今週読んだ絵本です。

「プンク マインチャ」ネパールの昔話
再話:大塚勇三
画:秋野亥左牟
(福音館書店 1968年2月1日 月刊「こどものとも」発行)
※第2回世界絵本原画展金牌受賞
英題「THE STORY OF DHON CHOLECHA - From Nepalese Folk-tale」
ネパールの昔話を、大塚勇三さんが再話した作品です。
作品の題名になっている「プンク マインチャ」は登場する少女の名前。
英語でのタイトルの「DHON CHOLECHA(ドーン・チョーレチャ)」は少女が世話をする不思議なヤギのことです。
物語の展開は、決して穏やかなものではありません。意地悪な継母が出てくるし、不思議なヤギは物語の途中でばっさり殺されて村人たちに食べられてしまうし。
そういう熱量のある混沌とした世界を、秋野亥左牟さんの絵が力強く表現しています。
荒々しくも神秘的。きつねの頭とヤギの頭が並んでついている、二つの頭を持つヤギのドーン・チョーレチャは、神様の使いのような雰囲気です。
昔話の展開は、辛い思いをしていたプンク マインチャにはヤギのドーン・チョーレチャの導きによって幸せへの道が開いていき、意地悪な継母やその娘には怖ろしい結末が待っているというもの。
昔話では定番?
ですが、私には締めくくりが意外な気がしました。プンク マインチャのハッピーエンドシーンで終わるのかと思っていたら、さにあらず。突然現れたカラスに不幸な出来事を告げられ、継母が嘆き悲しむ身も蓋もない結末でした。
昔話って結構シビアで現実的な気がします。

