今週読んだ絵本です。

世界傑作絵本シリーズ・アメリカの絵本
「おばけのジョージー」
作・絵:ロバート・ブライト
訳:光吉夏弥
(福音館書店 1978年6月20日発行 20×25㎝)
猛暑→夏→恐い→おばけ→寒気 という短絡的な発想から読んでみようと思ったおばけの絵本。読んでみると、寒気は全く訪れず、返って心がほっこり和んで温かくなりました。
本書は、作者が1944年に娘さんと息子さんのために描いた絵本だそうです。白いシーツを被ったような姿の裾からは白い裸足の足先が見える、子どものおばけ「ジョージー」が主人公。
とあるお家で快適に過ごしていたジョージーが、とある事情で別なお家を探すことになるけれど、それは意外と大変なことでした。
なぜって、ジョージーの住んでいる地域では、一家に一おばけが当たり前だったから。
やっと見つけたおばけの住んでいない家は、おばけも敬遠する不気味な家でした・・・
黒色のペンで描かれたイラストは、素朴でユーモラスです。描かれた当時の家の様子も窺えて、細い線や太い線の一本一本に手描きの温もりがあり、見ていると懐かしいような気持になりました。
脇役の猫とフクロウが良い味を出しています。いざという時頼りになる存在として登場しています。
残念ながら寒くはなりませんでしたが、シンプルなのに味わいがあり、それでいて軽妙なイラストと、クスッと笑えて愉快な展開の物語に心がふんわりと軽くなった作品です。おばけのジョージーはシリーズ化されていて他に「おばけのジョージーおおてがら」や「おばけのジョージーこいぬをつれだす」などがあります。