こんばんちは、スーパー太っちょWebディレクターです。
スーパーは太っちょにかかります。
今回は、いただいたおたよりのお話でございます。
きっかけは、僕がPodcast配信で話した「中華食材のECサイトで、"(中国だから)パンダの写真をキービジュアルにしたい"って言われた(パンダ売ってるわけでもねぇのに)」のエピソードですね。
端的に言うと「そのとき、toksatoさんはどう対応したんですか?!」っていうおたよりです。
そんなわけで、うぇぶぎょうかいのむめいでぃれくたーのお時間です。
■目次
- いただいた"おたより"
- 若かりし僕も大差なかった
- 今の僕ならこうする
- だが、そもそもWebディレクターが認識しておくべきことがある(そして欠如していることが多い)
- 【告知】Podcast生配信イベントに出演します
いただいた"おたより"
ハンドルネーム: しおりさん@釣り人Webディレクター さん
とくさとさんこんばんは!”あの”しおりさんです!w
朝まで2の自分のセッションも取り上げていただき、ありがとうございました。
(説明動画について褒めていただいて嬉しかったです!w)さて、とくさとさんが担当された中華食材のECで、MVにパンダを載せたいとお客様の要望があった、というお話で、「わーーありそう!」と頷いてました。
自分なら「なんでパンダ?!ぜーったい辞めましょ!〇〇なふうにした方がいいよ!」的な提案をしたくなってしまうのですが、
「じゃあパンダのMVのバージョンと、君の提案と、具体的にいくら売り上げ変わるの?」と言うようなつっこんだ話?になると…途端に答えに困ってしまいます。
↑
こういうとき、“次回定例までに調べますね〜”などと時間稼ぎして、売上が立っていそうなサイトとそうでない参考サイトを集めて…なんとなく比較&分析して、それっぽく資料にできるよう…頑張ってはいます※相当に工数かかっちゃう…泣今後、こういう受け答えがきちんとできるようマーケ的な視点を強化していきたいと思っていて、とくさとさんならどう返すかな、とお聞きしたくお便りしました。
これからも楽しみにしています^^!
oO( すげぇ私信だけど、しおりさん昨日(8/7)Xスペース聴いてくれて、退出時にたくさんバイバイ👋くれてありがとう )
若かりし僕も大差なかった
当時、僕は28か29歳だったはずだけど、しおりさんの対応と大差なかったと思いますねぇ。
ただこれだけは言えるのは、説明はしたし、基本はロジカル、論理的にアプローチしたのはまちがいないです。「こうがいいよ!」ではなく「なぜこうあるべきなのか」という説明をしたっつうことですね。
そして実際、それで納得してもらいました。
それは具体的に言うと、
- キービジュアルとは何なのか
- 何のためにあるのか
- それを果たせないとどうなるのか
ですね。
パンダが、なぜダメなのか。それは、キービジュアルというものに求められる役割を果たせないから。
では、なぜ果たせないのか?それは、キービジュアルというのは、こういうものだから。
キービジュアルはなぜ「そういうもの」なのか。それは、TOPページというのはサイトの中でこういう役割であり、ユーザーはこういうタイミングで、こういう気持ちで訪れるから。
だから、良くない、と。
なお具体的に言えば、とくにECサイトにおいてTOPページに訪れるユーザーというのは
- 最初にTOPページに訪れる(メルマガなどから来訪or指名キーワード)
- 他のページ(多くは商品ページ)からTOPページに訪れる
という2つのどちらかになる。
そのどちらも「買い物にきている」のは間違いない。
その人に、1stビューの最大かつ超広大なエリアをとるキービジュアルは、「買い物をしたい人」の気持ちやニーズに沿うべきで。
少なくとも、それそのものを売ってもいなければ関連アイテムすら売ってない"パンダ"を掲載すべきでは無い。求められてないし、ワクワクもさせられないから。
こんな感じの話をして納得してもらったんですけど、今の僕ならもう少し別のアプローチをしますね。論破するのが目的では無いですから。
今の僕ならこうする
これは、キャリア(経験)を積んだからできることでもあるし、いま、事業会社にいるからできることでもあるんですけどね。
「ほら、売れているECサイトは、こうなっていますでしょ」
今の僕なら、前述の論理的な説明をほどほどに(まったくしない、は無い)、さっさとこういう話をするでしょうね。これほど強い説得力を持つものはないし、これが一番早い。
