かって左が向島、右が尾道。両島の近さがわかる。

尾道に到着した後は自転車を返却し、2 日間に及んだサイクリングもついに終了となった。

感想

当初の想定では猛暑と坂の上下で走破できないのではないかと思っていた部分もあったのですが、実際にやってみると風も涼しくて下り坂は楽なので意外と余力がありました。しまなみ海道サイクリングの通行料無料は 2026 年 3 月までらしいので、これを見ている方はぜひお早めに行きましょう。




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