以下の内容はhttps://tokinoakari.hatenablog.com/entry/2025/06/16/075010より取得しました。


【今週の絵本】宮沢賢治さんの舞台劇を絵本化

当ブログではアフェリエイト広告を利用しています

今週読んだ絵本です。

f:id:tokinoakari:20250601102648j:image

「種山ヶ原の夜」

原作:宮沢賢治

翻案(絵と文):男鹿和雄

スタジオジブリ 2006年6月30日 初版)

 

この絵本は、宮沢賢治さんが作った舞台劇「種山ヶ原の夜」を絵本化したもの。

「種山ヶ原」は岩手県北上山地の真ん中に、本当にある標高600~870mに位置した高原地帯です。

 

作品を描いた男鹿和雄さんは、スタジオジブリの作品「となりのトトロ」や「もののけ姫」などの美術監督を務め「ハウルの動く城」「ゲド戦記」の背景を担当した方。

長年東京に住んでいますが、生まれ育ったのは岩手のお隣秋田県だそうです。

 

宮沢賢治さんの生きた時代の東北の山間部の、谷底にあるわずか5,6軒ずつの集落に生きる人びとの物語。

登場するのは、闇に沈む種山ヶ原の山の中の一角で夜明けとともに草刈りをしようと焚火を囲んで車座になる4人の男たちと

鳴き声だけが木々の間に響く「ねぼけ鳩」や

男たちに迫るように鼻を鳴らす「馬」

そして種山ヶ原の主である楢や柏の樹霊たち。

 

薄闇の中に響く物音が男たちの心に不安や恐怖をもたらしたり、焚火に浮かぶ男たちの顔からは疲れや悩みが見て取れますが

物語の中盤から現れた木々の樹霊の姿の可愛いことといったら!

さすがジブリ(?)と思わずにはいられませんでした。

宮沢賢治さんは、この樹霊たちを見たらどんな風に思うだろう。ニコニコ笑ってうなずいてくれるかしら。

 

生まれ育った秋田と奥羽の山々が心の原風景にあるという作者の男鹿和雄さんの描く山の風景、木々の佇まいは本物。

雲の切れ間からうっすらと顔を見せ始める朝日に輪郭を徐々にあらわにする大木の静かで厳かな雰囲気や

濃いのや淡いのや、鮮やかで活き活きした多種多様な木々がこんもりと生い茂る種山ヶ原の山並みはとても心惹かれます。

 

作品からは人と自然との付き合い方、距離の取り方の大切さが伝わってきました。

物語の中で、宮沢賢治さんのものではなく

男鹿和雄さんが付け加えた台詞が一文あります。

それは樹霊が男たちのひとり、主人公の「伊藤」に向かって話す言葉なのですが、私は、それがあるのと、ないのとではだいぶ印象が違うように感じました。

こちらはどうかしら、宮沢賢治さんはどう思うかしら、樹霊の姿のようにニコニコ笑ってくれるかしら、どうかしら。

 




以上の内容はhttps://tokinoakari.hatenablog.com/entry/2025/06/16/075010より取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14