今週読んだ絵本です。

「くびが にゅーと のびました」
作:きくちちき
(理論社 2024年9月初版)
縦16cm×横22cmの絵本です。
見開きの画面に黄色や緑色などのわずかな色味と黒色の線で描かれる水墨画のような絵は自由自在。文字も手書きで、その場面の雰囲気を醸し出し、絵のなかの一部となっています。
物語の主人公はカメの子どもとゾウの子ども。
ふたりは同じくらいの大きさで描かれています。他にも動物たちの子どもが登場しますが、子どもたちたちはみんな、おとなに比べると本当に小さく描かれています。
とっても仲良しのふたりが友だちのロバやカエルたちと、とっても愉快に自分で創った歌を歌ったり、飛んだり跳ねたりして遊んだりする、とっても元気な日々が128ページに亘って描かれていきます。
縦16cm、横幅は44cmと決して大きくはない画面なのに、描かれている世界は迫力満点。大地を踏む鳴らすゾウのダンスや、赤々と燃える夕日に染まった広大なサバンナに目を奪われました。
そしてタイトルの気になる擬音「にゅーと」とは。カメとゾウのふたりがご機嫌を表すポーズのこと。「にゅー」っと、カメは首を、ゾウは鼻をのばします。ふたりのほかにも様々な動物が登場しますが、どの動物も活き活きと愛嬌ある存在として描かれているので、見ている私も最初から最後までご機嫌になって、気持ちがにゅーとのびました。
作者のきくちちきさんは、1975年北海道生まれ。デビュー作「しろねこくろねこ」により2013年プラチスラバ世界絵本原画展で金のりんご賞を受賞しています。