今週読んだ絵本です。

「ガラシとクルピラ」(ブラジル)
A BOY OF AMAZON -Based on a Folktale of Amazon
文:陣内すま
絵:ヴァンペレーラ
(福音館書店 1992年3月1日 月刊「こどものとも年中向き」発行/+2025年4月5日 第5刷)
「こどものとも」70周年記念出版 こどものとも世界昔ばなしの旅Ⅱ
作者の紹介欄に、絵を描いたヴァンペレーラさんは、
とあります。
細密な黒い線画で表現されたアマゾンの森や人々の生活。木の幹の皮のしわや、生茂る葉の一枚一枚まで描き込まれていて迫力があります。黄色味がかった下地に黒色の線だけで描かれた画面は、他の色が無い分かえって密林の濃度を感じるようです。
ストーリーはアマゾン川のほとりに住む主人公少年ガラシが狩りデビューを果たすまでに起こった不思議な出来事を中心に、アマゾンに住む人たちの暮らしが描かれています。
クルピラとは、人々に畏れられている森の化身のような存在。狩りをする人間の行き過ぎた行為を戒めてくれる存在でもあります。
狩りに出たくてしょうがない、でもお父さんからはまだ許可がでない、そんな怖いもの知らずの年頃のガラシは、ある日森の奥深くでたったひとりクルピラと遭遇してしまいます・・・
作者の陣内すまさんは東京都生まれですが、30代のころにブラジルに移住し、先住民の人びとと実際に交流のある方。(現在は東京都在住のようです。)
アマゾンの人びとの暮らしぶりを語る何気ない言葉にも、生き生きとした臨場感がありました。