人間はやはり前例を好むものだし、それが大企業だったりECとして成功しているサイトだったらなおのこと、それに倣いたくなる。しおりさんのおたよりのなかに、
こういうとき、“次回定例までに調べますね〜”などと時間稼ぎして
とありましたが、つまり、時間稼ぎなど不要になるように、常にアンテナを貼り、そういうサイトや事例を集めておくってことですね。
とはいえ「このサイトはこうだな(フムフム)」とかやっていてもたかが知れているし、そもそも続かなくて。なぜなら仕事になっちゃってるから。
ワークライフバランスとか、オンとかオフとか関係なくて、常日頃からWebサイトに限らず常に観察/分析すること、だと思います。それが、僕の場合はPodcastのコーナー「今月の一枚」になってるわけですね〜。
Webディレクターが、スキルやセンス以外で、経年によって積み上げられるものがあるとしたら、それはこういう「いくつのモノ、コト、事例を見て、蓄えられてきたか」だと思います。
もちろんそれは"見れ"ばいいわけではなく、有限であり、平等に流れる”時間”というもののなかで、いかに多くのことをキャッチするか、そしてただ見るだけじゃなく分析するか、だとも思います。
それを繰り返して結果、「次回までに〜」を避け、その場で即答できる回数が増えるんだろう、と思いますね。
だが、そもそもWebディレクターが認識しておくべきことがある(そして欠如していることが多い)
そもそも・・・なんですが。
Webディレクターに限らず、Webデザイナーにも、エンジニアにも多いんですけどね。
「ECサイトのキービジュアルに無関係のパンダ写真を置いても売り上げはあがらない」と思ってませんか?
そんなもんはね、
わからんのですよ。
売り上げ、あがるかもしれない。
パンダかわいい!え、じゃあこのお店、親近感ある!商品見てみよ!と思うかもしれない。たぶんほとんどないけど。
でも、わからんのですよ。
Web制作に限らず、デジタルマーケティングも、それはつまり広告も、広報も、事業判断も「出してみないとわからない」という意味では、すべてギャンブルなんですよね。オッズすら誰も定義してくれないけど、結局は確率であり、その確率すらよくわからない。
いままで、何度あったことか。
「そんなバナー出して、売れるわけないじゃんw」と思ったものが、驚異的なCTRを発揮したり。
「これはもう絶対にヒットする。絶対に売り上げあがる」と思ったものが、いまいち伸びなかったり。
なんでだよ!と思ったこと、数えきれないっすね。
結局、すべてはギャンブルなんですよね。
だとしたら、その決定はそのギャンブルにおいてもっとも責任を負っている人がすべきで。そのギャンブルに失敗したら、一番損をする人。それはだいたいプロジェクトオーナーであり、中小企業なら社長さんでしょうね。
その人がパンダにしたいっつうならパンダにすべきなんですよ。
だって、ギャンブルだから。ECサイトのキービジュアルをパンダにしたら、万に一つ、もしかしたら売り上げが爆上がりするかもしれない。たぶん上がらないけど、そんなのわからない。
受託側やWebディレクターがやるべきは「なぜ、その判断だと成果が出ない"可能性が高いか"の説明」なのですよね。それ以上でもそれ以下でもない。それ以上に踏み込んでもいけない。ギャンブルの当事者は、プロジェクトオーナーなのだから。
その上で、プロジェクトオーナーがパンダにしたいっていうなら、そうすればいい。僕らはちゃんと説明をしたのだから。売り上げが下がっても、責められる謂れはない。
つい、Webディレクターは思っちゃうんですよね。
「え?!そんなの、こっちが絶対に正しいじゃん!そっちを選ぶなんておかしい!やめるべき!」
と。それはね、横柄なんですよ。
だって、未来はわからないのだから。
というわけで、全Webディレクターは常に原点に帰るべきだと思います。
すべてのことは、やってみなければわからない、という原点に。
と、こんなところでしょうかね〜。
ワタクシからは以上です。
【告知】Podcast生配信イベントに出演します
「Webクリエイターによるポッドキャスト11番組を集め、原宿のスタジオより生放送をする1Dayイベントを2025年9月13日開催」っていうお祭り的なイベントにワタクシも出演することになりました。(個人の方ではなく「なんでもディレクション」の方)
どの時間に出演するかは最終調整中ですが、他の方も面白いと思うので、ぜひぜひ当日は予定を空けてお聞きいただければ幸いでございます。
メンツを見る限り、僕が一番くだらない話をするんではないかと思っています。
